熊 公 鍛 冶 工 房


熊公の工房における鍛冶作業の日誌
特別な事柄は印を付け『鍛冶作業記録』にも書き込みます

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2022年12月26日(月)
 工房着:午前10時15分  作業開始:午前10時30分−作業終了:午後4時45分
 工房の気温:7度

 クリスマスも過ぎて今週末は大晦日です。今年の作業は今日を入れて3日と考えて居ます。今日は『伊蔵』さん依頼の『角手』を三種2個ずつ製作する作業です。今日は鍛造して荒削りまで行います。

 今日の作業は荒削りまで終わらせなければ成りませんから散歩には出ずに作業スタートしました。まずは素材を打ち延ばす作業からです。その作業中に『埼玉の村の鍛冶屋』さんが来ました。久しぶりに会いました。彼は今日から年末の休暇に入ったと言うことです。

 素材を打ち延ばしたあと、製作に取り掛かりました。穴開け作業はポンチを確りしたものにしたので上手く穿孔出来ました。

 穴開けが済んだら押し広げていく作業です。内径20mmと24mmの指示ですから、それに合わせて指の輪を押し広げていきました。

 
穿孔時に出るカス(1つ行方不明)                   荒削りまで終えた『角手』

 三種2個ずつ(内径20mmと24mm)を鍛造し終えてから荒削りまで行いました。荒削りまで終えたところで今日の作業は終わりにしました。大体5時間の作業でした。

 作業後、コークスをコンテナに補充しました。残っているコークスは3袋に成りました。今年はもうコークスは使用しません。来年早々、3品の鍛造と伊賀流手裏剣を10枚鍛造します。おそらくは今日補充したコークスで足りると思いますが、そろそろコークスの購入を考える頃合いになりました。またまた値上がりしていそうです・・・。(-_-#)

 コークスを補充したあと、暮れに向けて長ネギを収穫しました。二十日大根はヤッパリ蒔くのが遅すぎ、大きくなれず寒さに負けちゃった感じです。収穫は出来そうにないです・・・。(・・;)

 明日も散歩には出ずに『角手』を仕上げる予定です。とにかく明日中にこの6つを仕上げ、明後日は火床を徹底的に掃除しようと思っています。去年は第1回目の本命手術の後の膀胱に出来た血腫のための尿閉で緊急入院しましたから、火床の大掃除は出来ていません。2年分の灰が蓄積していますからもの凄い大掃除になると思って居ます・・・。(;^_^A

 日没後に帰路に着きました。途中、5時頃まで綺麗な富士山のシルエットを眺める事が出来ました。ヤッパリ富士山は綺麗な山です。
2022年12月27日(火)
 工房着:午前9時45分  作業開始:午前10時10分−作業終了:午後3時40分
 工房の気温:8度

 いよいよ今年最後の製作です。昨日鍛造した『角手』を仕上げます。でも、まずは机の上と下側を片付ける作業をしました。その後すぐに『角手』の仕上げに取り掛かりました。

 まずは爪の切り出し作業からです。切り出したところで爪の成形をしていきました。これが結構時間が掛かります。6個の成形後ガスバーナーで焼き入れをして、黒染め作業をしました。成形・焼き入れ作業で4時間かかりました。鍛造からだと9時間、1つ作るのに1時間半という計算のようです。
 今年は147品を製作したことになります。1月・2月そして9月の半月、療養で工房での作業を休みましたが結構な数製作しました。


作品No.1539〜1544 『角手』

 指の内径を指示通り20mmと24mmで揃えることが出来ました。今年の製作はこれでお終いです。明日は火床の掃除です。北風が強ければ北のコークス搬入口を全開にして、ブローアーを使って埃を吹き飛ばしドアから吐き出すつもりです。風がなければ柚子の枝を切るのと電線にかかっている栗の枝を落とすつもりです。

 帰路、新大宮バイパスの有峰2丁目交差点近くで自動車同士の事故で渋滞に巻き込まれました。お店の駐車場から出ようとした車が右から走ってきた車と接触したか、車線変更しようとした車に右側から接触したか、右のフェンダーがすっかり剥ぎ取られた感じになっていました。

 笹目橋を渡るとき富士山の真後ろにお日様が沈んだ直後の景色を眺めました。事故の渋滞がなければダイヤモンド富士を眺められたと思います残念でした。でも、毎年冬至の前後5日目辺りにダイヤモンド富士を眺められることが分かりました。
2022年12月28日(水)
 工房着:午前9時40分  作業開始:午前10時00分−作業終了:午後3時20分
 工房の気温:3度

 2022年最後の工房です。今年は139日間工房へ行きました。今日の作業は火床と横座の掃除です。去年12月は動静脈奇形の栓塞手術の後に膀胱に血腫が出来て緊急入院して手術しました。退院後は療養のため工房へは野菜を収穫に行っただけで大掃除は出来ていませんでした。その後、今年1月にも同様に血腫が出来緊急入院して手術、1・2月は療養する事になり火床の掃除はしないまま今日まで来ました。ロストル周辺は毎回作業後に掃除しますが、火床全体は2年ぶりの掃除です。

 
Before           火床の中の灰の様子          After
 
 掃除した結果、灰は一斗缶に3/4程出ました。レンガを全て取りだし、付着したスラグなどを取って、また組み直しました。
 今年は依頼品の製作に追われた感じで『鞴祭』もしないままでした。火床と送風機は鍛冶屋にとっては命みたいなものですから、ヤッパリ感謝の気持ちを持っています。

 火床の掃除の後は横座の掃除をしました。これで気持ちよく新年を迎える事が出来ます。

 
レンガを組み直した火床                      綺麗になった横座  

 横座の掃除をし終えて、掃除機を出しついでですから、車のフロアーマットやその下側の砂などを吸引掃除しました。これも久し振りです。ここまでで1時になっていました。

 今日はほぼ無風状態、作業室の掃除は出来ないので、昼食後は柚子の伸びすぎている枝を『高枝鋏』で切り、その後はトマトの畝にそのままになっていた雨よけのテントとポールを片付けました。その後、工房に引き込んでいる電線にかかっている栗の木の枝を払うことにしました。

 『埼玉の村の鍛冶屋』さんの工房脇の大きく成りすぎた欅を伐採に来た職人さんに電線にかかっている枝を払うのにいくら位かかるかを聞いてみたところ、55000円位と言われました。そんなに払うこと出来ませんから自分で切り落とすことにしました。『高枝鋏』の先に取り付ける鋸刃で切っていきましたが、シャフトを全部延ばした状態で切ることになるので作業は大変でした。

 
     3m以上の高さの枝を切る             切り落とした枝の山 乾かせば焚き付けに出来そう・・・

 どうしても届かない所は木の途中まで登って切り落としました。木登りなんて本当に久しぶりです。今回かなり切り落としたので数年は大丈夫だと思います。


電線にかかる枝は無くなりました

 枝落としの後は作業室のゴミ出しをして、白菜を1つ収穫して帰路に着くことにしました。。今年は2ヶ月半作業を休みましたが考えてみると結構充実したものになりました。
 来年は1月18日に『動静脈奇形』の塞栓状況の確認があります。ここで患部に血腫が出来て固まっていてくれれば今後の手術が不要に成ります。是非そうあって貰いたいものです。そうなればこれまで通りに作業が出来ます。膀胱の調子もほぼ問題無く来ています。(o^.^o)

 来年の『鞴初め』は4日か5日あたりになると思います。今日は最後に3品を作る素材と飾る木台を準備してきました。

 熊公のホームページに遊びに来て下さっている皆さん、本当にいつも有り難うございます。来年が良い年に成るようにお祈りしております。そして、来年も『熊公のホームページ』をどうぞ宜しくお願い致します。 

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