コニカ争議団報告書(NO.2)

株主総会で議案に質問すると懲戒解雇?

団体交渉期日決定

コニカが活きた社員の生首を切り落としました!】

 先日、コニカは、会議に出席しようとする私たちの組合員Tを捕らえ、突如自宅待機命令を発し、衆人環視のなか強制的に着替えをさせ、屈強な体躯をした警備員ら6名で、病気で疲弊していた脆弱なTを、にべもなく社外へ放り出したのです。そしてコニカは、電話番の関係で変則のお盆休み中であったTを、わざわざ休出扱いにして呼び出し、労働組合と協議をせず、代休使用の機会を与える事なく、全く一方的に「懲戒解雇」通知を突きつけたのです。懲戒理由は、この間の宣伝活動と、Tが株主として株主総会で議案に質問したこと等です。

【社員の健康障害などどうでもいいのでしょうか!】

 この為Tは、病気療養中にも拘わらず、約一週間も健康保険証を使用できなくされました。加えて、Tは、コニカの健康診断二次検査受診の通知をされていましたが、健康診断も受けさせてもらえませんでした。また、健保会館への立ち入りも、コニカは、コニカが貸し主だから立ち入らせないという始末でありました。

【不当労働行為中の不当労働行為でしょう!】

 ことは、一昨年より都労委にて、Tの労働条件問題の団交拒否に付き、当組合と不当労働行為事件係争中の最中での出来事です。コニカが公的機関を度外視したのです。この解雇は、まさに不当労働行為そのものでありましょう。

【自主退職しないから懲戒解雇です!】

 都労委において、「残業代の支払い規制などしていない。」と、コニカが公の場でウソをついたので、昨年、Tが、組合活動の一環として、サービス残業問題を労基署に申告し、労基署がコニカの法律違反を認め、是正勧告がありました。
 遡及是正のあったコンシューマーイメージングカンパニーCSセンターでは、比例配分制で残業代を支給していたので、元資料が残っていたのです。この制度では、月30時間程残業代を支給されていた人もいたのです。Tは、月100時間残業があっても支給上限月10時間とされていた以前の職場よりは良心的だと思ったそうです。
 そしてこの是正勧告により、多い人は100万円程受け取ったそうですが、その時Tは、直属の部長に呼び出され、「あんた会社から何千万何億とぶんだくるつもりか!」等言われました。
 都労委では退職和解の提案がされました。
 懲戒解雇の約3週間前に、コニカは、警察署で公務に従事中のTの親族を私的に呼び出して、株主総会のビデオを見せ、「コニカのトップより、『Tを解雇にしろ!』と言われている。」「今辞めれば退職金5割増を考えているが、辞めなければ懲戒解雇にするつもりだ。」「いくら払えば辞めてもらえそうか?」等発言していきました。懲戒解雇の直前には、「今、懲戒解雇の理由を考えている。」と同じくTの親族に電話がありました。
 コニカは退職和解を求めていましたが、Tが一向に応じなかったので、強行手段に出たのです。Tは、決して、お金を貰って会社を辞めたいから、労働運動を展開しているのではありません。

【元凶はモラルのないコニカ人事部の体質です!】

 全ては、コニカがウソをついてまで、毎年表彰されていたTを、新入社員格までに降格し、毎年毎年減給し続けたので、私たちが法律に則って、団交申入しましたが、コニカが団交拒否し続けるので、労働争議が勃発したのです。
 労働争議が続く限り、宣伝活動は続けられることでしょうし、Tが株主である限り、株主総会に出席する事はあり得るのです。コニカがTに「懲戒解雇」を突きつけても、コニカが再三「止めてほしい。」という行動には影響しないです。今後は、Tの逼迫した生活状況も考慮し、早期の解決を図る為、情報宣伝活動は社前を飛び出して行くでしょう。

【コニカが私たちの組合との団体交渉に応じます!】

 そして今回の「懲戒解雇」の件に付き、コニカが私たちの組合の存在を認め、漸く私たちの組合との団体交渉に応じるのです。八王子市のビジネスホテル「シーズイン八王子」の地下会議室(費用は折半にしてほしいとコニカ人事部要望)で、初の団体交渉が行われるのです。
 コニカがコニカ労組とは別の労働組合と団体交渉を行うということは、130周年の社史に刻まれるべく歴史的な日となるでしょう。
 まずは、Tに対する一方的な「懲戒解雇」を撤回して下さい。 また、私たちの団交申入に対するコニカの回答通知書によれば、今回の問題は、「企業存立に係わる重大事件」だそうです。

【私たちの組合は闘います!】

 私たちは、この様に私たちの組合員の生きる権利を否定する、一方的な「懲戒解雇」というコニカの権利の濫用を決して許しません。また、T個人も生活が出来なくなりますので、社員としての身分を確認すべく、コニカを債務者並びに被告とし、法廷で争う為の訴訟書類を準備中です。

コニカは、社員の生存権を剥奪しないで下さい!
コニカは、懲戒解雇を即時に撤回して下さい! 

抗議先:コニカ
連絡先:ユニオン


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