熊 公 鍛 冶 工 房


熊公の工房における鍛冶作業の日誌
特別な事柄は印を付け『鍛冶作業記録』にも書き込みます

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2023年07月12日(水)
 工房着:午前9時30分  作業開始:午前9時45分−作業終了:午後0時25分
 工房の気温:33度

 今日はオヤジ様の命日です。31年が経ちました。兄弟でオヤジ様の享年を超え、このあとどれ位生きるのでしょうか・・・。オヤジ様が帰天した31年前の朝はもの凄く爽やかな朝だったこと思い出します。(オヤジ様は天国へ行けたな・・・)と、思う朝でした。ところが今日は朝から30度超え、上尾のお昼の気温は37度になっていました。
 4月半ばから5月にかけて我が家は外壁・屋根の塗装をしました。屋根の塗装は『高日射反射塗料』というものを使いました。白っぽい方が反射率高くなりますが、我が家の屋根はグリーン系にしたので、反射率は50%少々というものですが、本当に若干ですが効果がある感じです。三階がいつもよりも室温高くない感じです。\(^o^)/

 さて、今日はキュウリなど収穫したあと散水してやり、長男のお嫁さん用に作る包丁の型を作ったら帰路に着くことにして工房へ行きました。
 着いて着替えをしたらすぐにキュウリ・シシトウ・甘唐辛子を収穫して、床屋さん用のシソを収穫しました。長ネギを見て見るとまたまた延びている感じ、そこで今日も土寄せをしてやりました。掘り込んだ畝のレベルがほぼ地表面と同じ感じになりました。あと1回土寄せしたら土留めの板を取り外そうと思って居ます。

 
長ネギの畝の様子                        長男お嫁さん用包丁の型

 土寄せのあと散水して休憩室に戻り身体を冷やしました。時刻は11時になっていました。身体が冷えたところで以前包丁を研いであげたときに紙に写した包丁の型をアルミ板に写して型作りを始めました。刃渡りは現在のものは14.5cm位ですがこれを15cmにして、ブレードの幅も数ミリですが広めにして型を作りました。

 中子式にするかフルタングにするかチョット悩んでいますが、口金を真鍮で作り、フルタング、柄材はマイカルタを使用しようかと考えて居ます。

 
  これまでに作った包丁の型                 今回製作する型と素材(ATS-34)

 これまでにステンレス包丁は何本か作って来ました。上の写真左側の一番下が次男のお嫁さん用、真ん中が教え子の結婚祝い用、一番上が今回の長男のお嫁さん用です。それぞれ好きな形の包丁がありますね・・・。今回の素材は『ATS−34』を使用して作ります。
 右側の写真の型を載せてある素材が『ATS−34』で、ヤスキ鋼は生産中止しましたから、おそらくは手に入る最後の素材です。厚さ 6mm 幅93 mm 長さ 450mmの素材です。一番上の素材で作ること可能かも知れませんが、かなり打ち延ばす必要が出てきて窮屈な鍛造になりそうなので、型を置いてある素材を幅 20mm 長さ 220mm に切り出してそこから鍛造して行こうと思っています。切り捨てるところが多くてもノビノビ鍛造出来た方が良いです。
 素材の写真の一番下側のものはヤスキ鋼の『銀3』です。厚さは3mmですから、これを使って作れば楽です。でも、今回は最後の素材としての『ATS−34』を使うつもりでいます。

 型作りのあと水を汲みに行ったりして、昼食を摂り帰路に着きました。与野辺りでは車外気温41度を示していました。『与野大通』の交差点で前にコンテナトラック(トレーラー?)と後ろに大型のトラック(トレーラー?)に挟まれて停車しました。そこで外気温が41度であることを確認したとき、突然 『ダン!!』 という大きな音と共に車が振動しました。ひょっとして自分の車のエンジンとか充電池とかが破裂したのかと思いました。車の計器類は異常なしでした。外を見ると辺りに煙ではなく埃が立ちこめ始めていました。
 前のトラックのドライバーも異変があったと考えて、トラックの周りを点検して居ましたが特別なことはありませんでした。信号が変わり前のトラックが発進、熊公も車を前進させました。すると後ろの大型トラックは止まったまま、バックミラーで見ると左側に傾いていました。左前輪がバーストしたようでした。気温が高くてタイヤの空気圧の関係でバーストしたのかも知れません。とにかくドキッとする音でした。

 話は変わって、与野よりもズッと手前(上尾側)の『三橋5(北)』の交差点近くで随分前から大きな建物の建設が始まっていました。鉄筋コンクリートでもないし、鉄骨造りでも無いと思って見ていましたが、数日前に『日本初! 純木造8階建ビル』 という横断幕が出ている事に気が付きました。


建設中の『日本初 純木造八階建てビル』

 木造で八階建てなんて作れるなんてビックリです。『日本初』ですから今日は信号待ちの際に写真を撮りました。完成したらどんなビルになるのかチョット楽しみです。

 明日はお休みにして、明後日はまたまた除草作業をしないといけないようです。暑すぎて包丁の鍛造は自信が無いです。関東地方は5月は沢山雨が降ったのに、『梅雨』に入ってからはそんなに雨は降らないで、『梅雨前線』は北側に押しやられた状態、『梅雨明け』なんでしょうか・・・? 異常な暑さです。地球温暖化による季候異変なんでしょうね・・・。
2023年07月14日(金)
 工房着:午前9時35分  作業開始:午前9時50分−作業終了:午後1時25分
 工房の気温:25度

 今朝は小雨が降っていました。気温もこれまでと比べると6〜7度低い朝でした。これは鍛造が可能です。工房に着いてまずはキュウリを収穫、シシトウも10本くらい収穫出来ました。
 ミョウガはなかなか林になってくれません・・・。ミョウガが出てきたらすぐに分かるように雑草を抜きました。

 
少々頼りないミョウガ                         ATS-34を切り出す

 このミョウガ畑、これまでに収穫したのは2本くらいです。情けないです・・・。f(^_^)

 ミョウガ畑の除草のあとは長男のお嫁さん用の包丁鍛造のため『ATS−34』を切り出しました。この鋼材の焼き鈍しは木炭を沢山消費します。そこで1本だけで焼き鈍しを掛けるのはもったいないので、2本作る事にしました。出来の良い方をお嫁さんに贈り、もう1本は自宅で使うことにします。
 素材は当初長さを220mmで切り出すつもりでしたが、200mmに変更、幅は20mmです。今日は1本鍛造して、来週もう1本鍛造、そして、焼き鈍しを掛ける予定にしました。

 『ATS−34』は空冷で焼きが入りますから、可鍛域が狭いです。赤みが取れだしたらすぐに火床に入れなければなりませんから、火床の温度も高温を保つことになります。そこでテラコッタ粘土で作った『焙烙』の焼成を実験してみることにしました。

 
『焙烙』の焼成の様子                       見事に割れた『焙烙』

 異形鉄筋で作った鉄格子の上に置いて、熱電対で温度を計測して焼成します。上の写真のようにコークスの火玉が確りしてきた状態で290度位でした。ちなみに作業室の気温は28度です。
 熱電対が550度くらいになったとき、『焙烙』が割れました。余熱が悪かった感じです。もっとゆっくりと熱を上げていかなければならないようです。最初から火玉にかざすのではなく、端の方において予熱していき、充分暖まったところで火玉にかざすのが良いようです。また、『焙烙』の成形時に粘土を足したところが剥がれ落ちる感じもありました。雌型を造って粘土板を押し込み、厚さを出来るだけ均一にするようにした方が良さそうです。石膏で雌型を造ろうかと思って居ます。
 火玉から上の写真くらい離れた状態で火玉の最盛期に750度位になりました。ここは鍛造をする際に素材を赤めるのを早める為の『余熱空間』になりそうです。

 さて、肝心の『ATS−34』の鍛造ですが、アゴの部分の打ち出しに少々苦労しました。素材の幅を25mmにすれば楽でした・・・。作業室の気温は40度くらいまでで助かりました。


鍛造の結果

 順調に打ち延ばしていきましたが、写真のようにアゴの部分を作るのがギリギリになってしまいました。切り捨てる方が楽ですから、次回は幅を25mmで切りだして鍛造することにします。今回切り出した残り1本はベティーナイフを作るのに使うことにします。
 それにしても『ATS-34』の可鍛域は狭いです。薄物だから冷えるのが早いので、火床に何度も入れて赤めては鍛造する事になります。正真正銘の鍛造ステンレス包丁です。プレスで打ち抜いた包丁とは違うはずです・・・。『ATS−34』で作る刃物は吸い付くような切れ味になります。

 18日(火)に幅25mmに切り出してもう一度鍛造します。そして、今日鍛造した物と合わせて『焼き鈍し』を掛けます。ロストルに木炭を敷き詰め、鍛造した包丁を置き、その上に木炭を載せ着火して、その上に更に木炭を載せて、火床の口をブロックや耐火レンガで塞いで翌日まで待つことになります。
2023年07月18日(火)
 工房着:午前9時40分  作業開始:午前10時00分−作業終了:午後3時05分
 工房の気温:34度

 最近の天候は本当に激しいです。九州北部や東北北部で豪雨、それに伴う災害が起きている状態で、関東地方は『梅雨』なのにあまり雨が降らないで猛暑です。今日も朝から30度超え、命にかかわる猛暑と盛んに気象予報やニュースで伝えられていました。

 この状況の中、我が家の居間のエアコンが日曜日の夕方から不調になりました。狭い我が家、居間の大きなクーラーでオフクロ様の部屋の冷房にも使っていました。これが駄目になるとオフクロ様が大変なことになってしまいます。最近の異常気象での猛暑の多さからオフクロ様の部屋にもクーラーを付けた方が良いと考えて居ました。
 熊公家は大手家電量販店も使いますが、冷蔵庫とかクーラーとかは街の電気屋さんを使っています。昨日朝にいつもお願いしている電気屋さんに相談して、夕方に来て貰いエアコンの様子を確認して貰いました。ガスが9割り方抜けてしまっていると言うことでした。大型のクーラーはすぐには交換出来ないので、オフクロ様の部屋に新たにクーラーを着けて貰うことにしました。最初は今日の午後設置という事になりましたが、我が家の状況をよく承知してくれているお店、なんと別のところに設置予定だったエアコンを廻してくれることになり、昨日の6時頃から設置作業をして下さり、オフクロ様の部屋は夜でも冷やすことが出来るようになりました。居間にはオフクロ様の部屋から扇風機で冷気を送り込み、暑さをしのげるようになりました。ヤレヤレです。(^^)d
 居間のクーラーは天井埋め込み式なので、21日(金)に取り付けの状況を確認して、それ以降に交換取り付けとなります。暫くはオフクロ様の部屋のクーラーで暑さをしのぐことになります・・・。く(^.^)ノ
 昨晩から今日にかけては暑くて、クーラーが取り付けられなかったこと考えたら恐ろしいです。大手家電量販店ではその日相談して即取り付けなんて事は不可能ですね・・・。街の電気屋さんを大切にしたいです。

 明日、長男と婚約者が工房付属農園に育てたジャガイモを掘りに来ることになっています。その為今日の作業の最初は畝の雑草除去からスタートです。今週土曜日は義妹夫婦が掘りに来ることになっているので、今日はジャガイモ畑全面の除草作業に成りました。除草は50分くらいでしたが、この暑さでさすがに参りました。ネッククーラーを着けていなかったら熱中症になっていたと思います。

 
  @ 長男達用 A 義妹夫婦用 B 予備                    除草した草の山        

 Before−After の写真取り忘れてしまい、除去した草の山の写真になってしまいました・・・。こちらの雑草も凄く伸びてきています・・・。
 左の写真、@の畝は長男達用 Aの畝は義妹夫婦用 Bの畝は予備の畝です。除草作業しているとイモが転がり出てきてしまうので、除草後は土を寄せました。除草は50分かかり、さすがに休憩室に駆け込んで給水してしばらく身体を冷やしました。その後は散水して、ジャガイモや枝豆に土寄せをしましたが、これも12時前にはアウトでした・・・。

 今日はこれだけにして帰路に着こうかとも考えましたが、2本目の包丁を鍛造しておいた方が良いと考え、作業を始めました。

 
 前回の素材取り(上)と今回の素材取り(下)                タング部分と小河部分の打ち出し   

 素材取りは前回考えた通りに幅を25mmにしました。『ATS−34』の鍛造でのポイントはタング部分とアゴ部分の打ち出しです。この切れ込んだところが鍛造で割ってしまい失敗するポイントになります。今回は良い感じに鍛造出来ました。

 タング部分の鍛造をし終えたらいよいよブレードの鍛造です。とにかく『可鍛域』が狭い鋼材、充分に赤めながらの作業になります。その為、火床はフルパワーで燃焼させ、何度も何度も赤め直しながら鍛造していくことになります。
 作業室の気温を確認したとき46度になっていました。フルパワーを過ぎたときのことなので最盛期は47度以上になって居たと思います。

 
    室温46度 湿度10%                  見事に割れてオジャンです・・・

 ほぼ鍛造が終わり最終調整で上の写真右側『黄色丸』部分、少しうつむいているので修正をかけようと作業しました。その際に見事に要注意部分を割ってしまいました。赤め方が不足したわけです。なにしろ暑くて途中で2度ほど休憩して給水、鍛造作業時に2Lは水を飲みました。最後の最後、集中力に欠けたわけです。原因が分かる失敗は情けなくなります・・・。(;¬_¬)

 ブレード側はペティーナイフか果物ナイフにすることにします。タング側はミニミニナイフかな・・・。いずれ素材を無駄にはしません・・・。

 明日は長男達の芋掘りですから作業はしません。20日(木)に再チャレンジしてみようと思います。難しい素材の鍛造作業、チャレンジ精神がフツフツと湧いて来ます。素材取りの幅25mmはバッチリでした。作業はとにかく経験していく事が上達することになります。次回は成功させたいと思います。しかし、今回と同じ失敗何回目だろう・・・。(・・;)

 明日は9時に熊公の最寄り駅で長男達をピックアップして工房に向かいます。お昼はカレー屋さんに行く予定です。どれ位ジャガイモ掘れるでしょう? 今から楽しみです。爺々になって孫と芋掘り出来ると良いですが、それまで元気で居られるかが問題です・・・。
2023年07月19日(水)
 工房着:午前10時00分  作業開始:午前10時15分−作業終了:午後0時15分
 工房の気温:32度

 今日は鍛冶作業ではありません。長男と婚約者がジャガイモ掘りに来ることになっています。9時に熊公の最寄り駅でピックアップして工房に向かいました。今日は曇天、昨日のようにお日様燦々でなくて良かったです。気温は昨日よりも3〜4度は低かったと思います。
 工房に着いてまずはセレモニー、工房来訪者名簿に名前を書いて貰い、来訪者をまとめてある冊子用に写真撮影をしました。長男の婚約者は工房来訪102人目となりました。

 写真を撮影したあとは工房に置いてある忍具等を見せ、10時40分頃から収穫作業です。ジャガイモ掘りの前にキュウリやピーマン、シシトウや甘唐辛子を収穫して貰いました。

    
    キュウリの収穫                         ピーマンの収穫

 キュウリなど収穫したあとはいよいよジャガイモの収穫です。ここのところ雨はほとんど降っていませんでしたから土がサラサラでジャガイモ掘りにはベスト状態でした。

 
        十勝コガネ掘ったド〜〜〜             本日の収穫 左から十勝コガネ・メークイーン・男爵

 土の中からコロコロとジャガイモが掘り出されると長男も婚約者も子供のように喜んでいました。本当に芋掘りは宝探しのようで楽しいですね・・・。
 息子達の畝もメークイーンが沢山収穫出来ました。それに対して男爵の収穫量は残念です。収獲の総量は9.1kgでした。でも、計測違いかも知れません。全体の量は10kg以上有る感じでした。

 今日は曇天だったので良かったです。ジャガイモ収穫後は一旦休憩室に戻り身体を冷やし、確り給水しました。そして、着替えをして、熊公は畑に散水して、最後に床屋さん用のシソを収穫、長男達もシソが欲しいと言うことだったのでシソを収穫して貰いました。

 12時15分頃工房を後にしてカレーショップに行きました。お客さんは熊公達以外に一組だけでした。二人ともカレーを美味しいと言って食べてくれました。お店の方も熊公のことを認識していて下さり、なんかとっても温かい感じでした。22日(土)は義妹夫婦とワイフの4人でまた行きます。

 
カレー頂きま〜〜〜す!!                      最後に記念撮影   

 カレーショップには一時間くらい居ました。1時10分に帰路に着きました。途中で和菓子屋さんに寄ってオフクロ様・ワイフへのお土産を購入して帰って来ました。

 熊公家のソールフードをお裾分けすると言うことで一旦熊公家に寄り、すぐに2人を送るつもりで居ましたが、「おばあちゃんの顔を見て、出来れば小さいお芋を揚げてみんなで食べたい」 ということで、熊公家にしばらく居る事になりました。
 小芋を唐揚げにしましたが、一旦電子レンジで加熱したものと、そのまま揚げるものと分けて作り、実食してみました。電子レンジで加熱したものはモチモチした感じ、そのまま揚げるたものは揚げ時間が長くなる分黒っぽく仕上がり、芋自体はちょっと固くホクホクした感じでした。ビールが欲しいです・・・。と、いうことでお芋を食べながらビールを飲んだので、熊公は車で送ることは出来なくなりました。息子はタクシーで帰るからと言っていましたが、ワイフに送って貰う算段だったようです。
 ワイフが仕事から帰ってきたので2人の相手をして貰い、熊公はお風呂に入り汗を流しました。お風呂から出ると、息子達を含めて全員分の夕食の準備が出来ていて、結局、夕食を食べてからワイフが車で送ることになりました。
 今日は楽しいお芋掘りが出来ました。義理の娘になってくれる婚約者と楽しく、気兼ねなく接することが出来るのは本当に嬉しいです。来年もジャガイモ掘りを計画します。秋は里芋の収穫をして貰おうかな?

 明日は『ATS−34』の包丁鍛造し直しの予定です。あまり暑くならなければ良いですが・・・。今度こそ完璧に鍛造出来るように、気合いを入れるつもりです・・・。

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