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今、日本はストレス社会。様々な問題が我々を悩ましています。競争社会の孤独感が人の心を悩ませているのでしょうか。
最新医学の発達により、ストレスは様々な病気に関係していることがわかってきました。よく知られているのは、胃潰瘍との関係です。少し心配事があると、胃が痛くなる経験をした人は多いでしょう。
実験でも、ストレスを与えられると、胃は比較的短時間のうちに充血して胃炎症状をおこします。また、喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患が、ストレスで悪化することもよく知られています。
その他、高血圧、糖尿病などの生活習慣病までもが、ストレスで悪化するのです。
また、面白いことに、ストレスは癌の発生にも関係する可能性がわかってきました。これは免疫機能との関係があります。
免疫機能は、人間の体を外敵から守る働きをしています。寝不足などの時には風邪をひきやすくなりますが、これは免疫機能が低下することで抵抗力が弱くなったために、風邪ウィルスを排除できなくなるからです。
ガン細胞も人間にとってはバイキンと同じように有害な細胞です。
ですから、体の中にガン細胞が出来ると、免疫の力によってそれを排除しようとする活動がなされます。
詳しく言うと、血液の中のナチュラルキラー細胞というリンパ球が、初期のガン細胞に対して働き、破壊しようとします。
ところが、ストレスなどの存在により、それらの働きが低下するということがわかってきました。
ある説では、人間の体内ではたえずガン細胞ができているという考えがあります。それが免疫機能で小さいうちに修復されているのです。だから免疫機能が弱くなることで、退治されなくなった癌がだんだんと大きくなってくるのです。
笑う門には福来るといいますが、笑う人には、病気も避けていくのかもしれません。 |
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