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女子高生 愛美の巻き その4


トイレットペーパーの端を、三角に折るのは

「掃除を終えました。」のサインだと言う。

決して、一般人のトイレの「マナー」ではない。


その日の愛美は、担任の先生に注意を受けた。

「あなたねえ、最近、赤点だらけよ。彼氏
の事ばかり考えているからよ!

私生活が、
たるんでるんじゃないの?」

・・・たるんでいるのは、先生よ、あんたのストッキングと顔だよ。と愛美は思う。

面白くないのでプイッと顔をそむけ、学校を抜け出した。


愛美は、彼氏の家に制服のまま遊びに来てしまった。

マジェスタの彼は、ローン地獄なのでパラサイト シングルをしている。

愛美は、彼の部屋に行く前に、彼ママに会ってしまう。

学校をサボって来た事が、制服姿で一目で分かる。

彼ママは、愛美にニッコリ微笑んだ。愛美もその笑顔に安心した。


愛美の彼は、得意のエレキギター弾きをする。

愛美は、彼の浮気発覚も忘れ、ペットボトルをマイク変わりに歌い始める。

彼はギター暦8年なのだ。リクエストをすれば次々と音が出てくる。

気が済むまで歌った後、ジュースの飲みすぎで、愛美はトイレに行きたくなった。


愛美はトイレを借りた。綺麗なお花畑のような、彼ママの趣味であるトイレである。

用を足し終えると、愛美は学校サボりの、ちゃらちゃらした女子高生である自分を

彼ママはどう思ったか?考えてしまった。

彼ママに好印象を与えておけば、OKだと思った
愛美は

トイレットペーパーの端を、三角に折った。

常識のある、女子高生と思ってくれるだろう。と考えたのである。

・・・・こう考えた以上、非常識である。


学校が終わる時間に合わせ、帰宅すると愛美は彼からメールをもらう。

「トイレットペーパー三角に折ることないぞ。

あれは、トイレの掃除が終わったサインだからなー!!」


・・・・愛美は、ますます彼ママにも彼氏にも

おバカな女子高生だという事が、バレてしまったのである。

しかし、学校をサボって一つ社会勉強が出来たので

愛美は
頭が良くなった。と思ったのである・・・・


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