◆◆◆君の気持ち、僕のこころ◆◆◆
● 製品データ | |||
タイトル | 君の気持ち、僕のこころ | ||
発売日 | 1999年9月14日 | メーカー | タカラ |
定価 | 5,800円 | ジャンル | アドベンチャー |
廉価版 | THE BEST タカラモノ/2000年12月7日/タカラ/2,800円 | ||
関連商品 | 主題歌を収録したCDが出ています。攻略本はなし。 | ||
● 評価 | |
外見衝撃度 | ギャルゲーであることが一目でわかる無難なパッケージ。スカート 捲り上げて座ってるヒロインのおパンツ見えないのは不自然ですが。 |
★★ | |
超越世界観 | 超能力一家に生まれた主人公が、その「憑依」能力を活かして 楽しい学園生活を満喫します。 |
★★★ | |
声優度 | 主人公までボイスが入ってます。オプション設定で、主人公のみが しゃべるという悪夢のようなギャルゲーにもなります。 |
★★★★ | |
演出度 | 女の子に憑依する瞬間は胸の中へダイブ!ということで一瞬だけ 一糸まとわぬ女の子のバストアップシーンが拝めます。超ぎりぎり。 |
★★★★ | |
時間報奨 | 一度見たイベントやキーワードはシステム全体で管理しているので、 これらを収集する楽しみもあります。 |
★★★ | |
牽引力 | 不覚にも、プレイ中にストーリーの先が気になってしまいました。 |
★★★★ | |
ゲーム性 | 移動先と選択肢からなるいつものギャルゲーですが、憑依能力に よって、移動先に「女の子の中」が選べるのは新鮮です。 |
★★★ | |
快楽性 | 移動前にセーブ・ロードできたり、常にオプションを呼び出せたり、 操作性は問題なし。あとはメモリーカードへのアクセスが早ければ。 |
★★★★ | |
芸術点 | 小気味よく進むシナリオ、不要な場所へは最初から行けない移動先 選択といった、プレイしてつまらなく感じる部分のそぎ落としが見事。 |
★★★ | |
所有価値 | 請求力はイマイチ弱いかも。プレイすると悪くないんだけどね〜。 |
★★ | |
総合評価 | 憑依能力という安易な設定を笑ってやろうと思ったら、実は完成度の 高いギャルゲーでした。まいりました。 |
64点 |
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● コメント | |||
イントロ | |||
超能力一家の一人息子である主人公は、ある日突然、自分が持つ超能力に目覚めた。憑依能力・・・人や動物に乗り移り、その身体を自由にできる力。この力を使って、ハッピーな高校生活を送るぞ! そう誓った夏の終わり、二学期の始まりであった。 ゲームの期間は9月1日からの約3週間、文化祭も運動会もバレンタインデーもクリスマスもない平凡な日常生活の中で、彼女を作ることがゲームの目的です。登場する女の子(攻略対象)は以下の通り。 ・高千穂 彩:美人で頭が良くてスポーツ万能、しかも家は大金持ちでボディーガード付きで登下校するお嬢様だが気さくな性格、さらにクラスの学級委員長も務める完璧超人。 ・生駒 勇花:主人公を「ダーリン」と呼んで慕う幼馴染。特技は空手と料理でどちらも達人級。活発で元気がとりえだけど、涙もろくて可愛いもの好き。 ・天霧 千晶:優しくておしとやかな性格ゆえ、校内にファンクラブができるほどの黒髪美少女。実家の神社で巫女をすることもあり、奉納の際に踊る舞踏の家元でもある。 ・豊田 裕子:男子生徒が憧れる保険の先生。ナイスバディて知的な眼鏡。 ・松岡 えみり:アナザーストーリー(2周目)から出現する無口でクールな謎の美少女。 この他、主人公の悪友(女の子の情報収集が生きがいの例のタイプ)、入院中の千晶のお爺ちゃん、千晶の飼い犬、超科学や超常現象に詳しい天才小学生などが登場します。 |
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レビュー | |||
一日に3〜4回、マップ画面で行き先を選んで、そこに女の子がいたらたわいのない会話と稀に選択肢、というギャルゲーのフォーマットに則ったADVゲームです。マップ画面の行き先選択では、イベントが発生しない場所へは移動できないようになっており、ちょっとしたことですがストレス溜まらない良い仕様です。また、憑依能力を活かして女の子の心の中へも移動できるようになっています。ほとんどはたわいのないムフフ未遂イベントですが、時たま一線を越えちゃうとバッドエンド直行の選択肢が出現することもあります。 そんな感じでヒロインの必須イベントを消化すればエンディング。とは言ってもイベントの数自体そんなに多くなく、嘘臭い奇跡もお涙頂戴展開もないから、気楽に話を読み進めることができます。ちょっと小腹が空いたときに食べるお茶漬けのようなあっさり感。 ・・・と思ってプレイしていたんですが、2周目から出現する松岡えみりをヒロインにした時の展開には驚き。二学期の初めに転校してくる謎のクールビューティーである彼女に興味を持った主人公は、小さなイベントの積み重ねた後に、夏祭りに誘うことに成功します。彼女の家のベランダで花火を見る二人。すると彼女が肩に寄りかかってきていい雰囲気・・・と思ったら実は彼女の身体がオーバーヒートしてました! あわてて地下室のベッドに彼女を寝かせ、首筋にある接続孔からプラグを差し込む主人公。って彼女の身体はロボットでした。ちなみにここまででストーリー進行的にはちょうど半分。普通、こういう重大なイベントはラストまで隠して冗長な引っ張りをしてしまうものだけど、その先が主題だからとあっさりネタ晴らししてしまう潔さは好感触。 さて、明らかに人間じゃない彼女とどう付き合うか戸惑う主人公。彼女の心へ憑依を試みても、コンピュータウィルスと認識されて弾かれてしまいます(この展開、うまいですねー)。結局、生身の彼女は重度のアレルギーのために無菌室で自分そっくりのロボットを遠隔操作している存在だということがわかるのですが、その技術に一役買っていたのが、上述した天才小学生。単なるスケジュール画面の説明屋さんに過ぎないと思っていたガキンチョが、ここにきてシナリオに密接に絡んでくる展開はヤラレタ!と思いました。ちなみにラストは手術が成功してハッピーエンド。 総評: ヒロイン達のキャラクター設定が、皆さん出来すぎてるように感じるのは私だけでしょうか? 少しくらい隙があったほうが却って惹かれると思うんですけど、どうなのかな。 |
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攻略ガイド | |||
マップ移動画面では、(移動先の一つとして)ヒロインが表示されるので、狙ったヒロインのルートへ入ることは難しくありません。時々、いかにもなバッドエンド直行選択肢がありますが、イベント回収目的で踏み込んでみてもいいかも。ただし、一人のヒロインにつき3つくらいのエンディングが用意されており(その後の状況が少し異なる)、これらは選択肢によって変わってくるようですが分岐条件まではわかりませんでした。 なお、一度何かしらのエンディングへ到着した後のセーブデータ(エンディングの後にセーブしたデータ)を「つづきから」でロードしてプレイすると、アナザーストーリーとなります。このアナザーストーリーでは二学期の開始時に松岡えみりが転校してくるイベントが挿入され、彼女も攻略対象に加わります。 |
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出演声優 | |||
柊美冬、豊嶋真千子、今井由香、静木亜美、三五美奈子、渡邊優子、七瀬里緒、あかがわまき、幡宮かのこ | |||
関連ソフト | |||
猫なカ・ン・ケ・イ(PS/ビクター) |
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