熊 公 鍛 冶 工 房


熊公の工房における鍛冶作業の日誌
特別な事柄は印を付け『鍛冶作業記録』にも書き込みます

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2026年03月03日(火)
 工房着:午前10時15分  作業開始:午前10時30分−作業終了:午後4時15分
 工房の気温:6度

 今日は雨の一日に成りました。畑や水源地には恵みの雨です。『南岸低気圧』が接近しているための雨ですが、雪に成るほど寒気団は南下して居ませんでした。
 昨日帰宅したら注文していた『刀袋』が届いていました。これで孫に『守り刀』を贈る事が出来ます。ただ、研ぎがまだ完全ではなかったので、今日はまず研ぐ作業からです。
 工房行き掛けにワイフに頼まれた『あまりん(埼玉の特産イチゴ)』を孫に贈るため、イチゴ農園によって伝票を書き、お金を支払って工房へ行きました。『あまりん』は値段高いですが、去年より安くなっていたので、今日は『ひな祭』ですから我が家にも買って帰りました・・・。

 熊公は『アイヌマキリ』・『小柄』、奈良時代の『刀子』や日本刀の原形になる『蕨手刀』にもの凄く惹かれるものが有ります。孫の『守り刀』のつなぎとして贈る『小柄型ナイフ (作品No.0082)』は平成18年(2006年)の初打ちで鍛造した物です。工房を開いて最初の3年間、初打ちでは『小柄・刀子』を鍛造していくつもりで居ました。4年目以降は『三品』を造ることにしています。
 つなぎとして贈る『小柄型ナイフ』は刀に装着する小柄としては大きい物ですが、実際にこのサイズの小柄を拝見したことがあり、作って見たかったものです。拵えの形状は『アイヌマキリ』風にしてあります。片刃で『裏スキ』を確り入れた造りになって居ます。 

  
仕上げ研ぎを終えた孫への『守り刀』 作品No.0082

 
    拵えに納めた状態                     『刀袋』に包み保存しておく状態

 今回研ぎを仕上げて刀身を柄に納める時、目釘の『鳩目』にしてある金具がちょっと変な感じでした。そこで様子を見ると金具を納める部分の深さが浅くて固定が不充分である事が分かりました。これを交換することにしました。また、『柄尻』の紐も、だだ結わくだけでは能がないと考え、『総角』に仕立てることにしました。最後に『刀袋』に納めるとなんとも格好いい・・・。房を『カラシ色』にしたのも良かったな・・・。
 あとは『刀立』を用意するかどうか・・・。何処かに飾っておく必要もないし、タンスにしまっておいて貰えれば良いから必要ないかな・・・。

 研ぎを掛け・『鳩目』の交換をしていたら12時近くに成っていました。ここから『折り畳み十字手裏剣』のブレードの罫書き作業を始めました。罫書きをし終えて時計を見ると、一枚仕上げるにはちょっと窮屈な時間になったていたので、今日はブレードを切り出し、コバを整える作業をしておくことにしました。

 
 ペアーになるブレードのコバを整えていく                組上げを待つ5組分の素材   ・

 切り出したあと、ベルトサンダーでコバを整え、ペアーにするブレードのセンターに釘を通して時々回転させながらコバを手ヤスリで仕上げていきました。5組分のブレードのコパを整えて、ストッパーになる板バネや固定用の鋲を準備して、今日の作業を終わりにしました。

 明日以降はブレードを成形して、ストッパー部分の加工をして組み上げていきます。1日に2つ作れるでしょうか・・・。明日は状況を見ながら作業しようと思っています。
2026年03月04日(水)
 工房着:午前10時20分  作業開始:午前10時40分−作業終了:午後4時45分
 工房の気温:11度

 今日の作業は『折り畳み十字手裏剣』の仕上げです。1年4ヶ月くらい作っていないのでどんな時間経過だったか・・・。まずは1つ造ることにして作業を始めました。

 素材を確認したら一枚のブレード裏表を逆にした方が良い物が有りました。そこでその作業をしてから作業を始めたので11時過ぎからスタートした感じでした。

 表面にヤスリ目を付け、ストッパーにする『リボン鋼』に鋲止めする穴を開けます。『リボン鋼』は必要な焼きが入った状態ですからドリルで穴開けは出来ないので、まずはセンターポンチを使って凸部を造り、ここをルーターのダイヤモンド ビットを使って削り、更にセンターポンチで凸を造り同じ事を繰り返します。大体三回くらい繰り返すと小さな穴が開くので、これを必要な大きさに広げます。

 次はルーターを使ってストッパーになるリボン鋼が納まる凹をブレードに掘り込んでいきます。これは時間は掛かりますが難しいことはありません。納まる部分を掘り込めたらリボン鋼を鋲止めします。

 ここからが大変で、リボン鋼がもう一方のブレード内にカチッと納まる、しかもブレード同士が直角になるようにストッパーの受けを削り込んでいきます。ここは慎重に作業しますが、非常に神経を使います。1つ受けを作ったら反対側も同じように作業して受けを造ります。ほんの少しだけ削るだけですが一時間くらい掛かる作業です。『折り畳み十字手裏剣』製作で一番大変なところです。

 ストッパーのカラクリが仕上がったら、銘とロットナンバーを刻印して、中央部分を鋲止めします。この鋲止め時に鋲が微妙に曲がる場合があり、ストッパーのカラクリを完璧に作っても此処で直角がずれちゃう場合があります。今回はこれでした・・・。修正を加えて見ましたが、若干ずれている感じがあります。

 
  作品No.2392 『折り畳み十字手裏剣』               次回以降の作業のための準備    

 焼入れはガスバーナーで先端2cmくらいに焼きを入れ、黒染めしました。黒染め終了は3時前でした。ここからもう一枚製作するのは無理なので、次回以降の作業に備え、まずはリボン鋼に鋲止め用の穴開け作業をしました。続いて2枚分のブレードの表面にヤスリ目を付け、刃付けのためのマジックによる罫書きをしました。

 明日はまた一枚を仕上げる様に作業をしようと思って居ますが、状況によって二枚目も制作しようかと思っています。

 帰路に着いたのは4時45分でしたが、日没が遅くなっていますから帰宅した時もまだ充分明るくて嬉しくなりました。
2026年03月05日(木)
 工房着:午前10時10分  作業開始:午前10時30分−作業終了:午後4時45分
 工房の気温:10度

 工房に着き畑を見回ったところ、玉ネギのマルチの穴から雑草が出てきているところが多くなってきていたので、まずはこれを引き抜く作業からスタートしました。まだそれ程多くなかったので簡単に済ませることが出来ました。玉ネギは随分しっかりした葉っぱになって来ました。しかし、畑の師匠の玉ネギは倍くらいの大きさに成っています。植える時期は二週間くらい遅かったのは確かですが、これは畑作業の実力差ですね・・・。

 今日の作業も『折り畳み十字手裏剣』の仕上げ作業です。ヒョッとしたら2本仕上げられるかと考えて、昨日マジックで罫書きした2組のブレードの刃付け作業をしました。そこからタイミングを見て二枚仕上げようと考えました。しかし、そう簡単に問屋は卸してくれませんでした・・・。


作品No.2393 『折り畳み十字手裏剣』
 リボン鋼を鋲止めする為に彫り込む所は時間は掛
かりますがそれ程苦労はありません。
 しかし、リボン鋼を受ける部分の彫り込みはこれで
良しと掘り込んでも直角がずれたり、ストッパーが引
っかからなかったり・・・。引っかからないから少し削
り込むとカタ付きが出てしまったりします。

 カタ付きがあんまり大きい時は溶接で少し肉盛りを
してやり、改めて削り直す事に成ります。
 今回は溶接で肉盛りしてやり、削り直すことになり
ましたが、それでもカタ付きは取れませんでした。
 また、ブレードを鋲止めする時、微妙に鋲の軸が
曲がるので、せっかく直角が取れていたのがずれた
りします。『折り畳み十字手裏剣』は組み立てる時に
本当に苦労させられます。

 今日も黒染めを掛けたのは4時になっていました。『折り畳み十字手裏剣』は1日に一枚組み立てるのが精一杯のようです。明日もまた一枚組み立てます。ストッパーのカラクリ部分掘り込むのに良い方法が見付かれば良いのですが・・・。
2026年03月06日(金)
 工房着:午前10時10分  作業開始:午前10時30分−作業終了:午後3時45分
 工房の気温:8度

 今日の作業も『折り畳み十字手裏剣』の仕上げ作業です。前回ブレードの刃付け作業を終えてあるのですぐにストッパーのカラクリ造りからスタートできました。

 3枚目ですから割合スムーズに作業できました。ストッパーの受け部分の彫り込み作業、罫書きインクを使って印を付けるようにしてみましたが目印を付ける良い方法のような気がしています。今日は2時には黒染めを終えることが出来ました。

 黒染めの後、残りの2組分の表面にヤスリ目を付け、刃付けのためのマジックによる罫書きをしました。

 
    作品No.2394 『折り畳み十字手裏剣』         ヤスリ目を付け刃付けのための罫書きを終えた素材

 刃付け作業もしようかと考えましたが一時間は掛かるので今日はやめにして別の作業をすることにしました。昨年12月に『銘切り鏨』を保持する道具を作りました。これを使ってこれまで刻印してきましたが、これまでの感じから持ち手の位置を変えることにしました。

 
Before                                After

 これまでの持ち手だと鏨の打刻面の位置を素材にフラットにする時やりにくさがありました。今回は真横にしたので感触が掴みやすいかと思っています。次回以降はこれで刻印しますから、それによってまた改良しようと思っています。

 最後に『ノラボウ菜』とおそらく最後になる『ブロッコリーの脇芽』を収獲して作業を終わりにしました。

 早めに作業を終えたので、『埼玉の村の鍛冶屋』さんの所で少し話をしました。以前彼がペットとして『ニホンミツバチ』を飼育していること書きましたが、今日は本当にペットのようでした。


『埼玉の村の鍛冶屋』さんのペット 『ニホンミツバチ』
 この時季は花が少ないので彼は砂糖水とハチミ
ツを混ぜたものを与えていますが、今日は巣の前
ではなく、彼の工房の作業台の上に置いてありま
した。これを蜂たちが採集しに来ていました。

 しばらくすると採集し尽くしてしまいました。「餌無
くなっちゃったね・・・」 と、話すと、彼は「もっと
欲しい時には俺の顔の周りを飛び回って要求
するんだよ・・・」 と、話していました。
 すると、本当に彼の顔の周りを飛び回って要求
していました。砂糖水を新しく継ぎ足してやると、飛
び回るのをやめてせっせと採集して巣に運ぶよう
になりました。本当にペット状態です。こう慣れて
いると可愛くて仕方ないでしょうね・・・。蜂も人の
区別がちゃんと出来るようです。

 彼の畑は少し離れたところにもあるのですが、彼がそっちで作業して居るとなんとそこまで飛んできて「砂糖水ちょうだい!!」 とおねだりするそうです。本当に可愛いですね。

 さて、来週も『折り畳み十字手裏剣』の仕上作業です。ただ、どこかで熊公家用のジャガイモ畑を造ろうと思って居ます。月曜日ですが葬儀参加のためお休みです。御世話になった方ですから確り送ってこようと思って居ます。

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