風の創刊の経緯と理念

 は、日本基督教団の総会の現状を目の当たりにした教職・信徒の数名が、教団をなんとか変革したいとの一心で集まったことから始まります。その後、幾度かの話し合いや中断などの紆余曲折を経て、今の教団にとって一番必要なことは、教団総会や常議委員会で、どんな議論が、どのようになされているのか、真の姿を諸教会に伝えることであるという結論に達しました。
 
在、教団の状況を広く伝えているのは、教団の公報である「教団新報」と教団信仰告白を守るという主張を持つ福音主義教会連合という任意団体の機関誌「教会連合」です。最近新しい雑誌等が相次いで創刊されていますが、まだまだ十分とは言えない状況です。加えて教団内においては非公開の空気が強くなりつつあり、なお一層、情報が一方的になることが懸念されます。
 
こで私たちは、日本基督教団とは、合同教会であること、その成立と歩みにおいて重大な過ちを犯し、それを悔い改めてきた教会であること、そしてこのことから多様な教会論、宣教論が教団内にあることを認め、それらを尊重しながら、合同教会としての教団の形成のために新しい教団内メディアを創設することを決意しました。昨年には賛同者を呼びかけ、協力を申し出たもので編集委員会を組織し、この度ようやく「風」創刊に至りました。「風」は、風のように情報を広く諸教会へ伝え、また諸教会・信徒の情報を伝えることを責務としています。また「誰でも読んでわかる誌面作り」を第一にしてゆきます。今後のご支援ご協力をお願いする次第です。
                 編集長(初代)  瀬戸英治

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