ケーキショップ
CAKE SHOP
LCD GAME DIGITAL/バンダイ


Written by T鈴木



空気ゲームデジタル



タイトルを見て、同社「ハンバーガーショップ」のクローンと思ったあなた!
全然違うゲームなので一応(私も最初はそう思いましたが笑)。

ゲームデジタルシリーズの中でも、形状から「THEプロレス」と同種のような気がしますが、雑誌・書籍媒体にも殆ど取り上げられることがなかったので、初期のころは空気のような存在感でした(いかにも女の子向け商品だし)。
さすがに近年は皆レア度に気付き、高値で取引されることも多いのですが、まだまだ知名度的に低く、マイナーな存在であると言わざるを得ない本作品。
この「ケーキショップ」を取り上げてみましょう。





けいさんゲーム



素早く計算しよう
ここはケーキショップ。
シュークリーム、ババロア、チーズケーキ、ショートケーキ、プリンの5種類の商品が並んでいるので、最初に提示された予算に合わせて、素早く買い物しましょう。
そう、これはアクションや記憶力のゲームではなく、計算するゲームなのです。

例えば予算が「\1500」と表示されたら、
ショートケーキ(400円)×3
チーズケーキ(300円)×1
または
ショートケーキ(400円)×2
ババロア(200円)×3
シュークリーム(100円)×1
と計算し、商品の前に並んで、店員が来たときに素早く注文するのです。

一品注文するごとに10点。予算ピッタリに注文し、レジで精算すれば20点GET(※取説に50点と書いてあるのですがたぶん誤植です)。
予算オーバーのままレジに行ってしまったらミスだ。
(ちなみに予算以上の買い物をしないとレジに行けない)





いじわるおばさん登場!



それだけだったらやたらヌルいゲームと言う感じがしますが…厄介なのが、このゲーム最大の敵「いじわるおばさん」。

←いじわるおばさん

女の子が買い物してると突然割り込み(?)、横から商品を買っていくのです(ぉぃ)。
当然買われた商品は売り切れとなり、上から黒いフタがされてしまいます。
そうなったらもう買うことはできないので、他の商品を買って計算を合わせるしかなくなります。
(つまりあと100円で計算が合うときに、100円商品であるシュークリームとプリンを買い占められると、自動的に「詰み」になる)

すべての商品を買い占められるとミス……。
得点稼ぎの為に細かく注文したり、ゆっくり計算しているとたちまち売り切れになってしまうので、なるべく最短距離で効率よく注文しよう。
予算をオーバーしたらミス



また、ゲームデジタル恒例の「1000点ごとボーナス」も(当然ながら)あります。
1000点獲得ごとに女の子がコーヒーを飲むのですが、後ろでジッとそれを見守るウェイターがいい味出してます(笑






「ケーキショップ」のパッケージ
関係ありませんが、筆者もよくケーキショップには行きます。
それはもう、若い女性客に混じってズカズカと(笑
で、人気商品はやっぱり売り切れてるんですよね〜。
現実世界でも。

たまに残ってたりしたときも、横から他の客にかっさらわれたりすると、このゲームの画面がフラッシュバックしたりするのですが、制作者も似たような体験を生かしてこのゲームを考えだしたのでしょう(たぶん)。

そう考えると、ほのぼのしたカワいい系のゲームかと思いきや、けっこう女性の怨念入り混じった、ハードなゲームなのかもしれません(笑





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