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     *子供の足は、年間に8〜9mm成長していると言われる。
      「どうせすぐに小さくなるんだから、もったいないからちょっと大きい靴にしよう!」なんて考える人が多くいる
      が、子供と靴の関係の大切さに目覚めないと取り返しのつかないことになってしまうかもしれない。



      ・ 子供の可能性を伸ばすためのシューズ選びの5つのポイント
     
     @ つま先が広くて丸みを帯びた形であること
        スポーツシューズは、中で足の指が自由に動けることが基本。つま先の細すぎるシューズは、運動する
        ときに足が不自由なだけではなく、子供の足の成長を妨げてしまう。

     A 必ず本人に履かせて選ぶ
        時間は午後から夕方の間。実際にいつものソックスを履いた状態で履いてみて、ヒモを結び、スポーツの
        動作を一通りやってみて、履き心地を細かくチェックさせる。

     B ある機能だけではなく、全体の機能バランスをみる
        クッション性はあるか、思ったように自由に曲がるか、ちゃんと地面をつかめるか。どこかの機能が突出し
        ていても、どこかが欠落していてもダメ。ファッション性や流行だけで選ぶなんてもってのほかです。

     C 成長期の身体を考慮する
        子供の身体は、大人とは根本的に違う。だから、グリップ性の高いスパイクは試合には好都合な一方で、
        柔らかい骨に負担を掛けることになる。また、大きめのサイズを履かせることは、動作をするにも、足の成
        長にも、心身にも良くない影響を与えることになる。

     D 子供の足とシューズをよく見てあげる
        シューズ選びの前に、まず子供が履いている靴をみて、癖を見極めておく。そして、普段から子供の足と
        靴を注意して見てあげておこう。色々なことがわかるはず。



         バカにできないシューズの効用 *

      〜 フィッティングのポイントは縦・横・高さ+2カ所 〜

     
                                                          < 図が汚くてすいません >

      「まずフィッティングは、足が膨張してくる午後から夕方にして下さい。朝にはぴったりだった靴が、夕方には
       合わなくなってしましますから」

      フィッティングの基本は、まず《長さ》・《幅》・《甲の高さ》です。それから、フィット感。この5つのポイントを参考
      にして、選んでください。

      @ つま先のゆとりは7〜10mm(ただ、つま先でボールを蹴るサッカーの場合には5mm以内)
         かかとの方をぴったり付けた時、つま先に7〜10mmくらいのゆとりがあること。
         また、つま先をめいっぱい入れた状態での、かかと側のゆとりは3〜5mmが適当。さらにつま先の上側
         にも少し余裕がほしいので、ある程度丸い方が良いでしょう。

      A 幅はあっているか
         足指の付け根部分というのは、非常に大切な部分。ここがきつすぎてもゆるすぎても、疲労の原因になるの
         で注意して。

      B 甲の高さはあっているか
         これがきついと痛くなり、ゆるいと疲れてきます。ヒモで調節してフィットさせてください。
        
      それからフィット感です。

      C 土踏まずのアーチがあっているか

      D はきこみ口(トップライン)がフィットするか
         ここが「浮く」のは、合っていない証拠です。


      これらが合っていれば、履いていて快適な靴だと言えるでしょう
      だいたいイメージがつかめるだろうか。お店に行って、子供に実際にシューズを履かせて確認してほしい。
      そして、これら5つのポイントをチェックしたあとで、歩いたり、曲げたり、いつものスポーツでやっている動き
      をやらせてみよう。それでどこにも不具合がないかを、丁寧に自分で確認させる。例えばいすに座って履い
      たら大丈夫だったのに、歩いたら親指が当たるなんていうことは良くある。

      「グッド・シューズ」8つの条件

      @ フィット感
         これは人それぞれ。上記のフィッティングの5つのポイントを参考にしてください。

      A クッション性
         走ったり飛んだりした時の衝撃は、結局、膝や腰にかかってきます。だからこの衝撃をしかり吸収して
         くれること。

      B 安定性
         クッション性があっても、そのために不安定になると、捻挫の原因になります。だから、走ったり飛んだ
         りした時に、足がぐらぐらしないこと。(子供の場合は、くるぶしまで包み込むミドルタイプがおすすめ)

      C 屈曲性
         足を曲げた時に、無理なく曲がることが大切。これは種目によっても変わってきます。前後方向に曲が
         るのか。360度曲がった方が良いのか。

      D グリップ性
         走って、止まってという時に、しっかり地面をつかめるかどうか。
         滑りすぎると疲れるし、止まりすぎても膝などに負担が掛かるので、スポーツの種目や、例えばテニス
         コートの材質なども考慮することが必要です。(小学生の低学年期に、むやみにスパイクを履くのは、
         膝に負担が掛かるので注意した方が良い)

      E 軽さ
         軽い靴の方が基本的に疲れにくいです。
         ただ、他の要素、クッション性とかグリップ性とかとの、兼ね合いということになります。

      F 通気性
         スポーツはたくさんの汗をかく上に、日本は湿度が高いので、通気性の良さは不可欠です。通気性が
         悪いと水虫やマメの原因になってしまいます。

      G 耐久性
         いくら機能性に優れていても、すぐ壊れるのでは論外です。


      〜 ヒモや靴下も大切です 〜

      完璧に靴と足を合わせるのは難しいですが、この不可能を可能にするのが、<材質の柔らかさ>と<靴ヒモ>
      なのです。スポーツシューズの素材は比較的柔らかいので足に合わせやすく、また、ヒモの結び方によって幅
      の広い人、狭い人、甲の高い人、低い人と調節することができます。

      ヒモには《丸ヒモ》・《平ヒモ》・《ダンヒモ》の3種類があります。
      《丸ヒモ》締まりやすいが、とてもゆるみやすくて切れやすいです。試合中に解けたり切れたりすることもあ
            ります。点で接していますから。
      《平ヒモ》丸ヒモの反対で締まりにくいけれど解けにくい。
      《ダンヒモ》中間くらいなのがダンヒモで、締まりやすく解けにくいという特徴があります。

      靴下にも注意してください。
      靴下によって靴のサイズが変わるということです。厚い靴下で選んだシューズを、薄い靴下で履いてはフィット
      しません。だからお店では、ちゃんとスポーツソックスを履いてから、シューズの試し履きをして下さい。
      それからもう一つ注意してもらいたいのは、あんまり締まりすぎる靴下は良くありません。いくら靴にゆとりがあ
      っても、靴下で締めては意味がありません。
      足の指は、親指から中指までの3本と、残りの2本はそれぞれ別の骨からつながっています。また親指は、他
      の4本と違う動きをします。
      それを、5本一緒に靴下で締め付つけてしまうと、自然な動きができなくなります。だから、それぞれの指が自
      由に動けることが重要です。それから靴下の中で滑らないことも大切です。
      その他は吸収性とクッション性ですが、これは中敷きの役目とも共通してきます。
      だいたいスポーツの練習といったら2〜3時間。その間にかいた汗は、いくら通気性があるとしても、大半が靴
      の中に溜まります。ですから靴を履き替えることはできなくても、せめて靴下を替える。できれば中敷きも替え
      る。水虫予防という点でも、クッション性の復活という点でも、おすすめしたいです。靴下を替えることで水虫や
      マメなどのトラブルがずいぶんと減るでしょう。






                                                                 
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