バスにとって重要な感覚器官ってなんだろうか?


私が幼いころに図鑑で見た実験です。

水槽にコイがはいっていました。

一匹はエナメルで目をふさいでいます。
もう一方は側線をふさいでいました。

どちらが捕まえにくいかという実験でした。

結果はなんと前者ほうが捕まえににくいそうです。

本格的に釣りをはじめる、ずっと以前に見たこのことに
私は強烈な影響を受けています。

釣りに関するさまざなことを考える原点です。


音とは振動です。
人間はある幅の振動を音としてとらえています。

側線は水中のさまざまな振動をとらえる器官です。
魚にはその他に振動を捉える器官として内耳があります。
また浮き袋があるものは、振動を増幅することができるようです。

写真は86年のナイトフィッシングです。このころは夜に
バス釣りする人も少なかったです。

派手な音をたてるジッターバグで釣っていますが、
ストレートワームのスイミングでもそれ以上に釣れました。
側線を含む聴覚器官は、わずかな振動も捕らえていると
わたしは考えています。

光学系はチューンアップすればわずかな光でもとらえることができます。

人間が真っ暗闇とおもっていても、ある生き物からすれば

見えているといったこともあるでしょう。

それではにごりはどうでしょうか。

強いにごりの状態では、優れた目をもっていても見えないと

思うんですが物理的に。



水面に落ちた昆虫のかすかな手足の動きも察知する。

側線を含む聴覚器官の働きに疑問を投げかける意見も存在します。

魚の内耳は左右が近く音の方向を見分けることが出来ない構造だそうです。

また側線は、およそ体長ぐらいの距離でしか働かないといいいます。

強いにごりでも暗闇でもバスは釣れます。

視覚と共に、視覚以外の感覚器官も働いていると考えています。

またその働きはまだよく解明されていないと思います。

○○ウォブリングに○○ローリング○○フォールなど
ルアーのキャッチコピーは、動きについて語られても
実際は人間の見ためのことです。

巷では最近でこそ側線や振動について語られているものも
見かけるようになりましたが。

ルアーと側線の関係については古くから知られていたことです。

私がバスフィッシングを始めた20年以上前、フィンランドのメーカーから

ボナーという側線刺激だけを狙ったへんてこなルアーが

発売されていました。

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