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リクエスト


次世代まで、語り継がれるアーティストと言うのは

やはり何かを訴える力を持っているのだと思う。

その日の私は、尾崎豊の特集を見ていた。


尾崎の歌は、いつ聴いても鳥肌が立つ。

今を一生懸命に生きている。
社会に伝えたい思春期の思い。

若さが幸いして、手のひらにある可能性を不可能な物と

決め付ける大人達。

(今になると、それは経験や知識が蓄積した「物の見方」である事だと思うが。)

諦める事で大人になる事は沢山あるけど

いつでも自分の目を信じて未来へ進んでいる。

そんな尾崎の
生き方が好きだった。

枠にハマッた生き方を常識と見て、その価値に合わない生き方を

認めてもらえない。大人の視点からいけば

非常識と感じるかもしれない。

自分は、
どう生きたいのか?

私が10代半ばの頃、尾崎には、そんな事を考えさせられた。


気が付くと、私も世間で言う「大人」と言う人間になっていた。

大人なつもりはないけど、街を歩いていると

自分より若い人が、沢山いる・・・と感じる。

もう、私達が感じた頃の10代ではないのかな。

などと思ったが、尾崎特集を見て、リクエストをしているのが

10代の人達が沢山いた。、
尾崎の心の叫びに共感していた。


リクエストする世代は上は60代までいた。

世代が違えば、見えてくる事が変わる。

築き上げてきた事も違ってくる。

でも、みんな社会や大人達と、ぶつかりながら

自分の中で悩んだり、苦しんだり
自分の考えや価値観を作り上げて

生きてきたのですね。自分らしく。


忘れかけていた切ない気持も

あのメロディーを聴くと、思い出せる。

私は、今でも尾崎の「卒業」を聴くと、鳥肌が立ちます。


ファックスに、リクエストを書いて送信した。

何度もリダイヤルを繰り返している。

いつまでも繋がらない。諦めかけていた頃

「卒業」が、かかった。

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