生き物のページ
( Last Update May/25/1998 )
てんとうむし日記(1997年6月14日〜30日)
- Jun/14/1997
今日はゆうたと一緒に近所の栗林にてんとうむしを取りに行きました。ここは毎年夏になるとてんとうむしが大発生するところです。まだ早いかなと心配でしたがいました、いました。幼虫、さなぎ、成虫それぞれすう匹づつ捕まえてきました。
捕まえた成虫は黒地に黄色の斑点が2〜4個の「てんとうむし」という種類のてんとうむしらしいです。図鑑によるとこの「てんとうむし」の模様はいろいろなものがあるけど全部同じ種類、ただしあの「ななほしてんとう」とは別種類のただの「てんとうむし」らしいです。こいつらなかなか狂暴で、捕まえるときは指や腕に噛み付きます。まあアリにかまれるほどは痛くはないですが。
幼虫の1匹はじっとしていて、指でつつくともぞもぞ動く程度です。もう一匹の幼虫は体調が1cmくらいあり種類が違うようです。こいつは捕まえるときからちょろちょろ動き回っていて、いまでもじっとしていることがありません。
てんとうむしのえさといえば言わずと知れたアブラムシ。さっそく鉢植えからアブラムシのたかったはっぱを数枚取ってきて入れておきました(うちはマンションの2階なのにすぐにアブラムシが発生します。どこからわいて来るのでしょう?)。
- Jun/15
朝おきてから成虫の2匹はアブラムシのわいた鉢植えの中に放してやりました。以前捕まえて来た時も何日もそこですごしていたのでこんども大丈夫でしょう。
- と、そのとき...
さなぎの一匹の形が少しおかしことに気がつきました。全体に細長くなった感じで、先のほうに羽根の形が浮き出ています。そう、ちょうど羽化の真っ最中だったのです。私たちがが見つめる中、最後に一生懸命に足をぬいてわずか15分程度で羽化完了。出てきた成虫は羽根全体が黄色ですが、しばらくすると黒地のりっぱなてんとうむしに変わるのでしょう。私の子供の頃は比較的自然に親しんだものですが、昆虫の羽化の瞬間を生で見たのは初めてです。感動しました。
- 午後
外から帰ってきて、さっそくてんとうむしの様子を見てみると、やはり黒地の4つ星のてんとうむしになっていました。まだわずかに黄色っぽいです。ん?もう一匹いるぞ。どこからわいてきたのだろう。とりあえずこの2匹も鉢植えの中に放してやります。午前中の2匹もまだいました。やはりアブラムシが多いので住み心地が良いのでしょうか。結局狭い鉢植えの中に4匹のてんとうむしが同居しています。そのまましばらく観察していると、おお、確かにアブラムシを捕まえて食べている!
さて、幼虫の方ですがあの元気なやつも含めて全部さなぎになっていました。さなぎになる時は幼虫の形のままお尻を葉っぱなどに固定します。幼虫のときは細長い形ですが、そのままてんとうむしらしいずんぐりした形に徐々に変化していくようです。うーん、生命の不思議!
- Jun/16
会社から帰って虫箱を覗いてみると、最後にさなぎになった細長いやつが見事に縮まってずんぐりした形になっていました。昨日までは違う種類と思っていたのに...。現在さなぎが4匹。
- Jun/17
朝、植木鉢を覗いてみると4匹いたてんとうむしはどうやら1匹だけになっているようです。なんだかあぶらむしもあらかた食べれれてしまったようでえさを捜して旅立ったのでしょう。恐るべしはてんとうむしの食欲。1日に80匹のアブラムシを食べるそうな。
- Jun/18
会社から帰ってみると、また1匹羽化していました。まだ前羽根が黄色いので羽化したばかりでしょう。図鑑に出ていた通りに後ろ羽根をいっぱいに伸ばしてじっとしています。
- Jun/19
朝、昨日の成虫を鉢植えに放してやりました。
会社から帰って夜覗いてみると、また2匹羽化しています。1匹はすでに羽根の色も一人前。もう1匹はまだ黄色く、それでもうっすらと模様が浮かび上がっています。2匹とも元気に歩き回ってます。あしたまた放してやろう。
- Jun/20
朝、1匹が抜け殻のところでごそごそやっています。おなかがすいたのかな?早速2匹とも鉢植えに放してやりました。今日は台風の影響で朝から風と雨が強い。がんばれよん!
夕方鉢植えを覗いてみるとかろうじて1匹が確認できました。ほかのみんなはどこかに飛ばされたのでしょうか。
箱の中の最後の1匹もついに羽化しました。これはさいしょ元気に動き回っていたやつで、さなぎになったのが15日だからさなぎの期間は5日ということですね。
- Jun/21
台風一過の気持ちの良い朝、さいごの1匹を鉢植えに放してやりました。すっかりあぶらむしのいなくなった鉢植えは今ではこの1匹だけです。よく探せばいるにはいるのだけれどいつまで居座ってくれることでしょう?
- Jun/29(日)
またまた台風一過の風は強いけど天気のよい日曜日、またてんとうむしを捕まえに前日買った虫かごを持って栗林に出かけるも、おや!?
まったく見当たらない。昨日の台風で飛ばされてしまったのか、すでに繁殖の季節は終わってしまったのか?
かろうじて発見した得体の知れない体調7-8mmくらいの小さな甲虫を1匹だけ捕まえました。
夕方ベランダの掃除をしていると小さなさなぎを発見。体調7-8mmでいかにもうじ虫のさなぎをという雰囲気です。形からするとハチか蛾のさなぎだと思われます。とりあえず虫かごに入れておきました。
- Jun/30(月)
朝からなおぴーが「くまんばち」だの「ごきぶり」だの騒いでます。何事かと見てみれば、ベランダでひっくり返って足をばたばたやっている虫がいる。なんのことはない「かなぶん」です。例によって、ぶぅーんとみさかいなく飛んできてガラスにぶち当たってひっくりかえったのでしょう。さっそく捕まえて虫かごへ。光沢のある緑色の前羽根で、とにかくやたらと元気が良い。朝食の残りのバナナの切れ端をやると頭からつっこんでむさぼっております。
- 1998年版へ続く。
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