マサラ日記     previous«  »next

2月3日(木)

 店のタイトルが「インド・チベット料理」、で英語のキャッチコピーでは「Neauvelle Nepali Kitchen」という、ホントはどんなどころだかよくわからない店でランチ。そうしたら、実際よくわからない感じの料理が出てきた。左は「ほうれんそうのカレー」で、とにかくものすごくなめらかな舌触り。右はナーンだが、すごく甘く、また生地へのオイルの含有量が多いのか、やたらしっとりとした焼き具合。奥のガラス容器はマヨネーズ味の「ポテトサラダ」で、右はフルーツのヨーグルト和えだ。妙に洗練されたプレゼンのインド料理だが、味についてはそれほど印象に残らない。結局、店のタイトルや謳い文句だけ頭に焼きついた次第。

 最近、都内では、こうした感じの「従来とはちょっと違う路線」を狙ったインド・南アジア系料理店が確実に増えている。しかし、味・サービス・雰囲気、そして値ごろ感を満足させる感じのところはまだ少ないようだ。インドに行くともっと先鋭的でイケている店があるから、本家に比べれば、日本はまだまだということだろう。

 最近のブリジストンのテレビCMで、私の敬愛するT-REXの名曲「EASY ACTION」を、ひどいアレンジでカバーして画面のバックに流しているのに気づいた。とにかく、線の細いヘタクソ女性ボーカルとこれまたグルーヴ感のないヘナチョコな演奏が最悪だ。「マーク・ボランを冒とくしてのかっ!」といいたくなる。音楽も料理もセンスが大事なのだ。