3月12日(日)
最近、諸事に忙殺されてテレビもあまり見ない。
その中で印象に残ったCMがふたつ。
ひとつはシャクレな中村獅童が出ているリーバイスのCM。彼自身はどうでもいいのだが、ジミ・ヘンドリクスの1967年、モンタレー・ポップ・フェス出演時の映像がたっぷり流れるのが、とにかく目をひく。
これは当初イギリスで火がついたジミ師がアメリカに凱旋カムバックして最初のデカいステージで、本人もかなり気合が入っていた。有名なライターガスによるストラト炎上とギター壊しもしっかり放映されて、ごく一瞬だが手に汗握る。
もうひとつ印象的だったのが、あややによるジャニス・ジョプリンの「MOVE OVERジャニスの祈り」のカバーがBGMになっている「午後の紅茶」のCM。
なぜジャニスなのか、なぜMOVE OVERなのか。
いっさい解からないが、とりあえず聞いている方が恥ずかしくなるようなカバーであることに間違いない。まったく理解不能の脱力CMである。
おそらく制作陣やクライアントに、こういうノリが好きな御仁がいて採用されたのだろうが、どちらのCMとも正直ピンとこない。
70年前後のヒップなノリの音楽やファッションが注目されるのはいいが、あの時代の精神や本当の意義みたいなものがちゃんと理解されているのか疑問。ちゃんとリスペクトしろよ。
皮つきムング・ダールの煮込みカレーをインディカ米といっしょにブランチに食べた。
夜は食欲不振で、ビールに炒った国産大豆など。それでもビールがおいしいから、体も復調したようだ。
(日記を書いているときのBGM:元クラッシュのミツク・ジョーンズがクラッシュ解散後にやっていた「ビッグ・オーディオ・ダイナマイト」のベスト盤CD。1980年代の作品が多いが、ぜんぜん古くない。グリーン・デイなど形だけの現代パンクよりはるかにパンクな姿勢のヒップホップ〜ミクスチャー系の名バンドといえる。進取の精神に富んだミック・ジョーンズは偉かった)