判定日まで


退院して翌日から毎日近くの産婦人科に行く事になった。
そこは元々、私が病院デビューして男性不妊がわかった病院である。
もう来る事は無いんだろうと思っていた分だけ、複雑な気持ち。
金額はとても高い。
大学病院ならば1日360円で済むところを、ここでは実費扱いになるため1日2000円払っている。
これが約2週間続く。
しかし片道車で1時間半かかる大学病院よりも、車で10分の産婦人科のほうが精神的によっぽど楽で仕方が無い。
大学病院は午前のみだが、産婦人科は午後もやっているのでゆとりがある。
毎日、夫は早く帰ってきて私のご飯を作ってくれる。
禁断の2日目も10日目も笑って過ごした。
今回はなにが可笑しいのか、ずっと笑っていた気もする。
毎日腹巻をして、ソファーに毛布で包まりビデオを見る。
トマトジュースとグレープフルーツジュースを交互に飲んで、部屋はこれでもかというくらい温めて、ゆったりとした気持ちで毎日を過ごした。

しかしどんなに頑張っても数値は上がらなかった。

とりあえず凍結が残っているので、それを戻す予定。
先生は早くといっていたが、今回は自分で自分の内膜が復活したなと感じたら戻す事にした。
2〜3周期ほどあいてしまうかもしれないが、もう後悔はしたくない。
誰のせいにもしたくないから、私の気持ちでこれから進めていく。
私が私の体に受精卵を受け入れるのだから。
私が望んで治療をするのだから。
でも一体なにが足りないというんだろうか?