CRITIC-ISH

お気に入りとは関係なく、見た映画の感想・批評と、映画そのもの、出演者に関する情報などを書き連ねます。

自分でインタビューしたわけではないので、情報に関してはソースに依存、真偽についての責任はもてません・・・。


■ KILL BILL (2003)

Directed by Quentin Tarantino (writing credits also Quentin Tarantino)

これは面白そうだ。何が面白そうか、というと、ひとつは、久しく『なり』を潜めていたタランティーノ氏久々の作品。もう一つは出演者。今回も、ちゃっかり、Quentin が出演しておる。いや、そんなことではなくて。Uma Thurman, David Carradine, Michael Madsen (ひゅ〜ひゅ〜!), Lucy Liu (最近、頑張ってますねぇ、このひと), Daryl Hannah (なんか、懐かしい、って思っちゃうのは私だけ?), そして、今公開されている『主な』出演者の中に、これらのヒトたちに混じって、Sonny Chiba (千葉真一!)の名を発見した。『主な』出演者に、だぞ! アクション・サスペンスにカテゴライズされている。来月(2002年6月)クランク・イン予定。今入手できるプロット情報は、女スナイパー(Uma Thurman) が、結婚式で夫(David Carradine) に殺される。死んだと思われた彼女は、5年間の昏睡から目覚め、復讐に立ち上がる(なんか・・・。これだけだと、Steven Seagal "Hard to Kill" とおんなじじゃん・・・。)、というもの。・・が、しかし、この映画、タランティーノらしい、チャプター形式になっており、語りの多い、映画というより本のような構成になっているらしい。また、Reservoir Dogs, Pulp Fiction 等(これらもチャプター形式)のような人間関係の描写に深く切り込んだもの、つまり、Seagal の活劇とは全く違うものになるのでは、と期待している。Reservoir Dogs 以来なのだろうか、Harvey Keitel, Steve Buscemi, はPulp Fiction でも共演しており(すんません、この "Kill Bill"には出てないです)、ついでに言うなら、Michael Madsen も "Pulp Fiction" に出演の予定があったが(見たかった!!)、残念ながら当時、 "Wyatt Earp" の Virgil 役が決まっており、そのリハーサルと重なっちゃって断念、というエピソードもある(でも今回のコレには参加、Harvey Keitel, Steve Buscemi は何故かいないけど)。皆さん、仲良しのようだ。May 30th, 2002)


BAJA OKLAHOMA (1988)

"Baja Oklahoma" ('88) という映画を(TVで)見た。出演者(Lesley Ann Warren, Peter Coyote, Julia Roberts, Swoosie Kurtz, etc.) の面々から、てっきり劇場公開映画と思ったら、本国アメリカでもTV用映画だった。Julia Roberts は、シングルマザー、Lesley Ann Warren (個人的に、かつて、Susan Sarandon と区別がつかなかった時期があり、記憶に残っている女優だ)の愛娘役。当時21歳だが、18歳、母泣かせのティーンエイジャーを演じている。重要な役ではないが、"Mystic Pizza" と同年のものなので、彼女が徐々に名前を得出したころのものだ。ストーリーの本筋は、たぶん、たいしたことないのだろうが、それを構成する人間模様が面白い。日本人にはテキサスのイメージっていうド田舎(たぶん、オクラホマ?)が舞台。そ、女性はカーボーイ・ブーツにデニムのミニスカート、男性はテンガロンハットっていう・・・。主役 Lesley Ann Warren は、17の時婚約していた彼(Peter Coyote) が他の女と結婚してしまい、失意のどん底。しかも、交際中に実は身ごもっていて、その後、シングルマザーとして力強く(バーを切り盛りし)息抜いてきた。そして、20年後。スト−リーはココから始まる。ひょんなことから町に戻ってきた彼(離婚していた)と再会、複雑な心境の日々が始まる。彼の方は、再び彼女にのめりこみ、『2度とキミを離さない。』などと語るが。この女性は、本気でこの男性を愛していたのだろう。再会して『嫌悪感』ではなく、『愛情の再確認』をしつつ、彼の過去の不実を許せず、でも彼を再び信じることができるかどうか悩み、苦しむ。(どうってことないストーリですが、ワタシ自身、過去を振り返っても、もう一度再会して再燃するかもしれない、なんて相手がひとりもいない、なんてこと考えてしまったりして・・・。本当の恋愛はしてなかったんだろうなぁ、って悲しい事実をつきつけられた。)・・・で、実は、本筋とは関係のない、あるダイアログに、あれ?って思った。酒場で、スポーツ賭博に熱中する男に、隣に座った男が尋ねる。『キミが賭けないスポーツなんて、あるのかい?』『・・・ん?、あるね。サッカー。サッカーはイマイチ、気迫に欠ける。賭ける気もないね。』 ってところ。なんか、W杯でアメリカに違和感感じていた私だけが敏感に反応してしまっただけなのだろうか。この時期にこんな台詞ある映画を放映するなんて。もし、この部分を知っていてこの映画の放映をしたのなら。この映画ピックアップしたひと、すごい、フリークです・・・。ちなみに、Peter Coyote は、どっちかっていうと Kevin Costner 路線の男優ですが、ワタシ的には、コスナーより渋くて、ちょっとワイルドで男前、って思ってる(好きなんですよねぇ・・・)。それから、Swoosie Kurtz は、Jim Carry の "Liar Liar" に出ていた、Jim Carry とやりあう、相手側の『ちっちゃい』女性弁護士(検事だったかな)です。同映画のNGクリップにも収録部分があります。

Julia Roberts ・・・ の芸歴は、彼女が19歳の時のTVドラマ "Crime Story" (TVシリーズは日本でも放映されていたが、どうもこれは同じ配役によるパイロット版らしく、'86年で単独で記録されている)で、クレジットすらされていないチョイ役から始まる。しかし、このヒトは順調に『毎年』仕事に恵まれ、2年後の "Mystic Pizza" ('88)、"Steel Magnolias" ('89)、では特に名女優たちに囲まれメジャーの仲間入り(この2本の前、合間に更に4本のお仕事されてます)、そしてその翌年、90年には、世界的にも名の知れたこの映画、"Pretty Woman" の主役となる。その後は、常に年2〜4本のペースで公開される映画に出演している。実に。なんでこんなに順調?(スランプがないのだ)、後ろ盾は誰? と疑いたくなるほど。今や、ハリウッドで一番の高給取り(年収という意味ではない。映画1本あたりのギャラ)にまでのし上がった。どこが他の女優と違うのか。でかい鼻と口。特に美人というわけでもない(不細工とは言わないが)。演技にもかなりクセがある。自然に振舞おうと妙に努力しているような。役柄にもよるだろうが、演技のうち、8割程度が『地』でいっているのでは、と思われるところもある。興奮しているシーンでは、必ずと言ってもいいほど、『どもる』。・・・で、なんとか最後まで台詞につなぐ、という・・・。ひょっとしてNGかも、って思えるような。そういう振る舞いが親しみを感じるのかもしれない。2002年まで、きっちり、仕事を選んできているのか、彼女の出演作は、映画そのものの評判がよい。残念ながら、昨年(日本では今年?)公開された "America's Sweethearts" は、イマイチ。彼女の名がなければ、ロードショーになったかどうか。2001年は、もう1本(忙しい女優だねぇ) "Ocean's 11" がある。こっちはまずまず。(彼女本人がどうだったか、というのは、賛否両論ありましょうが。)そして、今年は既に2本(ホント、すっげぇ忙しさ。もう、大女優なのだから。数年に1本で充分でしょう・・・。) "Full Frontal" と "Confessions of a Dangerous Mind" というのが記録されている。見ていませんが。・・・で、来年公開予定の "Mona Lisa Smile" では、再び、強い女性(女子大の先生らしい)に挑戦する。エリン・ブロコヴィッチは結構面白かったから、こっちのコレにも期待がかかる。(June 23, 2002)


■ Faye Dunaway ・・・ EYES OF LAURA MARS (1978)

Directed by Irvin Kershner; Story by John Carpenter
Cast: Faye Dunaway, Tommy Lee Jones, Brad Dourif, Raul Julia, Rene Auberjonois....

’78年の作品 "Eyes of Laura Mars" (邦題:アイズ)を見た。フォトアーティスト、ローラ・マーズ(Faye Dunaway) の作品は斬新で、女性の裸体と血なまぐさい死体がコンセプト。しかし、これらの題材は、実は、彼女が幻覚で『見えてしまう』シーンの復元。やがて、現場が彼女の作品そっくりな殺人事件が複数発覚。犯人が模倣しているのか、と思いきや、全て彼女が撮影をする前に起こっていたことがわかる。彼女は幻覚を見ていたのではなく、いわゆる、サイキックだった。

この頃のフェイ・ダナウェイ(37歳)・・・。既に老けている(いや、この頃の方が老けている、というべきか)。が、口元を見て驚いた。なによ、このヒト、こんなにおチョボ口だったのね。最近の彼女は、度重なる整形(フェイス・リフト)のせいでしょうが、口が『でかすぎ』て、気味悪い、って思っていました。そのかわり、おでこのシワも最近の方が目立たないですけど。ずっと気になっていたんですよ。肌がつるん、としているので、絶対フェイス・リフトしている、って思っていたのですが、あの妖怪のような『でかい』口は、ひっぱりすぎて広がったものなのかどうか。さいしょからこんなに大きな口だったのかどうか。78年の彼女、額のシワの入り具合とか・・・、誰かに似てる、って思ったら。顎の先を細くした沢田亜矢子、って感じ。老けて見える(40半ばか後半くらい)けど、実に自然です。最近のダナウェイは、見た目年齢不詳、でかい口(心なしか、鼻まで横に広がってるような・・・)。まるで化けもの。(勿論、沢田亜矢子とダブルことは、ない。別人って感じ。)