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2003年7月12日(土)

FIELD TRIP 第二弾 ウニウニ系

「島周辺の海の生き物を調べよ。」

前回の恐怖のTRIPから一ヶ月後、また同じ島の施設へ。

今度は集められるだけの海の生き物を捕まえ、細かな種類を判別しろ、とい

うことであった。

前回の事があるだけに

なぜか意味のない不安がつきまとう。


グループに分かれ、私達はボートで更なる小島へと向かった。

「・・・これは楽しいな・・・。」

ボートですっかり気分を良くしたまま、小島に到着。

有名なグレートバリアリーフ地帯から南下したこの場所にはすでに死んだ珊

瑚が多く、それはグレートバリアリーフが少しずつ北上している事を意味して

いるらしい。


そんな説明を聞いているうち、双方から悲鳴が上がった。

「ぎゃーっ ナマコ!!」

そのごつごつした浅瀬に山ほどナマコがはびこっている。

岩をうらがえせばほぼ100%の確立で奴がいる恐怖。

まさにナマコ地獄。

妙な液体を吐くおちょぼ口がまたなんとも可愛くない。


帰りのボートで前回の寄生虫とナマコがウニウニと頭を徘徊している時、ふ

いに歓喜の声が上がった。

イルカ達がボートの近くに来ていたのだ。

「おお・・・」

なんと魅力的な生き物か。ツルツルしていてウニウニしていない。眼もちゃ

んと二つあるし、また笑っているような口元が愛らしい。

私はイルカをこれまでも何度か目にしたが、それでも興奮し、わーだのおー

だの言っていた。


しかしさすが地元の生徒は見慣れているせいか、関西人が奈良で鹿を見た

時の「ああ、鹿ね。」程度の反応である。

私が以前水中を泳ぐ野生のジュゴンを船の上から見た時も、悲鳴を上げる

私の横で地元人は「ああ、鹿ね。」であった。

なんと贅沢なことか、それとも所変われば品変わる、なのだろうか。


私は頭をウニウニから見事ツルツルに転換しえたころ、深瀬でスノーケリン

グをしていた別のグループの船に遭遇。

そこに居たクラスメイトの足元に黄色に、黒の豹柄で枕ぐらいの巨大で奇妙

な物体が転がっていた。

「それ、何?」

「これ?」

彼女もなんだか興奮が冷めやんでいない感じだ。

「ナマコなのよ!!」



私の頭はツルツルから見事巨大ウニウニに大逆転されてしまった。

こんなナマコがいていいのだろうか。( Figure 2.)

その夜、FIELD TRIP 恒例?の飲み会で(この国の人はどうにも飲まんと

だめらしい)

「日本人か!じゃあ地震のど真ん中に居た事はあるのか?」

とわけのわからん質問をされ、

翌日、貝を食う巻貝を見て驚愕。


世の中には色んな生き物がいるようです。


それでは、また。

付録
こんなジュースがありました。
木の根っこのジュース
SARS とは これ!