スピニングリール その1


アブ カーディナル 33  (220g 5.1:1 NO2-200m)

手前が74年製でむこうが98年ごろ購入の復刻版です。

74年製は、中学生の時にお年玉はたいて買っちゃいました。

お店ではハンドルノブの小さな新型とひねりの入った旧型がありました。

私が買ったのは旧型で、
復刻されたものと同じタイプです。

記念すべき第1号スピンニングリールです。

最初にこれを買った私は、その後のスピニングリールに失望して行きます。


写真のケタバス(はす)は、78年に琵琶湖でキャンプした時のものです。

ロッドはスピードスティック、河口でケタバスの入れ食いになり、でかいナマズも

釣れました。内湖では雷魚の連続ヒットです。ブルーギルの死骸がありましたが、

バスは見ませんでした。このリール今でもバリバリの現役です。

過去とんでもない使い方をしたのにね。

ハンドルとベール部分の樹脂が磨耗してきたので念のため交換しておきましたが

使ってかれこれ25年以上で、故障なんて一度もありません。

昔はバスなんて幻の魚でしたから、宇治川や木津川でケタバスやニゴイを釣ってました。

ロッドはブローニングです。33は、口径の大きなスプールにコンパクトなボディ、

頑丈なベールアーム、故障知らずのベールスプリング、小刻みな逆転ストッパー、

ガタつかないねじ込みハンドル、なめらかなウォームギア、左巻き専用ボディは

ねじ1本でギアにアクセス可能です。

私のスピニングリールの基準となりました。

その後のカーディナルは、アウトスプールタイプにモデルチェンジして

インスプールタイプはカタログからなくなりました。中古品も復刻されるまでは

異常な高値で手が出ません。33購入と同時期に一度ミッチェルコピーを

買いましたが、96年のトーナメントの為にしかたなしに買ったアルテグラまで、

20年近くこのクラスのスピニングリールにいっさい手を出しませんでした。


カーディナルの幻影をずっと追い求めていたのです。


アブ カーディナル 44  (300g 5.1:1 NO3-150m)

復刻版です。94年ごろに購入しました。

こいつは主に海でシーバス釣りに使っています。

丁度良いサイズです。トーナメント以外でのリールは気に入ったものが

サイズごとに1台あれば十分です。33と44は予備を各1台持っていますが

これは部品取り用にします。33・44は私の一生ものなのです。




さてなんでしょうか。

これは復刻版になぜか付属されなかった。

ベールローラー部の純正ナットレンチです。

これがないとローラー部分がバラせません。


わたしのシーバス入門は86年でした。釣り雑誌の記事もあまりなく。

ショップの店員も釣ったことないので、情報なんてありませんでした。

どこで釣れるのかもわからずに、とりあえず大阪港に行ってみました。

タックルは、リール2500C、ロッドMRDONのSH56、バスのベイトタックルです。

岸壁沿いにポプキンスをキャストすると、小型ですが釣れました。

その後も2500Cはシーバス用リールとして可愛そうに酷使されるのです。

さすがにノーメンテナスでガンガン巻いていたら、ギアの歯がなくなってしまいました。

塩のせいですかね。(わたしのせいです。)

とにかく情報がありませんから、エサ釣り誌にたまに載る小さな記事も見逃せません。

初めて釣った場所は立ち入り禁止のようでしたので場所探しです。

数ヶ所偵察してどうやら泉南でよく釣れるようです。

それで2回目の釣行で釣ったのが78cmと56cmのスズキでした。

タックルは、カーディナル33と5.6のグラスのスピードスティック(さらにライト化)

カーディナル33でマグナムラパラとか抵抗の大きいルアーをグイグイ巻いてました。

なんか頭悪そうですがシーバスタックルなんて持ってなかったのでしかたありせん。

ちなみにその後もカーディナルは潰れませんでした。

←33でこんなん釣るか普通  わたしのカーディナル伝説の誕生です。


さすがに33では小さいので、購入したのがこの国産リールでした。

本当はカーディナル66や50シリーズが欲しかったのですが。

このリール、リアドラッグを装備し樹脂ボディで軽量、見た目は立派ですが

ベールスプリングはすぐに折れ、完全手動で返してました。形だけのリアドラックは

調整幅がまったくなくヒットしてもライン切れ、ゆるめると一気にラインが出てバラシ。

ラインはトラブルが連発してラインスラッグを「これでもかぁ」ぐらいとって

巻くようなりました。こいつのおかげもあってその後1年ほど釣れずにすごします

写真は海南の波止から釣ったツバス(はまち)とエソ。


その昔あれと同じ国産メーカーの小型インスプールリールを購入しました。

いわゆるミッチェルコピーです。買ってすぐの釣行でドラッグノブを誤って池に落として

しまいました。お店に持っていったのですが、これの部品はないと言われてしまいました。

(深く追求せずに泣き寝入りです)年数がたちながらまだ復刻版がない時代でも修理が

出来たカーディナルとはえらい違いです。輸出仕様だったのかな、それともすでに

製造年数がかなりたつ商品だったのかもしれません。

私の国産<ダメダメ>スピニングリール嫌いの始まりです。

どちらもそれなりの価格でしたからしかたないのでしょうかね。

写真の魚は↓のリールで釣りました。


ダイワ トーナメントSS1000

88年購入です。雑誌を見ていたら南の島でボーンフィッシュかなんかをこれで

気持ちよさそうに釣っていました。浅溝ロングスプールにコンパクトなボディ。

お店で見たらドラッグノブのクリックがここちよい(こーゆうギミックに騙されるのですな)

うーんかっこいい、カーディナルの幻影を追いつづけていたわたしは次はこれだと

飛びついたのです。

写真は南紀で釣った綺麗なミノカサゴ(猛毒)、観賞魚店なんかで買うと高いんだろうなぁ。


このトーナメントSS1000は、その後わたしのシーバス用リールとして立派に働いて

くれます。故障もありませんでした。現在ではシーバスタックルもライト化してますよね、

この時代は長いロッドにでかいリールをヒュンヒュン振り回しておりました。

(写真の魚はライト化してます。カマスです。)

このリール、ギアにグリスを足そうとバラしてみました。リアのカバーを外してもギアまで

いけません。結局スプール側からバラバラにした記憶があります。(めんどくせぇ)



ペン スピンフィッシャー 5500SS (426g 4.6:1 NO3-250m)

92年の購入です。この年青物狙いでジギングを始めます。

初ジギングにはびっくり、こんなに過酷とはしりませんでした。

あまりに早く回すハンドルの為、指から血がでましたから。

翌日は筋肉痛で仕事にも差し支えました。(おじんかおまえは)

そこで、ジギング用リールは堅牢さが一番とこれを買いました。

きっと宣伝で、でっかいイソマグロかなんかを抱えた、有名釣り氏が

これでないと無理だったなんて言ってたのかなぁ。(はめられた。)


SS1000も5500SSも、投げて巻くリールの基本性能になんら

問題のない良いリールでした。なのに私はこれらのリールを

売ってしまいます。きっと○○ローター○○ベールなどなど新製品の

キャッチコピーに影響を受けていくのでしょうかね。

売る時に、私は雑誌の売買コーナーに誤って550SS(旧型)と載せて

しまいましたが、金色の旧ハンドルですのでゆるしてもらえました。

この旧ハンドルはレンチがかまないので
よく緩みました。

みなさん釣り場でペンチなんかで回しますから傷だらけですね。

でも現行よりかっこいいね旧ハンドル。

写真は、厳寒期に波止から釣りました。この時代はジギングでもナイロンラインでしたね。
 

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