マサラ日記     previous«  »next

4月10日(月)
           

 前日のうどんのダシに生米(当然、日本米)を入れて煮込み、ダシのきいたおかゆ仕立ての朝食。実はこういうのって好きで、よくつくっては食べている。

 昼、仕事で渋谷へ。今や完全に、仕事がないと行かない街だ。20年以上前は、西武デパート横の雑居ビルにあった今は亡きライヴハウス「渋谷屋根裏」を根城に、打ち上げがてら、朝まで飲み続けていたのに。
 午後4時から団体で飲めた「カチカチ山」とか、これまた今はもうない井の頭線ガード横「鳥正」の「3倍濃いホッピー」、カチカチ山よりもっと早い午後2時から飲めた「細雪」など、飲むのに事欠かないセンター街周辺だったが、今は違う。お子様の街だ。

 渋谷の昼飯とはいえばカレーの「ムルギー」。やはり音楽をやっていた頃から行っているが、先代ご夫婦が亡くなってからはとんとご無沙汰だ。

 今日もムルギーではなく、中華の「新楽飯店」へ行くことにした。やはりこの店、バンド時代からのごひいき。「エビソバ」が好きだが、何を食ってもウマい。渋谷らしからぬ雑然としたノリもかえって落ち着く。
 本日はガツンと「ガツとタケノコの細切り炒め」定食で行く。
 いかにも定食然とした佇まいである。特にドカメシがいい。そして、たっぷりの主菜。スープはラーメンのスープを流用。そしてザーサイ。800円。台湾と日本の協同作品という趣きだ。
 ガツとは豚の胃袋のこと。これをボイルして薄くスライスし、おなじく千切りにしたタケノコを炒めてある。塩、コショウに醤油少々と思われる味つけも、どちらかといえば薄めでサッパリ。しかもメシがガンガン食べられるのだから、うまいつくり方なのだろう。

 渋谷でちょっとノスタルジーに浸りたいとき重宝な店だ。近くには、やはり昔よく行ったバー「門」もある。

 その後、仕事で秋葉原へ移動。

 夜、うまいモノをつくる暇がなく、スーパーでつまみとして焼き餃子とポテトサラダを購入。ビールとともに。ジャンクな夜となってしまい、後悔する。

(日記を書いているときのBGM:トラフィックの『ザ・ロー・スパークス・オブ・ハイヒールド・ボーイズ』)