熊 公 鍛 冶 工 房


熊公の工房における鍛冶作業の日誌
特別な事柄は印を付け『鍛冶作業記録』にも書き込みます

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2024年01月15日(月)
 工房着:午前9時55分  作業開始:午前10時15分−作業終了:午後3時30分
 工房の気温:8度

 今日は気温はさほど低くありませんでしたが、気圧配置が冬型になりつつあって風が次第に強くなってきました。浅間山は雪雲をまとった状態でした。『能登半島地震』の被災地では雪が積もって大変だと思います。地震から今日で二週間です。石川県で亡くなった方は222人 安否不明者は22名(14時現在)ということです。災害関連死の方々も出てきているようですから、早く落ち着いて避難できる場所確保できると良いですが・・・。

 工房ではこの北風を使って作業室の埃を吹き飛ばす作業をすることにしました。気温があまり低くなかったのでちょっと楽でした。風は次第に強くなってきたので、午後作業すべきでしたが、とにかく北側のコークス搬入口を開けて、風を作業室に吹き込ませ、ブロアーを使って北側から埃を吹き飛ばしていきました。

 去年は風が吹かず、一昨年は緊急入院で作業できず、その前の年も風が吹かなかったと思います。4年ぶりの作業室の掃除になると思います・・・。
 作業着に防寒用の上着を着込み、タオルで頬被りして、帽子をかぶり、防塵マスクをして、その上に合羽を着込みました。ちょっと恥ずかしい格好で作業開始です。

 
       物々しい格好・・・                  オーブがいっぱい・・・ 心霊スポットか?

 火床の天蓋部に強制排気ダクトを取り付けてからはかなり埃は少なくなったのは事実ですが、3年も掃除していなかったわけですからそれなりに降り積もっていました。北風はイマイチの所が有り、気分良く入り口ドアから噴き出す感じはありませんでした。写真を撮影する際フラッシュを焚いたらもの凄い数のオーブが・・・。工房は心霊スポットでしたっけか・・・? 防塵マスクのフィルターは真っ黒けになっていました。
 今日は帰路に着くまで北側コークス搬入口を開けっ放しにして、出来る限り埃を吐き出すようにしました。

 作業室の掃除は11時半頃に終了しました。そこから『鉄輪八方手裏剣』の成形・焼き入れ作業に取り掛かりました。


作品No.1761 『鉄輪八方手裏剣』

 中央の穴開けはホールソーを使うので楽チンで綺麗です。この八方手裏剣は刺さりやすいものと思います。今度実際に打ってみようと思っています。
 鞴初め(初打ち)の『三品』を除き、この『鉄輪八方手裏剣』は2024年の最初の作品です。これは資料として手元に置いておく物です。この大きな中央の穴はなにかに役立つ物なんでしょうか・・・。

 作業後は白菜・小松菜・長ネギ・ノラボウ菜・大根を収穫しました。一株残っている芽キャベツが良い感じの大きさになって来ました。近々収穫します。作物の収穫は本当に楽しいです。
 そろそろジャガイモの種芋をゲットしなければ成りません。

 明日は特別やることがありません。あまり風が強かったらやめますが散歩して、戻ってきたら休憩室の掃除をしようかと思って居ます。不要な物も随分有りますからそういった物の整理をしようと思って居ます。
2024年01月18日(木)
 工房着:午前10時00分  作業開始:午前10時20分−作業終了:午後2時10分
 工房の気温:7度

 一昨日は寒さに負けてお休みしちゃいました。出発しようかと思ったところ、オフクロ様が「今日は寒いからお休みにしちゃえば・・・」 と誘惑してきました。確かに急いでやるべきものも有りませんから、そのまま流されちゃいました・・・。f(^_^)  オフクロ様淋しかったのかな・・・。お昼は熊公が炒飯を作ってあげました。いっぱい食べてくれて嬉しかったです。
 昨日は慶應義塾大学病院の放射線科に半年に1回の受診でした。本命の『動静脈奇形』に関する事ですが、月に2度くらい血尿が出ていますから手術はリスクが大きすぎます。『I先生』は当初は完全に塞栓させようと考えていらっしゃいましたが、しつこい血尿の為、やはりリスクが高いと考えられたようです。半年後の7月24日(水)に造影CTを撮って患部の状況を見ることになりました。ここで自然に塞栓して居てくれれば『放射線科』からは卒業できるのですが・・・。
 本命手術の副産物の『血尿』の事で3ヶ月に1度慶應義塾大学病院の泌尿器科に受診して、薬を飲み続ける・・・。なんとも笑い話のようです。

 さて、今日は休憩室の荷物整理をする棚を作る為に工房へ行きました。ただ、新大宮バイパスの与野付近で渋滞に遭いました。
 これまでは新都心方面に別れる場所は『円阿弥』の少し先で右に別れて行きました。『与野ランプ』で高速を降りてきた車と合流して、その先で新都心方面と上尾方面に別れて、高速の高架を抜けた辺りでまた新大宮バイパスの本線と合流する形になっていました。
 そこで事故を起こしやすかったです。右に別れて行ってもそのまま直進すればまた新大宮バイパスに合流できるのですが、道を知らない人は分岐点の手前で「アッ間違った!!」 と慌てて左車線に車線変更して、良く事故が起きる場所でした。それを解消するためだと思いますが、新都心方面にだけ分岐するルートを作っていました。それ自体は良いのですが、今日の状況を見ると『円阿弥』の交差点の手前から車線を2車線にするものだから、そこで渋滞が起きてしまっていました。これまで三車線でなんとかまかなってきているところ、突然二車線にするなんて馬鹿げた話です。何を考えて居るのでしょうか・・・。
 帰り道どんな状態か良く見ながら帰って来ましたが、やはり朝と同じに渋滞していました。このまま『円阿弥』の辺りで二車線にするのであれば、毎朝渋滞に遭う事になりそうです・・・。この区間を別ルートで走らなければならないかも知れないです。それにしても、この渋滞が起こることは子供が考えたって分かりそうなものですが・・・。

 さて、今日は休憩室に棚を作る作業です。そして、その棚に軽いものを置くことで休憩室を使い易くする予定です。工房にある木材を上手く使って棚を作っていきました。

 
作業机後ろ側                            蛍光灯の脇

 まずは作業台の後ろ側、扉の上側に棚を作りました。此処には鹿角・エイ革・包丁の柄・蚊取り線香などを置き、『溶接面』を引っかけておけるようにしました。
 続いて、蛍光灯(現在はLED)の脇部分に棚を作りました。此処には使い捨ての防塵マスクや清掃用のシートなどを置くことにしました。

 今日の作業で少しですが休憩室のテーブル周りが広くなりました。次回はその部分を整理しようと思って居ます。今日は37回目の『結婚記念日』です。早めに帰ることにしました。夕食はお寿司にすることにして昨日予約しました。帰り掛けにいつものケーキ屋さんでケーキを買って帰ってきました。
 その後、昨日の病院での報告に、かかりつけ医の『Mo先生』の所に行き、状況などをお話ししてきました。『Mo先生』も完全に塞栓させる為に手術をすることで、またまた膀胱に負担を掛けるよりは、様子見をして行く方が良いだろうという考えなので、納得して下さっていました。7月の造影CTで患部が塞栓してくれていれば良いですが・・・。

 明日は休憩室のテーブル周りの整理整頓をします。捨てることが出来るものは捨てて、できるだけ広く使えるようにしようと思って居ます。
 今日は最後の芽キャベツを収穫して帰って来ました。

 昨日・一昨日と今年初の発注が入りました。暮れに八海山の行者さんに依頼された『奉納札』は大変喜んでいただけたと言うこと、新たに一枚(別の形式)発注を受けました。また、『伊蔵』さんからはやはり昨年暮れにちょっと特殊な角手の発注を受けて送りましたが、これも喜んで貰えたと言うことで、新たに2つ発注を受けました。来週からはこれを作って行くことになりそうです。今年も依頼が沢山入ると嬉しいです。
2024年01月19日(金)
 工房着:午前10時05分  作業開始:午前10時20分−作業終了:午後2時50分
 工房の気温:11度

 新大宮バイパスやはり今日も渋滞でした。『白鍬通り』から『円阿弥通り』に入って、渋滞箇所をカットしようと思って居ますが、『白鍬通り』までが凄い渋滞になっているので、カットしてもあまり変わらない感じです。もっと手前からとなるとそれは遠回りになっちゃうのでどうしたものでしょうか・・・。三車線をほんの一部ですが二車線にするなんて本当に馬鹿げています。

 今日は休憩室のテーブル周りの整理を中心に行いました。まずはテーブルの後ろ側に物が落ち込まないようにシナベニアを使って隙間を塞ぎました。同時に通路を少し広くするため、テーブルをできるだけ壁に近づけるようにしました。おそらく5cm位広くなったと思います。冷蔵庫のドアが完全に開くようになりました。
 続いて古い依頼書など不要なものをまとめて焚き付け用にすることにしました。テーブルの整理が終わったところで、床掃除をしました。三回床を水拭きしましたがまだ充分ではありません・・・。本当に凄い埃です・・・。

 
   休憩室テーブル周り                    作業台の細々したものの整理

 テーブル周りのあとは作業台の上を整理しました。特に端材などを入れておくケースを綺麗にしました。駄目になったドリルの刃、型を作る際に出たアルミの切れ端、万力に挟んで刃付け作業をしたりする際に受けにする鋼材、これらを確りと分類して、使いたいときにすぐに取り出せるようにしました。また、ボール盤で穴開けの際に使う木片なども綺麗に整理しました。

 テーブル・作業台周りの片付けは1時半頃まで掛かりました。続いて工房で一番使っているナイフのシースがボロボロになっていて、ガムテープを貼って応急処置していたところに革を張って補強することにしました。20年間使ってきていますからシースは作り替える必要があります・・・。

 
皮を張って補強したシース                 久し振りに研ぎを掛けた革包丁

 革を切り出すのに革包丁を使いますが、切れ味が落ちていました。そこで補強作業の後、革包丁4本を研ぎ上げることにしました。これで革細工がいつでも行えます。

 革包丁を研ぎ終えたのは2時半近くに成っていました。今日の作業はここまでにして帰路に着くことにしました。今日は日中温かい一日でした。

 来週からは依頼品製作に取り掛かろうかと思って居ます。まずは角手の制作から取り掛かります。
2024年01月23日(火)
 工房着:午前9時50分  作業開始:午前10時20分−作業終了:午後2時00分
 工房の気温:9度

 昨日は奉納札用の鋼材はまだ届かないし、『伊蔵』さん依頼の角手の仕様に関する返事も無いし、それならばと今年実行しようと思って居る『奥出雲の旅』の計画を練ることにして工房はお休みにしちゃいました。
 現在も鋼材は届かないし、仕様に関する返事も無いのですが、角手を試しに作ってみることにして工房へ行きました。幾つかの依頼があるのですが、二本長爪の角手を作ってみることにしました。外周を71.0mmでという指示で、指抜き鐶の内径などの指示が無いので困っています。

 外周71.0mmということは鐶の外径を22.6mm位にすることになります。そうなると普通内径は18mm位に成るものと思います。でも、指の太さ18mmはかなりスリムな状態ですね・・・。今回は20mmにして作ってみることにしました。内径20mmでも、熊公は小指にも装着できないです・・・。とにかく自分の勉強のために作る事にしました。

 内径はキッチリ20mmにして、鐶の外径を22.6mmにできるだけ近づけていきました。それでも23.7mmにするのが一杯いっぱいでした。これ以上鐶の厚みを減らしたら曲がってしまったりすると思います。


作品No.1762 『日本長爪角手』

 今回の爪は二本です。これは初めて作る形ですが三本爪よりも作りやすかったです。鐶の外径を22.6mmに近づけるため削って行きましたが写真の状態以上削り込むと鐶が弱くなり、見た目も悪くなると考えました。
 鐶の厚みは1.7mm位です。外周という表現よりも外径・内径と指示された方が作りやすいですね・・・。

 作業後、ブロッコリーの脇芽とノラボウ菜を収獲して帰路に着きました。現在も鋼材は届いていないし、仕様に関する返事も来ていないので、明日は床屋さんに行くことにします。帰って来て予約を取りました。

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