書こうと思ってて書くのを忘れていたことと、新発見を追加してありますです。
江戸の食べ物といえば、蕎麦ですな。
東京に出てくるとき、「よっしゃ、蕎麦いっぱい食べちゃろう」と心に誓ったのだけど、でもうまい蕎麦は安くないから結局あまり頻繁には食べに行けず、学生時代はちょっと悔しい思いをしたのでした。
なんせ、牛丼が280円で食えるってのに、ざるそばは安くて500円、店によっちゃ千円もしたりするからね。もちろん、立ち食いそばに行けば300円くらいでそば食えるけど、そういうのは時間がないときにかっ込むもので、うまい蕎麦を食べたかったらやっぱりそれ相応の出費が必要なわけだね。
ちなみに、おいらは蕎麦を食べるときはほぼ間違いなくざるそばを注文するのです。寒い時期は種物も食べるけど、蕎麦自体を楽しむにはなんつってもざるなんですよ。
で、三鷹周辺ならうまい蕎麦屋が多いだろうと思っていたんだけど、7軒ほど蕎麦屋回ったけど「ここだ!」っていうところはまだ見つかってないんだよね。
むしろ、学生の頃に生活のメイン舞台だった調布の方がいい蕎麦屋があったな。「さか本」ってとこと「八雲」ってとこで、店の雰囲気は対照的なんだけどどっちも落ち着けて、蕎麦もうまいんだよね。「五萬石」っていう量で勝負の店もあったけど、前に書いた2軒を知ってからはあまり行かなくなったね。
蕎麦屋も千差万別で、「おいおい、こんな蕎麦出すんなら店たたんだら?」と思っちまうような店もごくたまにあるし、蕎麦屋としてのプライドも何もなくラーメンやカレーを出すところもあるけれど、そういう蕎麦屋にはあまり用はなくて、できることなら蕎麦一筋、そば粉も店主が吟味して質のいい物しか使わない、というようなところに行きたいのよね。
うまい蕎麦ってのは、蕎麦つゆにつけずに蕎麦だけで食べてもうまいんだよね。その味はとても繊細で、ストイックで奥ゆかしい、まさしく日本的美学なのですよ。
で、蕎麦そのものが当然一番重要なんだけど、店の雰囲気も大切でね。落ち着いてゆっくり蕎麦を食べられる作りの店がいいなぁ。
なんて事を書いた次の日に、なかなか良い蕎麦屋を見つけちったい (・∀・)イイ!!
吉祥寺駅の南側にその店はありましてね、存在自体はもっと前から知っていて、どんな店かと気になっていたわけですよ。店の中は和風のしゃれた飲み屋といった感じで、うまい蕎麦とおつまみでうまい地酒を楽しむという趣旨のようだね。値段もそんなに高くなくて、これならしょっちゅう通いたくなりますね。
どうも、蕎麦屋の中にはこんな風に蕎麦屋としてのアイデンティティーを保ちつつ客を集める工夫をしようという店が少ないように思えるんだよね。同じ麺でもラーメン屋はすごいもんね。それぞれの店がこれでもかといわんばかりに工夫を凝らして、ラーメンという名前は同じでも、汁に麺、具まで相当に差があるからね。おまけに、店の内装もかなり気を遣ってるしね。もちろんそういう蕎麦屋もあるんだけど、絶対数が少ないのよね。それに、しばしば入るのに二の足を踏んじまうようなお値段だったりするし。
行列ができるラーメン屋はいくらでもあるけど、行列ができる蕎麦屋は今のところ聞いたことないからなぁ┐(´〜`;)┌
まあ、ラーメンと蕎麦じゃ圧倒的にラーメンに人気があるからしゃあないけども。麺業界の主導権は完全にラーメンが握っちまってるからね。蕎麦好きにとっては嘆かわしいことです
(T-T)
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