Joeコン

   

     
 

4月16日、おいらが敬愛する音楽家久石譲のコンサート「PIANO STORIES 2003」を聞きに行ってきました。

実は4年ほど前、譲さんのコンサートのチケットを取り損ねたのです。その悔しさから、確実にチケットを取るためにオフィシャルファンクラブに入会して以来、毎年コンサートを聴きに行っとります。

今年の東京公演は初台のオペラシティ・コンサートホールで行われたんだけど、2年ほど前にもここでやったんだよね。 このオペラシティは建物が超過密な新宿駅からそんなに離れていないのに、空間の使い方がえらい贅沢で、なかなか良いところです。


で、本題に入りませう。
今回、おいらの席はすんごいところでした。一階最前列の、ほぼど真ん中。譲さんがまさしく目の前でピアノを弾く位置だったのですよ。ピアノに刻印されている”STEINWAY&SONS”の文字もはっきり読みとれましたw あんな席なかなか取れるもんじゃございませんからねぇ、しやわせでした。

楽器の編成はというと、ピアノ+チェロ9というかなり変わった編成でござんした。今までは小編成の場合はピアノ+弦楽四重奏+αというようなノーマルなものだったんだけど、今回は編成が変則的で、曲の方もいわばやりたい放題でした。譲さんは作曲家として天才的な才能を持っているわけだけど、編曲もとてつもなく巧いのです。一つの曲をピアノソロから弦楽四重奏、大編成のオーケストラ向けまで、自由自在に作り替えちまうのです。で、その編曲の才能が遺憾なく発揮されていて、”風の通り道”や”Asian Dream Song”ちゅうた慣れ親しんだ曲も、なにやら内省的な、深い精神性をたたえた表情を見せていたかと思ったら、急に疾走するような軽快なテンポに変わったりと、楽しく、しかも意外なアレンジが施されておりました。

このコンサートは去年から今年にかけて発売された”ENCORE”と”ETUDE”という2枚のピアノ曲のアルバムに納められた曲がメインだったのだけど、ETUDEから持ってきた曲の中には、若い頃に活動していた前衛音楽家としての久石譲が全面に出てきているものがありました。少々難解で、譲さんの曲の中でも”海の見える街”や”となりのトトロ”なんかとは対照的な、取っつきにくさ満点の曲なわけですよ。以前に発売された”Shoot The Violisat”ってアルバムがまさしくそんな曲ばっかりで、長年のファンもとまどうような前衛芸術の領域にアグレッシブに突き進んで行く久石譲の姿勢に驚いたもんです。

で、このコンサートにはコアなJoeファンが押しかけているわけで、プログラムが終了したあとの猛烈なスタンディング・オベーション(ようするに、観客総立ちで拍手大喝采)はこれ以上ないってくらいで、譲さんはアンコールに3曲も演奏する羽目に\(^o^)/ 花束なんかの贈り物を持ってきた人もえらい数で、ステージの前からホールの一番後ろまで列を作ったというファンの熱烈さ。

ほんに、すんばらしいコンサートでございました。


 
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