マサラ日記     previous«  »next

1月15日(日)
           

 午前中、髪を切りに近くの美容院へ。
 店長氏との会話で、先月、私が帰りがけ、すれ違いにやってきたお客様が私のことを知っている方だったという話になる。世間は狭いなあと実感。アホなことをやっているところを目撃されないようマジメに行こう、特に西荻窪界隈では。

 昼、昨日の鍋の汁の余りにうどんを入れて食べる。鍋の楽しさのひとつは最後の雑炊や麺だが、一晩経ってからのこうした活用もいいものだ。
 そういえば、dancyu最新号の特集で「ダイコン」とともに「鶏煮込みそば」をとりあげていた(ダイコンの特集もなかなか秀逸だった)。鍋の締めの中華そばにも捨て難い魅力がある(ちょっと麺がのび気味なのも、かえって魅力的)。

 その後、タイのジャスミンライスやダール類を買いに大久保へ。ますます韓流と中国資本の進出が圧倒的になって、ほかの国や地域の人々は肩身が狭い感じ。
 そんな中、私がよく行く「フジ・ストア」とその近くにある「ローズ・ファミリー・ストア」はインド亜大陸〜アフリカまでの人々が利用する貴重な店だ。
 私の場合、スパイスやダール、米は前者、マトンなどの肉は後者で購入することが多い。
 ローズの方はいつの間にか2店になっている。片方の店があるビルは1階がイスラーム人の方が経営するタイ料理店。ビールがないのでまだ入っていないが、おいしく安いらしい。また4階はモスクとのこと。道理で、周囲を闊歩するのはそうした感じの人々が多い。

 夕食にはインド食。圧力鍋でトゥール・ダールを煮てオニオン・サンバルを調理し、炊飯器でポンガルをつくる(本来は鍋で米とムング・ダールをボイルしてつくる)。ついでに、冷蔵庫に少々残っていたヨーグルトとぶつ切りトマトやポンガル用のショウガみじん切りを合わせてライタもセット。
 ダールを煮はじめてから、所要時間は一時間半弱(トゥール・ダールの場合、圧力鍋を使わないと、サンバル用に煮くずすのに一時間以上かかる)。ポンガルも炊飯器だと楽。いかにも南インド都市家庭の菜食炊事っぽい手際だったが、味の方も満足。来週日曜の講習もこんな感じに仕上がればいいだろう。

 夜、携帯が突然フリーズして驚く。携帯を持って以来はじめてのことだ。時計は動くが、どこを押しても画面がまったく動かないし、電源も切れない。さっそく、家の電話からvodafoneに連絡すると(どういうわけか、私の周囲にはvodafone使用者が多い)、「30分ほど放置してダメだったら、バッテリーをいったん抜いてセットし直すように」とのクールなお達し。いわゆる強制終了というヤツである。
 結局、仰せのように電池抜きで対応したが、携帯が動かないとけっこうヤバい気分になることを実感した。

(日記を書いているときのBGM:ドゥルッティ・コラムの『LC』。インドで聴きたくなる洋楽のひとつだ)