LIFE360紹介ページ
はじめに
HONDAのLIFEというと、1997(平成9年)のライフを思い浮かべる方がほとんどと思います。
しかし、それはホンダのネームリバイバル路線の一貫で復活した名称にすぎません。
たしかに、同じくネームリバイバルしたZやバモスに比べて元のライフはマイナーに思われるかも知れません。
空冷でもなく、マイルドな印象で、本田宗一郎さんの主義主張がたたき込まれているでもない。
しかし、このクルマこそ全身全域ホンダイズムなのだ、と私はおもう。
ライフツインに付けられた赤いエンブレムが、それを物語るのです。
ホンダ「名車」論
ホンダには名車が多い。それらには必ずと言っていいほど、何らかの伝説が語り継がれている。
では、ライフには伝説はないのか。
答えは否。
ライフにもれっきとした伝説がある。世間であまり知られていないだけである。
エンジン・パワートレインの設計は当時ブラバムFUで勝ちまくっていた川本信彦さんである。
水冷は、来るべき環境時代と、安定した高出力にはやはり水冷という発想の転換によるものであり、マイルド化のみを目的にしたのではない。
現に、ライフは特性を落とすどころか、伸ばしている。
また、水冷で行くということは何となく社長には伝えずに開発していたという話もある。
バランサの採用、NやZで試されたフロントサス機構の双方の良い点の採用・併用、自由な発想で煮詰められたサスペンション。
ライフのが速いのに静かになったから加速感が減り、遅くなったと勘違いされてクレームがかなり来たという話。
低鉛化・無鉛化を見越していち早く焼結合金製バルブシートを導入した話。
シビック等、以後スタンダードとなるモノコックの繋ぎ方や、塗装の話。
発表会に本田宗一郎欠席するも、若い人がこれだけの車を作るようになったのだから安心して出かけられるというコメント…
枚挙にいとまがない。ライフは、ホンダの名車の条件を備えているはずです。
そこで
これほどのクルマであるのも関わらず、しっかり紹介しているサイトがほとんどない。
今もライフに乗る私としても、そのよさをきっちり発信しておきたいし、その必要があるかも知れない。
そこで、ちょっとしたページを作ってみようと思い立った。
メインコンテンツは、とりあえずこのページに描く日々のトピックと、諸元表です。
お楽しみいただければ幸いであり、それを気にライフがより多く生き残ることを望んでやみません。
諸元表
ライフには大きく分けて4ドアと2ドアとがあり、その中に30psシングルキャブエンジンと36psツインキャブエンジンとがある。
また、よりマイルドなタウンや、ホンダマチックAT車もあった。
また、ハッチバックのバンタイプ(普通のライフはハッチトランクである)や、STEPVANという路線拡大もあった。
ここでは、最終時期のライフを中心に、諸元表や整備データ、グレード等を拾ってみました。
まだまだ不十分かも知れないので、参考程度に活用してください。
諸元表はこちらから
参考文献
持っているものを掲げます。網羅はしていないと思います。
・HONDA360STORY(検索名:ホンダ360ストーリー) 吉田匠他著 三樹書房 1991年 増補新訂版は2001年
(ホンダに特化しています。)
・日本の軽自動車―カタログで楽しむ360ccの時代
1951〜1975 モータースポーツブックス 53 小関和夫著 三樹書房 2000年
(ホンダ、スバル、スズキをはじめ、コニーやくろがねまで入っています。)
他にも、オールドタイマーやノスタルジックヒーローといった旧車雑誌があり、別冊も出ています。
あと、本ではないですが、マニュアル類を先々こちらで見られるかも知れません。(リクエストしましょう!)
ホンダヴァーチャルピット http://www.honda-vp.com/
ライフあれこれ改良メモ
その1 15年3月 アーシングやってみました。_G(゚д゚*)
日立モバイルのキットで。
エイエイと配線を。
...Σ(゚д゚*)純正アースラインしょぼ!!
旧車とはいえこれはあんまりです。
バッテリーからシャシーまでの経路が長すぎます。
バッテリ→ミッション→エンジン→シャシー
しかも細い、アースポイントがしっかりしているとは言いにくいなど、気になる点も。
んで、線を追加することに。
ただ、附属の圧接接続端子の穴がおっきすぎるので。ふつぅのを買足しました。
どんなねじを想定したのかねぇ。むしろ抵抗になるゾナ〜。
施工後(青い線)。バッテリからミッションとボディに。エンジンからシャシーを太い線に。
結果。
大化けです!!
セルモーターの回転数UPから始まり、始動がクイックに。
そして、ホンダ車は低回転域が劇的に改善!!
ホンダもスバルも必要なアクセル開度が以前とは全然違います!
ギアが今までより一個上で大丈夫です〜。
特にホンダ車は、ホンダ名物完全燃焼の証のマフラーから垂れる水も出てきました!!
エンジン音がホンダF2っぽくて〜。ホントに2気筒ですか!?って感じです。
クリーン(≠環境。)にまわる回る。
機械設計者の意図がきっちり反映されたような感じですねぇ。
すばらしぃ。
あと、ライトも明度がエンジンの回転数に関係なく安定しました〜。
効果云々いろいろ言われるアーシングですが、
基がしっかりしている車はそうでないかもしれませんが、
かなり効果のある車もあるようですね〜。
旧車は線が傷んできている上、電子制御でなくポイント点火とかなので、特に効くのかも。
その2 16年2月 ライト光量アップとかやってみました。_G(゚д゚*)!!
旧車のライフ360(N360等もそう)のヘッドランプは標準丸目2灯 シールドビーム 50/40w...
今の車乗ってる人には分からないでしょうから、比較すると今の車はたいていハロゲンビーム60/55wといえばわかりやすいでしょう。
シールドビームってのは、ガンダム用語ではなく、ガラス製のレンズ・レフレクター・発光部が一体化した旧式のランプのことです。
(ジムニーのちょっと前のとかロードスターとかについてますので、見たことが全くない人は少ないと思います。)
しかし、こいつは構造上低輝度になる上に、交換の都度光軸あわせを要し、ウチのはワット数も低いため交換球すら入手困難という始末。
はっきり言って、雨の日は怖いし、街頭や対向車のライトに負けて前が見にくすぎます。
改造だ!
ってことで、まずランプなのですが、
レイブリックのシールドビームをH4交換式60/55wマルチレフレクターヘッドランプFH03(もち車検対応)にしてしまうことにしました。
通常は、丸目のロードスター、キャロルやジムニーにつける想定のものなのですが、サイズ的にはぴったりです。
それで、さらに配光も良くなり、色温度も白に近くなり、輝度は135/125w級というのですからすばらしい。(ブルーレンズも選べます)
んで、ワット数増加できっと電線かスイッチが焼けるに違いない(今でも生暖かい)ので、リレーハーネスも要るな〜と。
思っていたらボッシュ製のいいキットが。
ボッシュBSH−1HL フィアットパンダ等にフィットする製品ですが、lifeにもぴったりつくのです。
どっちもその辺の用品店では入手しにくいものなのですが、ジムニー専門店やら高級外車ショップやらから通販していただいて解決。ビバ楽天!
元の状態はというと…
前から 後から。
これを組み込みました。
このリレーキットがすぐれもので、旧配線をいっさい切らなくてもいいのです。バッテリからリレーへ行った線が、ライトへ向かいます。
ライトのコネクタを抜き、新線をさすとともに、旧線のコネクタをリレー行きようのコネクタにさします。
そのため、上の写真でわかるとおり片方のランプに向かう線はコネクタが二つついています。
そのことによって、旧線の電源のオンオフでリレーを駆動できるので、スイッチ系をいじる必要が無く、コネクタ式なので旧線をそのままのこせるという良さ。
あとは、配線やリレーユニットを安全に固定すれば完了です。すばらしい。
その3 16年2月 セミトライグニッション化とかやってみました。_G(゚д゚*)!!
ライフ360をポイント点火からセミトランジスター点火に換えました!
「セミ」なのは、ポイントを残しているからです。
自作してもよかったんですが、永井電子のキットで楽を。いいですねぇ、すぐつけられましたし、点火時期も正確。耐久性もありそうで。
(他社にはLEDフリップを使うフルトラキット等もありますが、加工等が必要なため、よほどの度胸が必要かと。)
劇的な変化はないですが、なめらかになったような気がしますね。
まぁ、少なくとも高回転時にポイントから「線香花火級の火花」がでて一気に減るということはなくなったわけで、安心ですねぇ。
どおりでほとんどの手入れされた旧車についているわけですよ。
本田宗一郎さんがソニーの井深さんにトランジスタでポイントに火花が消せないか?と聞いてみたことがあったらしいです。
それが我が家でも実現したわけで、今ではあたりまえの技術なんだけれど、ちと感慨深かったりします。
その4 16年2月 ガラスリペアとかお願いしてみました。_G(゚д゚*)!!
ガラスの経年劣化による小傷がひどく子どもの透明下敷き状態(汗)、対向車のライトでガラスが白く光り、頭文字D!?級の無視界記憶走法をしなきゃならない状態になってました。
普通の車屋やカー用品店に相談してもらちがあかず、もう昼専用車になってしまうのか?とオロオロしていましたが、なじみの車屋さんに相談したら磨きに出してもらえることに。ビバすごい車屋!
そして、劣化したガラスを再硬化させる液があるということなのでブリスさんから即通販。ビバヴィバ楽天!!
その5 車検とかお願いしてみました。_G(゚д゚*)!!
30年たってなお元気な我が愛車ホンダ、ライフ360の車検時期がやってきました。
旧車屋さんにあれこれ相談しても「こんなもんですよ」で済まされることがかなり多かったので、
ならば目指すはホンダの最高峰(?)ってことでベルノ店へ持ち込みました。
インテRで乗り付けて相談したせいか、割とスムースに話が進みました。
(以前にライフのギアオイル(ホンダは純正の粘度の低いの、たとえばMTFUとかしかだめなので)交換にいったことがあって、そのときはインテにつけるパーツの相談をしても、めちゃ素っ気なく、今もまだ「ポストへ届けときます」っていってた見積やカタログ来てないんですけど、そのことは忘れておきます…)
さすがベルノっていう点は、整備の課長がホンダSF出身で、ライフ整備のスーパープロだったことや、パーツリストを持ち込んで、端末であたってもらったら取り寄せ可能な部品がけっこう見つかったこと。
(ただ、お知り合いのインテRな方の豪華な代車付き車検談と違って、今回は代車が少なくて、貸し出し中の上ほとんどがロゴ。結局おっくうになり借りずに済ましてしまうことにしました。)
2日後車検完了の知らせを受け、受け取りに。
見事な仕上がりに息をのむ。
微量のオイル漏れはオイルプレッシャスイッチとシールの交換で解決。
持ち込んで交換してもらったタイミングベルトも微妙なテンションを見事にベストで張ってあり「最終型のいいベルトですね」とのこと。
ポンプ等用のベルトも新品に。よく見つけてくれたもんだとおもいます。在庫はないっていってたのに。
自分で済ませておいたタイミングやキャブのセットも「ほぼ合ってましたよ」とのこと。
「マークもそうですが、やはり音。アイドリングで小気味よくトトットトッというのがポイントですね。」と。
ちなみにマークはタイミングベルトにもあるとか。もし勝手に自分で換えてたら気がつかなかったでしょうね。
排ガスも基準値収まってます。機関良好。大事にしてくださいとのことでした〜。
(ただ、営業の方、あまり熱心にインテRの買い換えを勧めないでください…行きにくくなります。
もっとも、無限のプロトタイプ、フィットダイナマイトだったら考えますけど…)
その6 16年6月 透明断熱フィルムとかお願いしてみました。_G(゚д゚*)!!
夏…エアコンがないわけです。まあ窓開けてればいいだけなんですが、あまり高温にするのは車に酷です。
ということで、元々グリーンガラスなのですが、もう一枚張ってもらいました。
いやはや、だいたい横1枚1万円(リア2万円)ぐらいが相場だそうですが、それだけの価値はありますね〜。
番外編 15年11月 パワーチェックお願いしてみました。_G(゚д゚*)!!
あるところでパワーチェックをお願いしました。
207ps 19.0kg-m ←DB8 96specR(Normal) あ、これはインテですね。
ライフ360も計ってもらいましたが、さすがにダイナモが大きくてローラーの不可が過大でバッチリは出てないかもとのことでした。
28.7ps 3.1kg-m ←SA LIFE
…立派なもんじゃないでしょうか。少なくともトルクはカタログ値なみです。
今計ったらもっと行くんじゃないかな〜なんて思っていますが、安くない作業なので、また今度。
(確かに、設備、下準備、実施ともに大変な作業なので、納得です。)
おかげさまでいろいろとうまくいっています。こうして今も元気です。
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