熊 公 鍛 冶 工 房


熊公の工房における鍛冶作業の日誌
特別な事柄は印を付け『鍛冶作業記録』にも書き込みます

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2024年09月09日(月)
 工房着:午前9時45分  作業開始:午前10時00分−作業終了:午後2時40分
 工房の気温:28度

 先週、5日(木)の夜に2011年6月に工房に来られた千葉県にお住まいの『Tさん』から電話がありました。大病をされてもう鍛冶作業が出来ないから工房を取り壊すことにして居るということでした。コークスや鋼材、その他諸々必要があれば譲るという内容でした。出来るだけ早く入り用なものなど判断して貰いたいようだったので7日(土)にお伺いすることにしました。工房は我孫子市にあります。我孫子は学生時代に古墳など発掘していた場所です。

 美女木JTCから外環道に入り、常磐道の柏ICで降りました。国道16号が混んでいました。国道6号で利根川を渡る直前で利根川沿いの道に入り、市民体育館で待ち合わせることにしました。
 6号線を降りる辺りは我孫子市 柴崎です。ここは古墳を発掘する秋口までの繋ぎで貝塚の発掘をした懐かしい場所です。
 常磐線 天王台駅から歩いて発掘現場に向かいましたが、その頃はただ貝塚の発掘を終えた広々とした草原というか原っぱというか、見晴らしはもの凄く良かったです。しかし、今回走ってみるとビルが建っていたり、大学が出来ていたり、全く昔の面影はありませんでした・・・。時間が有れば古墳を発掘した所まで行きたかったですが時間が有りませんでした。

 
隠れ家のような『Tさん』の工房                     二台有るスプリングハンマー   

 『Tさん』と合流して工房へ向かいました。『Tさん』は酸素を着けながら対応される状態でした。『Tさん』の工房は熊公の『酔鍛磨庵』の4〜5倍の大きさでした。森の中で除草作業をしていないものだから隠れ家のようでした。
 コークス・炭各種・鋼材類、更にはベルトサンダー・ディスクグラインダー・両頭グラインダー・バフ・水研機・サンドブラスト・電気炉・・・。工房の中はお宝の山でした。
 スプリングハンマーは熊公の使っている八貫ハンマーより小さなもので、上の写真の左のハンマーは大人2人居れば移動も可能なものでした。スプリングハンマー欲しいという人が居れば格安で分けて貰えます・・・。

 コークスは喉から手が出るくらい欲しいですが、トラックをレンタルしなければ運べないですし・・・。数回しか使っていないという電気炉を格安に分けて頂きました。また、ヤットコ類・スプリングハンマーの上部金敷・鋼材・そして、無水ホウ砂一斗缶2つ分・小さい鍛冶屋鎚を譲って頂きました。更にオマケにディスクグラインダーを頂戴しました。
 熊公の工房がもっと広ければサンドブラストも水研機も譲って貰いたかったです・・・。

 
           無水ホウ砂2缶と電気炉           上部金敷と鍛冶屋鎚・ヤットコ7本とディスクグラインダー

   
  奥側:軟鉄 手前:鋼材(SK5)                  改良したヤットコ掛け

 工房に着いてまずはオクラ・唐辛子を収獲して、譲って頂いた物を撮影してから、ヤットコ掛けを改良することにしました。これまでは釘に引っかけていましたが、今回からはフラットバーに横掛けにするようにしました。

 続いて、電気炉を設置する場所を考えました。電気炉は出っ張り部分を除いて、奥行き:43.5cm 幅:35cm 高さ:34cmです。炉内の広さは奥行き:30cm 幅:24cm 高さ:9cmです。熊公の作るものはほぼ全てこの電気炉に収まります。1200度まで出せるようですから、ステンレスの包丁など作る際、1050度の保持がメチャクチャ楽になります。
 横座に近いところに設置したいですから色々考えた末に、ラジオを置いてある所に棚を作り設置することにしました。ラジオの位置は200Vの配電盤近くに移動させようと思っています。

 今までラジオの下側には鋼材を立てかけてありましたが、これはスプリングハンマーの左側に横置きにすることにしました。

 
電気炉を設置する予定の場所                  久し振りに天面を磨いた金敷

 上左側の段ボールの部分に棚を作ります。段ボールは50cm×40cmにしてあります。丁度焼き入れ水の上になります。設置場所が決まったところで時計を見ると1時40分になっていました。ここから予定していた『伊賀流棒手裏剣』の鍛造は出来ないので、金敷の天面を磨くことにしました。久し振りにピカピカになりました。

 帰道、ホームセンターに寄って棚を作るのに必要な材料を購入して帰って来ました。

 電気炉を設置する棚は工房の横に廻してある単管パイプから1mの単管を斜めにおろして、垂木を固定し、電気炉を置く天板を取り付けるようにしようと考えて居ます。まずは明日一番でその作業をして、電気炉を設置して、その後『伊賀流棒手裏剣』の鍛造をしようと考えて居ます。
2024年09月10日(火)
 工房着:午前9時45分  作業開始:午前10時00分−作業終了:午後3時20分
 工房の気温:29度

 今日はまず電気炉の設置作業からスタートです。その前にオクラを収穫しました。昨日もハマキムシを20匹くらいやっつけましたが、今日も同じくらいやっつけました。

 電気炉設置作業はもともとラジオを置いてあったところに設置するので、ラジオの移動場所を作りました。200Vの配電盤の真ん前に設置することにしました。

 続いて、電気炉を設置するために棚を作るので、1mの単管パイプを斜めに借り止めして、棚の天板を設置していきました。手前側は斜めにした単管パイプに垂木用クランプで垂木を渡して、垂木を取り付けます。天板が水平になるように水準器を使って整えていき、決まったところでクランプを確り固定するようにしました。

 
   良い感じにおさまった電気炉                鍛造した『伊賀流棒手裏剣』 10本

 電気炉の設置作業は12時チョット過ぎまでかかりました。でも良い感じにおさまってくれたので良かったです。昼食を摂って12時半頃から『伊賀流棒手裏剣』の鍛造に取り掛かりました。いつもだと5本鍛造してその日のうちに成形して仕上げていましたが、午後からの作業に成ってしまいましたから今日は成形作業は出来ないと考え、10本鍛造して、次回10本仕上げることにして作業しました。10本の鍛造だと大体2時間10分〜20分と言うところです。1本の鍛造は15分かからない感じです。今日は暑くなりましたから5本鍛造して給水するようにして作業しました。

 通電テストを兼ねて鍛造している間に電気炉を加熱してみました。およそ2時間半で700度まで加熱しました。結構ゆっくり加熱されることが分かりました。

 
2時間半で700度に                        700度の炉の内部

 電気炉で焼き入れをするとなると、かなりの時間掛かるわけですね。朝からの作業にしないといけないようです。電気炉を使う場合はかなり計画的に作業しないといけないようです。徐冷作業にも使えるんだろうけれど、段階的に温度を上げ下げできる装置は無いので、つきっきりで作業することになります。
 しかし、念願の電気炉の導入嬉しいです。(o^v^o)

 明日は白内障手術後2週間目の診察を受けなければならず、午後は教会の防災施設の点検に立ち会うことになります。その為、明日はお休みします。明後日は『伊賀流棒手裏剣』10本を仕上げます。状況によっては鍛造も出来るかも知れないです。
2024年09月12日(木)
 工房着:午前9時40分  作業開始:午前10時00分−作業終了:午後4時00分
 工房の気温:31度

 今日も暑い一日になりました。秋はいつ頃来るでしょうか・・・。昨日は午前と午後に4km位ずつ自転車を使って移動しましたが、8km位自転車に乗ると膀胱を刺激するようで血尿が出ました。久し振りの血尿です。ただ、一過性のものなので鼻血が出るような雰囲気になって来ました。これはずっとお付きあいしないと行けない感じです・・・。

 さて、今日は『伊賀流棒手裏剣』 10本の仕上げ作業です。まずは畑の見回りと収獲です。オクラは順調に収穫できています。今日もハマキムシ10匹以上やっつけましたが、随分減った感じがします。
 シソは暑さのためかイマイチ大きく成ってくれません。お隣のシソには花穂が付き出しましたから今年のシソはそろそろ終わりになるのかも知れないです。
 ピーマンはチンチクリンの物ばかり、引っこ抜いちゃおうかと思います・・・。

 畑の作業をしていて、棒手裏剣の仕上げ作業に取り掛かったのは10時45分頃からでした。ここからはひたすらヤスリ掛けです。柄にテーパーが付いているので万力に挟む際にアダプターを噛ませて削って行くことになるのでちょっと面倒です。
 焼き入れはいつもはガスバーナーで行いますが10本も有りますから火床に火を入れて焼き入れをしました。黒染め終了は14時45分でした。4時間の作業、棒手裏剣は1本仕上げるのに25分くらいかかることが分かります。

 
作品1951〜1960 『伊賀流棒手裏剣』                   試掘してみた里芋     ・

 黒染めを終えてから里芋を一株試掘してみました。1.5kg収獲できました。まだちょっと小さい感じもあるので10月半ばまではそのままにしようと思っています。

 明日も『伊賀流棒手裏剣』の製作です。5本鍛造して仕上げるペースで行こうと思っています。兄貴が除草に来てくれるという事です。助かります。長ネギの畝を中心に除草して貰い、鍛冶作業終了後土寄せをしようと考えて居ます。
2024年09月13日(金)
 工房着:午前10時00分  作業開始:午前10時20分−作業終了:午後2時55分
 工房の気温:32度

 今朝はワイフに頼まれ郵便局に書留を出してから工房へ向かいました。兄貴が畑の除草を手伝ってくれることになっているので、工房に10時過ぎるかも知れないと連絡を入れておきました。割合スムーズに行くことが出来て10時丁度に到着しました。兄貴も2分くらい後に来ました。

 兄貴にはネギ畑周辺の除草をお願いしました。包丁研ぎを頼まれたので、まずはそれを片付けて、10時45分過ぎくらいから作業を始めました。今日は『伊賀流棒手裏剣』を5本鍛造して仕上げまで行います。

 
Before           《長ネギの畝》            After

 今日も暑い一日、熊公も作業中に何度も給水しました。兄貴も休憩室で身体を冷やしていました。鍛造を終えて、柄の部分の成形を終えた時、12時になっていました。兄貴も作業を終えて休憩室に戻ってきましたが、軽い熱中症に罹ってしまったようでした。ネッククーラーを初めから貸しておくべきでした。ネッククーラーを着けて貰い、小さい保冷剤を両脇に挟んで身体を冷やしたら元気になってくれました。

 お昼を食べてゆっくりして貰いました。最後に今日の『日当』として、オクラ・唐辛子を収穫して貰いました。兄貴は2時過ぎに帰って行きました。

 熊公も2時に黒染めを終えました。記録を付けて早めに帰路に着きました。


作品1961〜1965 『伊賀流棒手裏剣』

 棒手裏剣の製作は1日に5本鍛造して仕上げるペースが無理なく良い感じです。8本くらいまでは作れそうですが、物造りにはある程度余裕があった方が良いです。

 来週17日(火)は我が家2階のクーラーの修理が入ります。どうも熱交換する部分にピンホールが出来て少しずつガスが抜けているようで、2週間前にお願いしてやっと来てくれることになりました。Panasonic製の物で、家電屋さんでは修理の対応は出来ないので、Panasonicの人が来て対応します。2週間前に見に来て、17日に修理することが決まりました。現在はほんの少しですが冷えてくれるのでなんとか生活出来ている状況です・・・。
 明日からお休みしている間、オクラの収穫は兄貴にお願いしてあります。今年はオクラは良い感じに育ってくれています。日陰に鳴る所に植えたためでしょうかかなり太くなったものでも食べることが出来ます。

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