11月21日(火)
夕刻、中野の駅前を歩いていたら、えらく人が並んでいる繁盛店を発見。看板を見ると「もつ鍋 黒田」というらしい。家に帰ってネットで検索したが、正直、そんなスゴい店なのかどうか不明。どうにも不可思議な感じが今もしてならない。
十数年前だろうか、東京で「モツ鍋(以下、カタカナで表記する)」ブームがあったのは。そのとき、さっそく銀座にあったブームの火付け役の店のひとつに伺ったが、やはり正直そんなにスゴい店とは思えなかった。
大昔、博多で食べたモツ鍋はおいしかった。東京のモツ鍋屋で博多ほどイケるところに当たったことが無いので、余計に懐疑的になってしまうのだ。
モツといえば、ゴア(最近の南インド料理ブームでゴアを南インドに入れている雑誌などがあるが、私には違和感がある。現地の人もたいていゴアが南インドだとは考えていないと思うが)の豚モツカレー「ソルポテル」は実においしい。やはりゴア名物のポークビンダルーほどではないが、酢を入れて調理する。
後、デリーのイスラーム街で食べたレバーの串焼き、同じくデリーに住まいのある師匠宅でいただいたモツカレー、カルカッタのイスラーム式モツのマサラ、南インド、ケララのココナッツ・ミルクをきかせたモツカレーなど、うまいモツ料理はインドに多い。
そういえば、イスタンブールで食べたモツの煮込み、北京で食べた豚モツの唐揚げも美味だった。
だいたいにおいて、日本で食べるならば、基本的にモツは鍋より焼き物メニューの方が好きなのだ。モツ鍋に執着すべき理由は私には何も無い。
イスタンブールで思い出した。ガラタ橋の「サバサンド」がウマいんだよな。どういうわけか、日本では絶対にまねのできない味だと思う。
★日記を書いているときのBGM:今は亡き中近東系歌姫の一人(イスラエルのイエメン難民だから微妙な感じだ)、オフラ・ハザの『デザート・ウィンド』(1989年)。ワールドミュージック時代真っ只中の名盤だろう。