熊 公 鍛 冶 工 房


熊公の工房における鍛冶作業の日誌
特別な事柄は印を付け『鍛冶作業記録』にも書き込みます

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2023年02月08日(水)
 工房着:午前9時50分  作業開始:午前11時15分−作業終了:午後2時40分
 工房の気温:9度

 今日は『伊賀流十字手裏剣』 4枚の鍛造作業です。およそ3時間の作業ですから散歩に出ました。山は残念ながら眺めることは出来ませんでした。ただ、ラジコン機を飛ばす場所を単眼鏡で眺めていたら、翼幅が飛ばす方の身長くらいのグライダーを飛ばすのを見る事が出来ました。手投げでグングンと上昇して旋回して元の位置に戻ってくるのを眺めることが出来ました。
 途中の梅の花は咲いている数随分増えていました。

 
  花の数が増えてきた梅                   作品No.1583〜1576に成る予定

 工房に戻り早昼を食べて11時15分から作業スタートしました。連続してかなりの数作ってきましたから作業はスムーズでした。今日の作業でもチョットした気付きがありました。気付きがあるのは本当に楽しいです。作業は予定通り2時少し過ぎには終わりました。

 明日は4枚の成形作業、鎚目付けして、刃付けの罫書きをする所までほぼ5時間の作業です。 
2023年02月09日(木)
 工房着:午前10時00分  作業開始:午前10時20分−作業終了:午後4時10分
 工房の気温:7度

 今日の作業は『伊賀流十字手裏剣』 4枚の成形作業です。刃付けの手前まで作業すると5時間かかりますから今日は散歩に出ないですぐに作業開始しました。だんだん北風が強くなり、お昼過ぎの風は作業室の埃を吹き飛ばし、排出するのに都合が良い風になりましたが、成形作業も良い感じに進んでいましたから掃除は断念して成形作業を続けました。


刃付け・焼き入れを待つ手裏剣

 焼き鈍しの灰から取り出し冷間鍛造。続いて面を整え罫書きをしてコンターで切り出す。切り出したもののコバを整えたら、もう一度面を整え鎚目付けをして、コバを整える。その後は刃付けの罫書きをマジックペンでして、センターの穴を開ける作業。今日は銘を打って3時20分でした。ヤッパリ5時間かかりました。

 明日は刃付け作業をして、ロットナンバーを刻印して焼き入れです。3時間位の作業です。ただ、今晩から寒気団の南下と南岸低気圧の通過が重なるようで、明日は雪になる可能性が大きいようです。朝はまだ良いようですが昼頃は積もる可能性もあるとか・・・。状況によっては明日はお休みにするかも知れません。

 随分前、同じような天気の際に工房へ行ったら、帰りに酷い目に遭いました。とにかく東京周辺の車は雪の対策が成っていないです。スタッドレスにしたり、タイヤチェーンを用意したりしないで雪道走ろうとするから、チョットした坂で動けなく成る車が出てきます。それに、雪道の走り方も知らないで、走るものだから、追突事故もあちこちで起きます。そんなこんなで渋滞が起きて、2時間以上掛かって帰って来たことがありました・・・。
 朝から雪が積もっていれば車を使うのを諦める人が多いからまだ良いのですが、途中から雪が積もり出すのは最悪です・・・。
2023年02月13日(月)
 工房着:午前9時50分  作業開始:午前10時10分−作業終了:午後2時15分
 工房の気温:8度

 金曜日は朝8時頃から雪になりました。工房へ行けなくも無かったですが、昼には警報になりそうだったのでお休みにしちゃいました・・・。

 今日は雨、散歩に出ること出来ませんでしたから、すぐに作業に取り掛かることにしました。刃付け作業と焼き入れ・黒染めです。まずはロットナンバーを刻印して刃付け作業に取り掛かりました。刃付け作業は1時間半位で終わりました。
 焼き入れはいつものように焼き入れ台を使って焼き入れです。今日もまずまずの焼き入れが出来ました。黒染め完了が1時30分過ぎでした。やはり2時間半の作業でした。

 
    焼き入れ台を使った焼き入れ               温度低かったのでこの後再加熱しました

 
作品No.1583〜1586 『伊賀流十字手裏剣』            伊蔵さんに送るU期目の手裏剣10枚 

 記録を付けて早めに帰路に着きました。少々遅い昼飯として途中でラーメンを食べて帰って来ました。インスタントやカップ麺も手軽で美味いですが、やはりラーメン屋さんのラーメンは味わいがありますね。

 明日は『しころ』か『猫手』の製作に取り掛かります。柄の準備もあるから、明日からは『しころ』作りをしようかな・・・?

 『作品発表の部屋』の方でも書きましたが、昔の鍛冶職人(忍)が手裏剣を作るとして、鉄が貴重だったから切り出すのでは無く、直方体の素材から打ち出したのでは無いかと考え作業して居ます。
 しかし、元の素材の重さと比べると40%位に成ってしまっています。勿論、依頼されているサイズで作る為切り出す部分が多くなっているのは確かです。打ちっ放しの状態で刃付けをしたとすると50%位でしょうか・・・。酸化皮膜として剥がれ落ちる分が10%位です。この状態であれば平板を打ち出して、そこから切り出して作っても同じ様かと考えるようになりました。鍛造することは鋼を鍛えることになり良い事だと考えて居ます。半分に成るのであれば今度平板から手裏剣を作り出してみようかと考えているところです。
2023年02月14日(火)
 工房着:午前10時00分  作業開始:午前11時15分−作業終了:午後3時45分
 工房の気温:5度

 今日は北風が強めに吹いていました。そこで『しころ』の柄の準備をして、3年ぶりに作業室の埃を吹き飛ばす作業をすることにしました。
 先ずは散歩に出かけました。北風が強い中散歩に出るのは初めてかも知れないです。意外と北風で「寒いな〜〜〜!!」 と、思う箇所は少なくて、中堀川を渡る辺りと堤防の上、そして工房の近くくらいでした。

 
       梅の花の数が随分増えました            ほぼ真っ白になった『浅間山』 今年は雪少ない感じ

 途中の梅の花の数、随分増えました。堤防の上からは大好きな『浅間山』を眺めました。今年の雪は少ない感じがします。富士山は山頂部分だけ雲の隙間から眺められました。風が強いからいつもラジコン機を飛ばしている場所はガランとして、吹き流しが真横になる状態ではためいていました。

 工房に戻り早昼を摂って、『しころ』の柄を作る事にしました。栂の丸棒を用意しましたが、残っている丸棒がありました。桂とビーチ材、種類が違いますが変化が有って良いかと思います。
 成形して、中子を差し込む部分を作って、口に糸巻きをするところまで行いました。カシュー塗料を塗るのは掃除の後にすることにしました。

 
入り口ドアから吐き出される埃                   西の窓から吐き出される埃

 北のコークス搬入口を開けて作業室内に北風を吹き込ませ、北側からブロアーを使って埃を吹き飛ばしていきます。とにかく3年分の埃ですからもの凄い状態でした。北風が安定して強くなくて、時々弱くなるものだからチョット残念でした。
 一度吹き飛ばしてもすぐに舞い降りてくるので、北口から吹き飛ばしていく作業は3回行いました。横座の中に埃がたまる感じに成るので、ここはかなり長い時間吹き飛ばしてやり、最後は箒で掃きました。入り口ドアの外側には吹き飛ばされた埃が舞い降りて薄ら雪が降った感じに成っていました。これも更に遠くへ吹き飛ばしてやりました。今日は全身埃まみれ、お風呂に入りサッパリするのが楽しみです。防塵マスクのフィルターは1ヶ月使いっぱなしにしたんじゃないか? と思うくらいになっていました。耳には埃がたまってジャリジャリとしました。恐ろしや〜〜〜!! (>.<)

 埃吹き飛ばし作業の前にコークス庫周辺を片付けもしました。そろそろコークスを発注しなければ成りません。値上がりは考えられても、値下がりすることは考えられないですから、いつも120kg注文するところ倍の240kg注文することを考え、棚以外に積み重ねておく場所を確保しました。

 
     片付いたコークス庫                   カシュー塗料を塗布した『しころ』の柄

 掃除し終えて、手洗いしがてら水汲みに行き、手を綺麗にしましたが石けんの泡が真っ茶色になりました。最期に『しころ』の柄にカシュウ塗料(クリアー)を塗布して作業を終えました。

 明日は『しころ』製作です。鋸材を切り出して刃を刻み、アサリを着けて目立てです。根気が要る作業に成ります。

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