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工房着:午前9時55分 作業開始:午前10時20分−作業終了:午後3時10分
工房の気温:4度
『冬至』です。明日からは少しずつ昼が長くなっていくと思うとワクワクします。荒川を渡るとき浅間山が眺められました。今朝は寒くて工房の畑にはちょっと情けないものでしたが霜柱、外の蛇口には小さなツララもついていました。でも、浅間山が見えるということは、冬型がゆるんだ証、強い北風を期待していたものの駄目でした・・・。
今日は兄貴が遊びに来ることになっていました。工房に着いたときには既に来ていました。兄貴は2002年6月に鍛造し、プレゼントした『鯵包丁(作品No.0004)』を研いで欲しいと持って来ていました。なんと須賀川の伯父の庭で造った稚拙な作品です・・・。
裏スキなんかメチャクチャ、そこでこの包丁の裏スキから修正することにしました。ただ、元の裏スキ全てを取り去ることは出来ませんでした・・・。また、刃のラインも気になったので修正しました。とにかく21年前の鍛接も鍛造もまだ未熟なときの作品、温度管理も良く分からないときのものですから鋼の組織もメチャクチャだと思います・・・。現在はNo.1760まで来ています。当時は4桁まで行くことはないだろうと思っていました。
裏スキ・刃のラインの修正の結果、幅はもともと34mmでしたが30mmになりました。刃の厚さも2.8mmが2.6mm アゴのカーブも調整したので刃渡りは10.2cmが9.8cmになりました。
兄貴に頼まれて研ぎ直した『鯵包丁』 作品No.0004
修正前の作品No.0004 (制作当時 2002年の写真)
しかし懐かしい包丁です。この包丁から『保秀』と刻印するようになりました。研ぎ上げてヌメ革を切ってみましたが、スクッと気持ち良く切れました。
包丁のメンテナンスをしている間に兄貴には里芋を植えていた畑に耕運機を掛けて貰い、牛糞堆肥を入れて貰いました。
包丁の修正・手入れをし終えてからお昼を食べました。その後は北風が吹きませんでしたから金床の天面磨きをしました。
Before −金床の天面磨き− After ・
やはり金床の天面が綺麗になると気持ちが良いです。これで、初打ちの3品を気分良く作れそうです。
天面磨きのあとは野菜の収穫をしました。兄貴には白菜・ブロッコリー・長ネギ・芽キャベツなどを上げました。芽キャベツが『神楽鈴』のようになっているのを見るのは初めてと言うことでした。熊公は兄貴にあげたものにプラスしてカリフラワーとホウレン草を収獲しました。
神楽鈴のような芽キャベツ 八百屋さんが出来そう・・・
帰路は初めから荒川右岸コースで帰ってきました。『上江橋』で浅間山方向を見ると浅間山は雪雲に包まれていました。来週は26日・27日の2日間工房へ行き今年の工房行きは終わりにするつもりです。この2日間に強い北風吹いてくれると良いのですが・・・。 |
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工房着:午前10時00分 作業開始:午前10時20分−作業終了:午後1時45分
工房の気温:7度
今朝も随分冷え込みました。車のフロントガラスが凍っているのを今年初めて見ました。工房では霜柱と水気の多い土が凍り付いていました。以前、上尾のこの時期はちょっと硬くなった土だと凍土になってしまいシャベルが刺さらないくらい寒かったのですが・・・。作業用の水も1.5cm位の厚さに凍っていたものです。やっぱり温暖化の影響なんでしょうか・・・。
今朝もきれいに浅間山が眺められました。よって北風は全く吹かず作業室の掃除は出来ませんでした。そこで今日は柚子を全て収穫することにしました。採りにくい場所のものが残っていますから本当に苦労しました。残っているのは10個くらいかと思って居ましたが、なんと36個も収穫出来ました。ただ、本当に採りにくい場所のものばかりで、ヘタの上を切ると言うよりも、ヘタから落とすという感じになってしまいました。
今年は合計で403個の柚子が収穫出来ました。強い風が吹かなかったこともあってきれいな柚子を収穫することが出来ました。ワイフは『柚子シャム』・『柚子茶』を沢山作って居ますし、熊公は柚子を搾って焼酎に加え美味しく飲んでいます。来年はどれ位収穫出来るでしょうか・・・。
柚子の収穫の後は白菜・大根・ブロッコリー・小松菜を収穫しました。大根は辛味大根を5本、これは年越し蕎麦に使います。また、普通の大根2本収穫しましたが、これはちょっと情けないものでした。ブロッコリーはメインのもの4つ収獲、これからは脇芽を楽しみます。小松菜は2回目のものこれから少しずつ収穫出来そうです。小カブの成長が遅いです。
最後の柚子 耕した付属農園東西の畑
野菜の収穫の後は付属農園の東西の畑、作物が植わっていない南側2/3に耕運機を掛けました。西の畑は堆肥を入れて一度耕してありますから耕すだけにして、東の畑には牛糞堆肥を蒔いて攪拌しました。
畑の作業の後はコークス搬入口の前を綺麗にして、ゴミを袋に詰めました。休憩室のゴミも袋に詰め、明日持ち帰るように準備しました。作業はここまでにして、早めに帰路に着きました。
明日も風が吹かなかったら、休憩室の掃除と作業室の棚を整理しようと思って居ます。明日で今年の工房行きは納めるつもりです。 |
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工房着:午前10時25分 作業開始:午前10時50分−作業終了:午後3時40分
工房の気温:11度
今日は多少風は吹いていましたが、作業室内の埃を吹き飛ばすほどの風ではありませんでした。今年も作業室の埃はそのままになっちゃいました・・・。
そこで、前々から気になっていた横座の床面の補修をすることにしました。その為、行き掛けにホームセンターに寄って、30cm角で厚さ3cmのコンクリートの板と水で固まる『マジカルサンド』を購入して行きました。着替えをしたらすぐに、横座の中に置いてあるアンビル類を運び出し、掃除をしました。横座の床面はもともとヘーベル板を使っていましたが、発泡コンクリートは欠けやすくその為、かなり前に床面にコンクリートを流し込んで補修しました。ただ、コンクリートの厚さは2cm位でしたからこれも割れて剥がれてきていました。床面が凸凹になってきていたので作業時になんか落ち着かない状態になっていました。
掃除をし終えた横座の凹んだ部分にマジカルサンドを撒き大体の水平を出しました。更に全体にマジカルサンドを撒いて鏝で平らにして、コンクリートの板を並べていきました。更に隙間やコンクリートが敷けない部分にマジカルサンドを撒いて、高さを整えて水を撒きました。
Before After
床面の凸凹が無くなったので気分が良くなりました。本来なら完全に乾かしてからアンビル類を置き直した方が良いのですが、新年早々にそういう作業はしたくないので、元通りに置き直しました。
横座床面の補修作業の後は両頭グラインダーの砥石の交換をしました。直径30cmの砥石は長持ちします。5〜6年は交換していないと思います。
新品の砥石と使ってきた砥石の比較 久しぶりに砥石を交換した両頭グラインダー
砥石の交換のあとはグラインダー・ベルトサンダー周りの掃除をしました。鉄粉がもの凄いです。グラインダーのバランサーの位置も良い感じに置けたようで震動はほとんど出ませんでした。これだけ砥石が前に出ていると削る作業も楽です・・・。
グラインダー周りの掃除をしたあとはいつも使う作業ナイフの研ぎを掛けました。工房で一番使っているナイフだと思います。ナイフを研いだあとはコークス庫の片付けをしました。コークスの袋がメチャクチャ沢山有るので劣化しているようなものは処分することにして、確りしているものを畳んで整理しました。
最後に掃除機で休憩室の作業台の上や下回りを掃除して、ついでに車のマット下の砂や小石を吸い取り綺麗にしました。これで今年の作業は終了です。
今年は175日間工房に行き作業しました。かなり手術前の調子に戻ってきた感じです。まだ血尿は一ヶ月に2回くらいのペースで出ます。大出血にならずに済んでいるのでホッとしています。おそらくはこんな風に血尿と寄り添って生活することになるのだろうと思って居ます。散歩から帰ってくると出る事が多かったので、最近は散歩に出ないでいます・・・。来年は一週間に2回くらいのペースで散歩に出ようかと思って居ます。
浅間山を眺めたのは57日間でした。約32.6%眺められた計算です。作業は春頃から熊公の体調回復を待っていて下さった『伊蔵』さん達から忍具製作の依頼が入ってくるようになり、今年は忍具作りが中心になりました。来年はどんなでしょうか・・・?
新年は4日か5日に初打ち(鞴始め)をしようと考えて居ます。この1年間ホームページに遊びに来て下さって本当にありがとうございました。
世界ではウクライナ戦争にイスラエル・ハマスの紛争、それに呼応してフーシ派のテロ行為・・・。人を殺しても憎悪を生むばかりで平和にはならないこと、人間は分からないのでしょうかね。そんな年越しですが一日も早い平和な世界の訪れを願い、皆さんが素敵な年を迎えられるようにお祈りします。そして、また来年もこのホームページに遊びに来て下さること願っております。 |
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