◆◆◆ぐーちょDEパーク◆◆◆
● 製品データ | |||
タイトル | ぐーちょDEパーク | ||
発売日 | 1996年12月23日 | メーカー | エレクトロニック・ アーツ・ビクター |
定価 | 5,800円 | ジャンル | テーマパーク経営SLG |
廉価版 | 廉価版は2種類出ています。 メーカーBest版/1998年6月25日/EOA/2,800円 および PS-One Books版/2002年3月7日/EOA/2,200円 |
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関連商品 | 攻略本が出ています。 | ||
● 評価 | |
外見衝撃度 | クレイ製のコマを背景に、センスあるデザイン周り。 これならママも安心して子供に買い与えることができます。 |
★ | |
超越世界観 | 自分のテーマパークにたくさんお客さんを呼ぶために、マップを ぐるぐる周回する意図がちっともわかりませんが、それ以外はOK! |
★★ | |
声優度 | 一度聞けば充分な同じ説明セリフばかりボイスが付いてます。 効果的な声の使い方について、小一時間説教したい雰囲気。 |
★★ | |
演出度 | この手のゲームにしては、演出面は地味目。 達成感はあまり感じられないです。 |
★★ | |
時間報奨 | プレイ年数を10年にすればいろいろなアトラクションが立って 賑やかになることでしょう。 |
★★★ | |
牽引力 | それなりに遊べるけど・・・2回も遊ぶもんじゃないです。 |
★★ | |
ゲーム性 | 勝利条件がわかりやすい反面、1度プレイすればベストの戦術が 見切れてしまい、あとは運だけになってしまうところが減点。 |
★★ | |
快楽性 | 操作性に関しては、問題なし。データセーブも早かったです。 |
★★★ | |
芸術点 | ゲームシステムのシステマティック性を評価。 しかしそれが面白さに直結しているかは、また別。 |
★★★ | |
所有価値 | 廉価版が2度も出ていることから、市場ではよく見かけるソフトです。 そして、抑えておくべき要素は・・・残念ながらあまりありません。 |
★ | |
総合評価 | プレイしていてもイヤになることが多く、「さくまあきらってこんな ゲームしか作れないの?」という印象しか持てませんでした。 |
42点 |
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● コメント | |||
イントロ | |||
プレイヤーはテーマパークの経営者となって、自分のテーマパークにたくさんのお客さんを呼び込むことがゲームの目的です。そのためには、ジェットコースターや観覧車といったアトラクションやショップを建て、多くのお客さんが来場したくなるテーマパークにしなくてはなりません。ゲーム開始時に設定した年数が経過したところで、最も来場者数の多いプレイヤーが優勝です。 ゲームの基本は、固定のボード上をサイコロ振ってぐるぐる回るボードゲームです。止まったマスのイベント(パネルをもらえる、カードがもらえる、お客さんが来る、GOODイベント、BADイベント、バトル発生などなど)は制御できませんが、ボードのルートには分岐ポイントがいくつかあるので、パネルマスが多いルート・ゲストマスが多いルートといった選択が可能です。 |
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レビュー | |||
ゲームの流れですが、まずはアトラクションを建て、それからお客さんを呼び込むことになります。アトラクションを建てるには、そのアトラクションのパネルが複数枚(2〜4枚)必要。大きなアトラクションほど多くのパネルが必要ですが、集客効果も大きいです。ただし、持てるパネルの枚数は6枚上限なので、最初から大きなアトラクションを狙うのは無謀。また、パネルはゲーム内で必要枚数しか存在しないので、対戦相手とパネルを持ち合ったらバトルでの奪い合いが生じます。この、パネルの管理がこのゲームの肝です。 バトルは、バトルマスに止まると発生。サイコロを振り合って大きい目が出たほうが勝ちという全くの運任せ。勝ったプレイヤーが自分のいらないパネルと相手の持つ欲しいパネルを交換することができます。パネルの中には3枚集めると凶悪イベントが発生するデビルパネルというものがあり、これを如何にして対戦相手に押し付けるかも重要な戦略です。ちなみにデビルパネルは、そのマスに止まるか、半年毎の決算で最も来場者数が少なかったプレイヤーに強制ギフトされます。もちろん、捨てることはできないのでいつか誰かが嫌な目に会うネガティブなシステム。 さて、アトラクションをいくら増やしても来場者がいなければゲームに勝つことはできません。お客さんが自分のアトラクションへ来てもらうには、ゲストマスへ止まる必要があります。言い換えれば、いくら立派なアトラクションを立てようともサイの目が悪ければ勝てません。そしてお客さんが一杯来たところで、それは勝利目的に近づきこそすれ、それでより多くのことができるわけでもないのです(半年毎の決算でお金がたくさんもらえますが、お金はそんなに重要でもない)。 最後に、このゲームの主役であるグーチョくんについて。プレイヤーと一緒にすごろくマップをぐるぐる回っており、捕まえてじゃんけんバトルに勝つといいことがある(お客さんを一杯呼んでくれる等)けど、いらない子です。彼を追いかけるためにカード操作するくらいなら、堅実なプレイ&サイの目操作系カードは有効なマスに止まるために使うほうが効果的です。彼のセリフとマップを動く時間がプレイ進行を遅くするので、オプションでON/OFFにさせて欲しかったかな。 総評: ゲームのシステムはかなり完成されているし、ゲーム性の低さはメインターゲットが低年齢層であると思われるのでそれについては不問。しかし、このゲームには致命的な欠点があります。 この手の対人ゲームは、有利なプレイヤーほど行動の選択肢が増えてプレイが楽しくなるものですが、このゲームはそれが全くの逆。手元にいいパネルが揃っているときほどバトルがウザくなるし(自分がバトルに勝っても強制交換させられる)、せっかく建てたアトラクションの防衛が大変になってきます。そのくせできること(行動のバリエーション)が増えるわけでもないので、神経の消耗度が上位プレイヤーほど激しいことに。 プレイしていて楽しくなるためにゲームを有利に進めるのが本来のありかたですが、有利なプレイヤーほどプレイするのがつらくなるというゲームデザインは・・・ねぇ? シロウトが作ったとしても許せないし、これでボードゲームの大家を名乗るんだからイヤになっちゃいますよ。 |
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攻略ガイド | |||
攻略と言うほど頭使うところはないです。序盤はパネル集めメインで進み、建てられるアトラクションがあったら必ず建てて、半年毎の決算でビリにならないことだけ留意する(デビルパネルもらっちゃうから)。それだけ。バトルとかグーチョくん捕獲といったギャンブル性の高いイベントにパワーかけるのは愚かです。 ちなみに、タイトル画面でL1・L2・R1・R2・↑・△ボタンを押しながらスタートボタンを押してゲームを開始すると、マップがひみつマップに切り替わります。ひみつマップはなんと分岐一切ナシのぐるぐる回るだけのマップ。さらにゲーム性ダウン! 裏技で出るマップのほうが頭使わないって、そこからして何か間違ってるよなぁ・・・。 |
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出演声優 | |||
横山智佐、深見梨加 | |||
関連ソフト | |||
テーマパーク(PC、PS等/エレクトロニック・アーツ・ビクター) |
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