カラーチャート、ヒットカラーはどれ?その1


河口湖のトーナメントで、となりにボートをとめていたプロ同士の会話です。

ワームメーカーのスポンサードを受けているようで、プロトタイプのワームに

ついて語られていました。

その赤いワームは、わざわざソルト抜きにしてつくってもらったそうで

ソルト入りでは、だせないあざやかな赤色だそうです。

その微妙な色合いをたいそうに自慢されていました。

それで釣れたんでしょうかね、その赤色ワームは。

公園でハトを見ていると、オスがはなれたところから、メスめがけて飛んで

きてさかんに求愛行動をみせています。ところでハトのオス・メスを見分ける

のは難しいです。多少体格が違うものの雌雄同色です。ハトはどのようにして

オス・メスを見分けているのでしょうか。鳥類は色を識別できると言われています。

最近はさらに紫外線の領域まで見えていることがわかってきたようです。

同じく色を識別できる人間とは、見えている世界が違うようです。ハトのオスは、

ハトから見るとあざやかな色なのかもしれません。バスが紫外線まで見えるのか

なんてことは知りません。しかし色が識別できても、かならずしも人間と

同じように見えているとはかぎりません。

わたしが神戸の海でジギングをはじめたのは92年でした。

当時絶大な人気を誇ったのがピンクのPBOYでした。

ちなみにこのクラスの引きは強烈です。

釣りをしていてヒットします。

「ヒットカラーはピンクです」

ヒットカラーはピンクと言われてもねぇ あなた

船中9割がピンクのジグを使っています。

みなさんピンクなんです

小学生でもわかることです。統計学もあったもんではありません。

青物のバス持ちです。

ジギングには明石、沼島、若狭、舞鶴、小浜、日高、印南と方々へ

出かけました。ジギングなど、バスフィシング以外のルアーフィッシングでは

釣り方のバリエーションが少ない分、カラーうんぬんへの依存度は高いと

思います。バスフィッシングでもカラーチェンジを行いますが

私の場合は、場所やリグ等釣り方自体をかえてしまいます。

私はあまり色にはこだわらないのです。

潮が濁っているからあのカラーが良い、晴れているからこのカラー

たまたまヒットしたくらいで、どうしてそこまで
言いきれるのか

毎回、船中で交わされるカラーうんちくに
完全に切れてしまいました。

ジグの背中に一筆塗った色ぐらい
関係あるもんかい。

気でも狂ったのでしょうか。高価なジグをマジックインクで真っ黒に

塗りつぶす者がいました。 そうこのわたしです。

晴れでも曇りでも、澄んでいようと濁っていようと、昼でも夜でも

真っ黒のジグを、意地になってひき通しました。

マジックジグにヒットした中型のヒラマサです。

色にはこだわらないと言いましたが、まったく無視しているわけでは

ありません。視覚も重要な要素だと思っています。

ただしヒットカラーについては、わからないというのが正直なところです。

ジギング船は、比較的同一条件でデーターのとりやすい環境なんですがね

だれもやりませんね、もったいないです。

その後、自らバスボートを操船し魚探をいじくりまわすようになった

わたしは、多くのジギング船の操船や魚探の見かたに嫌気がさして

ジギングをやめてしまいました。ジギング自体は大好きなんですがねえ。

マジックジグは、カラーこだわり派の方と遜色なく釣れました。

むしろその他テクニックも含めわたしのほうが釣ったかもしれません。

そうしたら、カラーこだわり派は今度はこうです。

「あのマジックの微妙な光りかたが良いのだ」



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