マサラ日記     previous«  »next

7月10日(月)
           

 前週に続き週末休みがなく、憂鬱な週の幕開け。

 昼にタイ料理屋でクィティオと生春巻きなどのセットを食べる。
 食事中、横に座ってグリーンカレーを食べている若い女性が本人も食事の途中なのに、携帯で話をしているのが極めて不快。なぜかその話し声が、「へたくそな大阪弁」なのも奇妙。関西人と話しているのか、関西人のつもりの東京の人間なのか。とにかく、メシの途中の長電話は車内メイクなどと同様、ぜひともやめていただきたい行為のひとつだ。

 ここ数ヶ月食べていない料理のひとつにトンカツがある。
 夜、TVで大食い界の新星ギャルソネが異常にバカでかいトンカツをたいらげるところを見ながら「ああ、最近トンカツ食べていないな」とぼんやり考えたのだが、かといって特に今食べたいわけでもない。
 夏っぽいメニューだと、うなぎも食べていないが、これまた食べたい気分でもない。

 ラムチョップにマサラをまぶして網かフライパンで焼く。生のローズマリーと岩塩も捨てがたい。あるいはトルコ流のシシカバブかドネルカバブ。今の時期、肉だったら、そういったものを食べたい気分だ。トンカツやステーキはパス。

 日本の多くの店のように、ドネルカバブを牛肉でやられると個人的には興ざめだ。やはり、ドネルは羊がいい。
 ドネルサンドにエフェスビール。イスタンブールの夏はこれか。

★日記を書いているときのBGM:細野晴臣氏の『はらいそ』(1978)。YMO前夜のエスニックでトロピカルなニューウェイブサウンドが蒸し暑い季節にピッタリ。森高千里がカバーした「東京ラッシュ」から「この次はモアベターよ」まで、すべてが秀逸だ。