◆◆◆封神領域エルツヴァーユ◆◆◆
● 製品データ | |||
タイトル | 封神領域エルツヴァーユ | ||
発売日 | 1999年1月14日 | メーカー | ユークス |
定価 | 5,800円 | ジャンル | 3D対戦格闘 |
廉価版 | なし | ||
関連商品 | 主題歌の音楽CDが出ていると思われる(カラオケにも入ってるとか) | ||
● 評価 | |
外見衝撃度 | ジャッケットは落ち着いたダークカラーで、実は目立たないです。 |
★★ | |
超越世界観 | ラスボスが多次元宇宙に同時存在。これだけでもうお腹一杯。 オプションで世界観や用語解説を閲覧できるので、心いくまでどうぞ。 |
★★★★★ | |
声優度 | 戦闘中の掛け声はもちろん、イベントフルボイスだし、ナレーションも するし、色紙プレゼントの紹介だってやっちゃいます。 |
★★★★★ | |
演出度 | 超必や捕縛技が決まると、ポリゴン劇が始まります。でも次の戦闘 シーンでキャラの左右が入れ替わることあるから実は邪魔。 |
★★★★ | |
時間報奨 | 攻撃ワンボタンで簡単仕様を目指したがダメダメでした。 |
★ | |
牽引力 | エンディングのスタッフロールがアニメ部分少なくてガッカリ。 |
★★ | |
ゲーム性 | これほどキャラ性能に違いがない対戦格闘ゲームは珍しいです。 |
★ | |
快楽性 | TVの特撮・アニメ番組形式のストーリー進行は面白いけど、 後半さすがに飽きます。次回予告はいいから次行け!みたいな。 |
★ | |
芸術点 | よくこんなクレージー(褒め言葉)なゲーム出したなぁと思う。 でもそれに賛同できないと単なるクソゲー。 |
★ | |
所有価値 | 中古市場に出回ってないソフトです。確かに、手放すのは惜しい。 |
★★★ | |
総合評価 | 良くも悪くもお約束世界なので、これを待ってました!と見るか、 またこのパターンかYO!と見るかで評価は変わってきます。 |
50点 |
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● コメント | |||
イントロ | |||
多次元に同時存在する生命体イハドゥルカ。破壊的な性格の持ち主である彼女の侵攻を止めるため、異世界イ・プラセェルはあまたの世界から力ある者を召還した。全てはイハドゥルカを倒すため。そして召還された者達は、それぞれの理由を胸にイハドゥルカと戦う決意をする。そして、全ての事象はイハドゥルカが封印されし地、エルツヴァーユへと収束する・・・。 という物語背景の元、キャラクターごとに異なるストーリーが展開されていきます。ぶっちゃけ、自分のコピーを含めた10人のキャラに勝てばエンディングなんですが、キャラ同士で横のつながりも多少はあるので、戦闘前の前口上がワンパターンということはないです。登場キャラは以下の10人。 ・完全懲悪ダンザイバー:メタルヒーローもの。真っ赤なコスカラーが恥ずかしい。 ・アルティ・アル・ラーゼル:召還した側の魔法使い。内気少年。 ・天法院 慧矢:表の顔は能役者の陰陽道次期頭首だが、ニヒルな口調が悪役っぽい。 ・エリル・プローズ:能天気な傭兵少女(アホ毛付き)。召還したアルに一目惚れ。 ・姫野 翠:熱血格闘少女。古式格闘術の後継者。慧矢、セツナと面識あり。 ・斎月 セツナ:意識体「華麟」を体に宿すブレザー女子中学生。おしとやかで気弱。 ・ガリィ・グレッグマン:宇宙を渡り歩く傭兵でナイスガイ。骨太で自信家で大酒飲み。 ・ラインドウェル・レインリクス:ヘビメタ西洋オカルトマニア。言動がイってる細身の男。 ・幽祢(かくりね):イハドゥルカに愛憎渦巻く10010歳の幼女。不思議ちゃん。 ・イハドゥルカ:巨乳のお姉さん。多次元に同時存在するのに通り名は「絶対存在」。 |
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レビュー | |||
ストーリーモードは、アニメ・特撮のTV番組のフォーマットで進行します。キャラを選択すると、新番組予告がまずあって第一話が始まり、本編がCPUとの対戦(その前にセリフのやり取りが少しあります)、戦いが終わると次回予告で、また見てねの一枚絵。この一枚絵や各話のサブタイトルもキャラの雰囲気に合ったもので、まるで続きもののTV番組を毎回見ているような気分になります。 しかし、全員がそれぞれ主役というのはやっぱりどうしても無理があって、これはゲームプレイヤー自身の好みにもよるんでしょうが、面白くない番組もあります。このときは早く対戦させろよ〜と、売りのはずのTV番組フォーマットが鬱陶しく感じられます。 そして格闘ゲーム部分ですが、これもまた斬新。攻撃ボタンは△ボタンのみ。方向キーとの組合わせで、通常技から必殺技、超必殺技まで全てまかないます。ちなみに防御は□ボタン。 この攻撃ボタンが1つという仕様は、格闘ゲームが苦手な初心者でも楽しく遊べるよう意図されたものだと思われますが、その意図を全く為してないところがこれまたすごいです。1ボタンに全ての攻撃技を詰め込んだため、レバー操作のタイミングで違う技に暴発しやすいんです。具体的には、↑・△、↑△、↑↑△、↑△△はどれも違う技です(順に、奥方向ステップ通常技、必殺技2、ジャンプ攻撃、必殺技2の派生技)。レバー上方向と攻撃ボタンだけでも、タイミングや2度押しでこれだけ違う技に化けるから、これらの違いに気づかずに連打している(初心者にありがち)と、いつまでやっても出したい技が出ません。 そして初心者を当初の企画とは逆に遠ざけているもう一つの新システムが、捕縛攻撃です。距離に関係なく、移動していない相手を捕まえて結構でかいダメージを与えることができます。一見便利な技ですが、CPUは難易度EASYでも絶妙のタイミングで使ってくる嫌な技でしかないです。上述したコマンドミスで相手に届かない技を暴発させてしまうと、次の瞬間にはほぼ間違いなく捕縛されます。それゆえ暴発が怖くていろいろな技を試せず、遠距離で飛び道具連発が安定するつまらない格闘ゲームに落ち着きます。 総評: 世界観・演出・豪華声優陣は、人を選ぶかもしれませんがいい仕事しております。しかし、格闘ゲーム部分は初心者お断りですので、格ゲーを自力で攻略できるスキルが無い人は手を出さないほうがいいでしょう。 |
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攻略ガイド | |||
CPU対戦攻略は、距離を置いて飛び道具連発が一番安定していてオススメです。ボタンを連打すると違う技に化けるので、連打しないように。音ゲーのつもりでタイミングよく押すようにしましょう。 EXTRAの項目の出現方法は不明。難易度EASYで全キャラのストーリーをクリアしましたが、出現しませんでした。なお、ストーリーモードを3人クリアすると、イハドゥルカの物語もプレイできるようになります。 |
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出演声優 | |||
矢島晶子、桑島法子、日高のり子、氷川恭子、南央美、井上喜久子 | |||
関連ソフト | |||
フィスト(SS、PS/イマジニア) |
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