マサラ日記     previous«  »next

2月22日(火)

 パキスタンの大雨大雪に続いて、イラン南東部で大地震。被災地、被災者のいち早く復興と回復をお祈りする。

 キャンキャンという雑誌がある(たしか、かつて私が大の苦手だった「ニュートラ」「ハマトラ」全盛のころ創刊されたはず。そういう点も含め、今だJJなどとともにもっとも近寄りがたい、理解しがたい感性の雑誌といえる)。
 その最新テレビCMに使われているのがドゥービー・ブラザースの「チャイナ・グローブ」のイントロ。もっともオリジナルテイクではなく、どこか国内のスタジオミュージシャンあたりにコピーさせたもの。
 知らない人が聞いたら、あのCMのために制作されたように感じさせるところがあざといというか、嫌悪を感じさせる。
 やはり最近タイヤのCMでT-REXの「イージー・アクション」を最悪なカバーで流していたのと同じくらい恥ずかしいし、ちょっと前に三菱自動車が「レイラ」を全然マッチしないCM画面に合わせてオンエアしていたのも同じ感性だ(今やプライドなき日和見主義者クラプトンは何とも思わないかもしれないが、天国のデュエイン・オールマンは怒っているぞ、きっと)。ブラックの缶コーヒーにディープ・パープルの「ブラック・ナイト」のベタベタなコピー演奏を流していたというのもあった。

 チャイナ・グローブ、イージー・アクション、ブラック・ナイト。いずれのCMバージョンともリズム、音ともにメリハリがなく、締まりなくダラダラしているのが共通点。はっきりいってヘタだし、聞いていて気分がわるい。

 反対にえらいのは、ディープ・パープルやクーラ・シェイカーがカバーした名曲「ハッシュ」のジョー・サウスによるオリジナルテイクのフィーチュア。ガソリンか何かのCMだったが、ナイスな選曲センスといえる。

 スブラクシュミ女史、あるいはラタ・マンゲシュカル、ジュヌーン、レモ・フェルナンデスあたりが日本のCMでオンエアされる日も意外に近いかもしれない。間違っても、最低なセンスで使って欲しくはないものだ。