マサラ日記     previous«  »next

9月5日(月)

 前夜、杉並あたりは強烈な雨。
 ニュースによれば、善福寺川や神田川といった都内を流れる運河っぽい小さな川が氾濫して、えらいことになったという。うちは大丈夫だったが(わざわざメールでご心配いただいたみなさん、どうもありがとうございます)、本日月曜日、急遽仕事を休んで復旧作業に当たったおとうさん方も少なくなかったらしい。ふだんの街の姿からは想像がつかない光景だ。

 そういえば、昔、高田馬場の「鳥やす」でヘラヘラ飲んでいたら「店の裏の神田川が氾濫しそうだから、早く帰った方がいい」と店の人にいわれたことがある。あのときも、翌日、付近はたいへんなことになっていたらしい。
 
 最近多発の地震、TSUNAMIにハリケーンと天変地異が多い。さすがに、危機管理をしっかりしなければヤバい感じがする。

 朝から、炊飯器で南インドの軽食「ポンガル」というのをつくってみた。米とムング・ダールの固いおかゆのような料理で、クミン・シードや粒のままのブラック・ペパー、しょうが、ギーなどをきかせて香りよく仕上げる(炊飯器を使わないレシピの一例は『ごちそうはバナナの葉の上に』に掲載)。
 ふつうはサンバルやチャトニ類を添えるが、本日は前夜の「クルマ」で食べてみた。
 ポンガルにはギーを使うが、やはりギーを使うクルマとなかなかのコンビネーション。南インドの朝を思い出させる味わいだ。
「仕込みがめんどうくさく時間がかかる」(炊飯器を使わないで、一回ずつつくろうとするやり方)とか「ロスが出る」(炊飯器を使用する場合。ビリヤニがメニュー化しにくいのと同じ)といった理由で、なかなか日本のインド料理店で口にできないメニューだが、炊飯器で少量つくれば、家庭でもかんたんに楽しめる。
 
 夜、チンザノを炭酸で割って飲んだ。ひさびさにこういう酒を飲んだが、たまにはいいものだ。