マサラ日記     previous«  »next

9月29日(金)           

 昼、仕事で訪れた新宿西口でランチ。ネーミングのねじれ具合が気になって、パキスタン建国の父である「ジンナー」という名前のインド料理店に入ってみた。かなりインド的に薄暗い店である。

 
 マトンカレー、野菜カレー、タングリカバブ(ドラムスティックのタンドゥール焼き)、ナーン、野菜サラダ、オニオン・アチャール、ヨーグルトのスイーツで950円。北インドの庶民派食堂的な作りの料理だった。
 お店の人に「インド料理なのになぜジンナーなんですか?」とたずねたら、「オーナーがパキスタン人なんです。私たちスタッフは全員インド人ですが」とのこと。なるほどというしかない答えであった。

 夜、古くからの音楽仲間にして大学の先輩でもある小安田憲司氏のライブを観に行く。
 正確には27年前、いっしょに黒人ブルースをプレイしていたわけだが、断続的ながらも長い付き合いである。切れ味鋭くワイルドかつラウドな中に、独特のしなやかさが冴えるボーカルとギターは健在。音を聴いて、頭の中に黒人音楽的な映像をイメージできる日本でも数少ないプレーヤーのひとりだと思う。

 引越し絡みで、小安田氏にアナログレコードの所蔵状況を聞いてみたが、やはりかなりの数を処分したらしい。記憶では学生時代、私と同じ位大量のレコードを持っていたはずの氏でもそうだから、やはり私の現状は時代遅れな気がする。

★日記を書いているときのBGM:AC/DCの『LET THERE BE ROCK 』(1977年)。