◆モンスターコンプリワールド◆

 

 ● 製品データ
タイトル  モンスターコンプリワールド
発売日  1999年5月27日 メーカー  アイディアファクトリー
定価  5,800円 ジャンル  育成SLG
廉価版  SuperLite 1500 シリーズ/2002年7月25日/サクセス/1,500円
関連商品  普通の攻略本の他に、オリジナルダンジョンを出現させるCDが
 付いたスペシャルブック(全3種)の存在を確認しています。
   
 ● 評価
外見衝撃度  パートナーとなるモンスターに囲まれて元気一杯の少年がメイン。
 絵師のHPサイトでよく見かけるような構図。
 ★
超越世界観  子供だけがモンスターを育成できるご都合主義ワールド。あと、
 このメーカーお得意のネバーランド年表ともリンクしているようです。
 ★★★
声優度  ゲーム中はボイスなしなのですが、なぜかタイトルメニューから直接
 呼び出せる80年代フォークソング風テーマソングがあったので。
 ★
演出度  オープニングで一枚絵がいくつかあったので、その後も何かあるかも
 しれません。ちなみに、ゲーム本編には期待スンナ。
 ★★
時間報奨  モンスターのレベルアップが割と早いこともあって、育成は時間さえ
 かければ何とかなるでしょう。時間つぶしには向いています。
 ★★★★
牽引力  ゲームの中でできることは、2時間もプレイすれば一通りできます。
 その後の繰返しを耐えられるイベント展開がないのが、最大の弱点。
 ★
ゲーム性  モンスター育成&バトルは、良くも悪くもない普通の出来。
 モンスターとのコミュニケーションをミニゲームで回復するとこは良し。
 ★★★
快楽性  ショップでの買い物や、ダンジョン移動中に呼び出すメニューといった
 部分での操作性が非常に悪いです。
 ★★
芸術点  なんかいろいろな要素を加えて面白くしようとしている努力の跡は
 見受けられました。結果的に成功しているかどうかは別として。
 ★★
所有価値  この手のゲームが好きな人はいると思いますが、モンスター育成系は
 大抵時間がかかります。やりこむゲームを絞るなら、このゲー(略)
 ★
総合評価  なんでコンプリ(コンプリート)なのか良くわからない。
 モンスターを達成してどうするんだろう・・・。

40点

   
 ● コメント
イントロ
幻の大地ネバーランド・・・この世界のある地域ではモンコンバトルと呼ばれるモンスター同士を戦わせる大会が行われています。それは子供だけしか参加できない、子供のための大会。子供たちは常に冒険の場を見つけては新しい発見をし、モンスターを捕まえたり、育てたり、時には戦うこともあるのです。そして今、君にもその世界へと入り込む運命が待ち受けているのです。(以上、マニュアルより)

オープニングのストーリーは、もう10年近くチャンピオンに君臨し続けている少年・・・少年というより近所のイトーヨーカドーで開催されるムシキング大会で一人だけ混じっている大学生のような風貌の青年・・・が引退を決意したところから始まります。さすがにこの年では少年の心を保ち続けるのは限界で、親からもいいかげんに就職しなさい!とか言われているのでしょう。もう帰属させられずに彼の元を去ったモンスターが新たになついたご主人様・・・それがこのゲームの主人公である貴方でした。
「この子を大事に育ててやってくれ」と廃棄処理費用を浮かせた彼は颯爽とその場を去り、主人公はそれまでちっとも興味のなかったモンコンの道へ足を踏み入れることになります。

ここで簡単に街の施設を紹介。モンコンに関する施設しかありません。
・マイホーム:自分の家。ゲーム経過の確認や、連れ歩くモンスター(最大6匹)および手持ちアイテムの入れ替えをする。
・モンコンパーク:街の広場。住人が何人かいてヒントを教えてくれる。
・グラントの店:アイテムショップ。商品はいたってしょぼい。
・モンコンアリーナ:毎週日曜日になると大会が開催される場所。受付は常に飛び入り参加状態。
・サモンの館:通信対戦用。入ったことないから不明。
・ダンジョンギルド:ダンジョンを紹介(セッティング)してくれる。あとセーブもここで。
・ダンジョンへ行く:ギルドで紹介してもらったダンジョンへ出かける。
・究極流・鉄魂道場:モンスターのステータス異常をお金で解決する。また、ポケステとつなげて育成するためのインターフェイスでもある。
レビュー
これは、モンスターを育成して戦わせる、よくあるゲームのひとつです。その中でも最高峰ともいえるだろう有名なアレ同様、このゲームにもお手持ちのCDを入れて自分だけのナニカを生み出すフィーチャーが存在します。このゲームで生み出すソレは、ダンジョン。メインのストーリーは大会制覇によって進行していくのですが、途中でダンジョンに入り、手持ちモンスターのレベルアップ&まだ見ぬモンスターの捕獲をこなす必要があります。ゲームCDだけでもデフォルトまたはランダム生成されたダンジョンを紹介してもらえるのですが、手持ちのCDを入れることでどんなダンジョンが出現してくるか?!という楽しみが残されています。

そのダンジョンについて。紹介方法は手持ちCDを入れてそれに応じたダンジョンを生成させるか、ランダムで生成してもらうか、特殊アイテムを消費して特定ダンジョンをオープンさせるかの3つ。手持ちCD生成以外のダンジョンについてマニュアルで説明ないところを見ると、後から急遽追加したのかもしれません。と言うのもランダム生成がないと育成でハマルし、特定ダンジョンクリアはゲーム進行のモチベーションとなるからです。つーか手持ちCDによるダンジョンオープンだけでゲームにしようとしていたなら、それはそれでスゴイ。パッケージの裏に「必須:他の音楽・ゲームCD」って書いておかないとねw

ダンジョン内部はふやけたローグです。基本的にずんずん進んでボスを倒せばクリア。バトルは3vs3がベースですが最大6匹まで持ち歩けるので、やられると控えから出てくる仕組みになっています。ダンジョン内の敵は最大3匹なのでサクサク進むのはありがたい。
一応、この手のゲームではおなじみのモンスター属性とか支援効果とか誕生月による修正もあって、最強のモンスター1匹だけで強引に進めていくのは厳しいつくりになっていますが、誕生月の異なる無属性を何匹か揃えておけば力技で進めていける模様。

総評:
プレイしてみると、今ひとつ熱中できないで「あー何やってるんだろ俺」と自分を見つめる瞬間が絶えず入ってきてしまいます。サルのようにやりこむなんて、とてもとても無理。モンスターの設定(種族名とか)がどうにもおざなりで、感情移入できないのが原因かな・・・と。そういった原因(感情移入できる設定とできない設定の差)を見極めよう、その一点 だけでプレイを続けている自分をまた醒めた目で見ている自分がいて、プレイしていると鬱になりました。
攻略ガイド
最初に前チャンピオンからもらえるヒヨコムシ最強!です。それと後衛にバトルが安定するサポートモンスター(ヒールや状態異常無効がオススメ)を従えておけばとりあえず布陣完成。ランクC大会はこれでいけます。
バトル終了後にもらえる経験値は生き残っていたモンスターしかもらえないので、やや弱めの敵を相手にしていきましょう。

あとモンスターの種族変化について。ダーク系種族変化はモンスターのステータスが悪い状態であること、らしいです。やったことないので詳細は不明。
出演声優
なし。
関連ソフト
モンスターファームシリーズ(PS等/テクモ)

 

   

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