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蘇州生活記　�T

2005年3月下旬　いよいよ、蘇州生活開始！

結婚し、夫の職場のある蘇州で生活することになったワタクシ。
　彼の会社はとっても親切で！、結局ビザも住む所も自分達で何とかしなければならなかった…

　やかんの旅２で私が香港へ向かったのは、何を隠そう、ビザを取るためだったのでした☆ 

香港でビザを取得する

ビザを取得すべく、香港の旅行会社へ。
　カウンターには笑顔の素敵なお姉さん♪パスポートを渡すと、

　「渡航歴の無いパスポートだと、難しいかも。前のパスポートはありませんか？」と言われる！

　えええー！改姓したため、パスポートは真っ白。もちろん古いパスポートなんて持って来てません！
不安なまま、取り合えず手続きを依頼してビルを出ました。

　結果は…
　ホッ！ちゃんと取れてました、半年のＦビザ。ヨカッタ、ヨカッタ。

蘇州で家探し

蘇州に着いてからは、夫の会社の工場の宿舎で寝泊りしながら、家探し。
　夫の同僚が不動産仲介人に頼んで何軒か見付けてくれていたので、そこを見て回りました。

　不思議だったのは、部屋を見に行く度にいろんな人がわらわら出てくる事。と言っても彼らは野次馬ではなく、れっきとした関係者。

　家主、その部屋の不動産仲介人、別の不動産仲介人、また別の不動産仲介人…。仲介人がいっぱい出てくるのです。
　Ａさんの部屋を仲介人Ｂさんが管理してて、それを仲介人Ｃさんが知ってて、知り合いの仲介人Ｄさんに紹介して…、という感じらしい。

　「家主が直接借り手と交渉して殺された事件なんかがあったからね、仲介人がいっぱいいるのよね。」とは不動産会社のおばさんの説明。

　結局、広いベランダのある３ＬＤＫに決定。落ち着いた街並みの十全街に近く、敷地内に緑が多くて静かなのが決め手でした。それにすぐ前に市場があるのも魅力！

　天気の良い日はベランダでお布団干しながら日向ぼっこしたり、市場のおばちゃんに知らない野菜の料理の仕方を聞いたり、少しずつ蘇州生活に慣れていきました。

　ところが…！

部屋を追い出された！

　一ヶ月ほど経ったある日、軍服姿のおじさんを連れた人が４、５人やってきました。
　「何事？！」とハラハラしていると、
　「ちょっと部屋を見に来たんだけど、いいかな？」
　「え？」

　…どうも、この部屋を買うつもりでいるらしい。
　「家主のおばさん、売りに出してるなんて一言も言わなかったぞ…」と思っていたら、次から次へと来る来る！親子連れ、老夫婦、中年夫婦。皆、何だかんだと言いながら部屋のあちこちを眺めていく。
　そして私は案内人…（笑）

　そして、ついに来たっ！
　「買い手が決まったんだけど、すぐに内装工事を始めたいらしいから、申し訳ないけど出て欲しい」

　…ガーン！
　買い手の中には人に貸すつもりの人もいて、その場合は続けて私達が住めるはずだったのですが、結局、その部屋に住む人が買ってしまったのでした…。

　もちろん、家主からは違約金、新しい持ち主からは引越し代をもらいましたがっ！