マサラ日記     previous«  »next

8月31日(木)           

 昼、タイ料理屋でのこと。
 汁ビーフンをオーダーし、出てきた品物を目前にしながら、携帯でしゃべりっぱなし。麺がのび、スープがさめるがままにしている若い女性客を見かける。見苦しいし、店にも悪い感じがして閉口。

 そば屋やラーメン屋でも、おしゃべりに興じっぱなしという客がいるが、理解しがたい。酒を飲む以外であれば、さっさと食べてさっさと出る。これが麺類を出す飲食店での客のあり方だろう。

 本屋で「編集会議」という雑誌を立ち読みしていたら、ファッション誌や女性誌の特集で「女性四大誌はanan、nonno、WITH、MORE」という記述があった。世界三大料理や三大ロックギタリストは知っていたが(どちらもあまり納得できるチョイスだとは思わないが)、恥ずかしながら女性四大誌というのがあるのは不勉強にも初耳。WITH、MOREなんて仕事以外では手に取らないし、仕事関連でも眺めることが少ない。

 アンノン族ということばを知る人は今や少ないかもしれないが、私はそういう世代にひっかかる(メインな世代は私よりさらに上か)。特にananは25年ぐらい前は、なぜかほぼ定期購読者だった。SEX特集をはじめとして今は妙に下世話になった感じがするが、昔のアンアンはよりストイックにファション寄りで、もっと先鋭的だった気がする。
 
 先日、雑誌「宝島」を見て驚いた。ほとんど経済誌みたいになっていたのだ。ヘアーヌード路線の時は驚き幻滅したが、今回は驚かない代わりに諦め気分。雑誌が生き延びるのはたいへんなんだなあと思った。

 70年代から80年代の宝島はサブカル系雑誌としてマイナーな分だけおもしろかった。私もバンド時代、本誌・別冊などに少しだけ取り上げていただいたことがある。

 雑誌といえば、9月6日頃発売の老舗の季刊グルメ雑誌『四季の味』に前号に続いて連載の記事を書いた。今回はインドのご飯料理を取り上げ、自作のマトンビリヤニ、コリアンダーライス、トマトライス、ポンガルの写真も掲載(マニアックだな)。よかったら、書店等でご覧いただきたい。

★日記を書いているときのBGM: マイ・フェイバリットなカルナティック音楽のボーカリスト、サンジェイ・スブラマニアムのCD。KAMBOJIラーガが心地よい。