コ ニ カ 株 式 会 社
労基署指導で未払い残業代を
過去にさかのぼって支払う!
抗議先:コニカ
連絡先:ユニオン
(以上表面)
隣の職場がよく分かる パンツを脱いだ会社 コニカの巻
カメラばかりか社員まで使い捨ての惨状
コニカといえば、ヒット商品「撮りっきりコニカ」がある。
使い捨てカメラだ。
ところが、なんと、最近、社員の使い捨てみたいなことをやっているというから驚く。
「働き盛りの管理職や優秀な技術者が、突然仕事を干されて配置転換されているんですよ、びっくり仰天しましたね。働きやすいことで定評のあるコニカはどうなっているのかね」
とコニカの取引業者の幹部は、目をシロクロさせる。「人間共感企業」の看板倒れではないか。
実はコニカは社員があまりはじめているのだ。カメラ部門の国内生産を徐々に打ち切って、カメラや複写機の工場をどんどん台湾や中国に移しているのだ。既に今でも、海外の生産比率は全体の13.3%にものぼっていて、3年前に比べ1.4倍に増えている。
「ですから、国内での人減らしは深刻なんです。とくに東京都八王子市の東京事業場八王子は、最近、複写機のプリンター製造を下請け会社に移し、生産ラインを止めてしまった。これにより、管理職やヒラ社員が当然のように配転となってしまった。配転先が部品の検査といった単純労働。すっかり嫌気を起こした課長もいて会社を辞めちゃいましたね」
と中堅どころの男性社員は声をひそめて話してくれた。
なんでも永年勤続者に与えられるリフレッシュ休暇を取って出社した朝に、突然、この配転を告げられた管理職もいたとか。さぞや面食らってア然ボー然となったことであろう。
東京事業場八王子に出入りしている業者さんの話だが、
「これまでコニカから嘆き節やボヤキあるいは批判がましい話を聞くことがなかったが最近、よく耳にするようになったね」という。
どんなことを耳に、と尋ねると、
「仕事が非常にきつくなったとか長時間労働になった、あるいはサービス残業ばかりかサービス徹夜も増えるばかりといった声ですよ。若い社員は″そりゃ、ないぜ″とグチっていたよ。何かみんな疲れているみたい」。コニカでは残業が申告できるのは月15時間ぐらいまでで、まともにつければ120時間にはなるという。
ウヘッ、と言いたくなるサービス残業じゃないか。国内の工場の中には午後5時すぎの勤務終了後、会議を開いて、時には延々5時間もやる。次の朝までデータ取りの宿題もあって、結局、サービス徹夜になるとか。働きやすい職場のはずが日に日に働きにくい職場になっているようだ。
それこそ″そりゃ、ないぜ″とグチるのもワカルワカル。
6月末に会長になった米山高範社長は入社式で「皆さんと一緒に明るく、早く、力強く進んでゆきたい」と締めくくっていたが、社内の雰囲気からみて、″明るく″とはいかないようだ。コニカの皆さん、くれぐれも使い捨てされないようにご用心あれ。
(企業特捜班)
(以上裏面は東京スポーツ新聞の記事のコピー)