戦争は弱者を殺す

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2023/07/08 22:55

 

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人は以言伝心、乞う発信。そして返信、全員に返信して語りませう。

 

平和の集い

私は7/2()に行きました。場所は江東区文化センターです。「東京大空襲を忘れない」実行委員会の主催

になるものでした。194539日の東京大空襲による焼野原、黒焦げの死体、墨田川に打ち上げられ

た水死体の山、正に正視に絶えない惨禍です。今回は写真家石川光陽氏がGHQの命令に抗して自宅の庭

に埋めて守ったという写真も展示されました。

 

東京大空襲に止まらず写真家石川文洋氏によるベトナム戦争の写真も展示されました。ベトナム戦争は

Time Life社等の報道写真により現地の悲惨な状況が米国ばかりでなく世界的な反戦運動を巻き起こし、

実質的には米国の敗北に終わった戦争でした。今回の展示では米国の枯葉作戦で使用された薬剤の影響

で生じた奇形児などの写真が展示されていました。枯葉剤の影響によるシャム双生児で有名なべトさん

も車椅子ではあるが元気な姿を見てほっとしました。

 

広島の高校生が描いた原爆被害者の図

が展示されている一角がありました。これは被爆者の話を広島の基町高校の生徒が聞いて共同制作した

ものです。写真以上に現実感があり、その悲惨さがひしひしと伝わりました。係りの人にこの絵が出版

されていないのか聞いた所8月に展示会がある旨教えて頂きました。

以下引用

 

<催事名称>

第5回ヒロシマの高校生が描いた「原爆の絵」展in有楽町

<催事日時>

2023(令和5)年8月13日(日)〜19日(土)

11001800(初日は1300〜、最終日は1700

<催事場所>

東京交通会館「2Fギャラリー」

(東京都千代田区有楽町2−10−1 2F三菱UFJ銀行隣り)

https://www.kotsukaikan.co.jp/business/gallery/

 

<展示内容>

*恒例展示…基町高校制作の「原爆の絵」特製パネル:約35

*特別展示…基町高校卒業生による平和祈念の油彩原画:5点

*特別コーナー…井伏鱒二と重松静馬−小説「黒い雨」をめぐる物語−

引用終わり

関心のある方は下記主催者に連絡願います。

大越貴之さん、

e-mail ; ohkoshi@vega.ocn.ne.jp

 

戦争は弱者を犠牲にする

金田茉莉、前川喜平、海老名香葉子(寄稿) 発行所くんぷる

を今日読みました。戦争の最大の被害者は戦争孤児です。東京大空襲を始めとする国内の空襲だけで数

万人は出たでしょう。戦場となった沖縄では身内に戦争被害者のいない家庭は無い程です。それだけで

なく旧満州や南洋諸島など海外でも多数の戦争孤児が出ました。その全体像と個々の事例については殆

ど何も分かっていません。大日本帝国だけでなく日本国も調査すらしていないからです。学童疎開で孤

児になり戦争が終わっても引き取り手がいなかった子は親戚に押し付けるか、或いは欲しいという大人

に記録も残さず「養子」に出しました。当時は大変な食糧難状況でしたから親戚に引き取られたとは言

っても厄介者扱いされ、家事や農作業に酷使されて学校にもろくにやってもらえなかった子が多数いま

す。酷使に耐え兼ねて逃げ出した子共は「浮浪児」となり、盗む、拾う、乞う意外に生きる道は無く東

京の上野駅は夜にはネグラを求めるそのような浮浪児で埋め尽くされました。

軍国主義の推進のために「子供は天皇の赤子」と学校で教えていた日本国の無責任と非人道性には日本

人として怒りを覚えます。帝国主義を呼号して無責任な戦争を始め日本国を破滅に導いた軍人達は

D.マカーサーが離日すると待ってましたとばかりに軍人恩給を復活しました。そして国を破滅させた責

任の重いものほど厚く報いました。軍隊で兵隊たちは無理に暗唱させられた軍人勅諭をもじって「一つ、

軍人は要領を旨とすべし」とやっていたものですが、誠に軍人なるものは要領がうまいと痛感します。

戦争中は秀才と言われて軍国主義の権化であったが戦後は民主主義者に転身して国会議員にも当選した

辻正信などはその代表でしょう。彼は「ビルマの竪琴」のように黄色い僧衣をまとってビルマに分け入

り、そのまま行方不明になったそうです。演技が最後には本物になったのかも知れません。

 

戦争孤児達は後期高齢者に入りかけた頃ドイツでは軍人や役人だけでなく戦争被害者を等しく救済した

事を知り、日本国に戦争被害の補償と謝罪を求めて裁判をおこしましたが、最高裁で門前払いされて敗

訴となりました。曰く「軍人と役人は国と雇用関係があったから国は補償したが、戦争孤児とは雇用関

係は無かったから国に補償の義務は無い。」これが「天皇の赤子」に対する日本国の回答です。

 

軍隊は国民を守らない

軍隊が守るのは軍隊であって国民は守らない。これは沖縄の政治家太田氏の言葉として私は記憶してい

ます。沖縄の戦争体験者の言葉として正にその通りだと私は納得しました。軍は国民を守るどころか反

対に軍を守るために国民を動員したというのが正しいでしょう。ひめゆり部隊、鉄血勤皇隊、予科練、

特攻、動員されたのはまだ子供でした。しかも実質的には強制なのに形は志願、実に軍人は要領が良し。

お国の戦争で 人々は滅びぬ

大空襲の下 火の海の中

親を失いし 戦争孤児が

残されし世は 正に地獄なりき

か弱きものを 見殺しにして

国が救いしは 軍人と役人のみ

世界の民よ 手をつながむ

国を越えてぞ 平和を築かむ

 

    蛍の墓

かの丘に 眠る妹 傷ましや

幼き命 飢えに逝にけり

目印も無き 小さな墓なりき

闇に蛍が 乱れ舞いにけり

空襲に 母も妹も失いて

残されし兄も 野たれ死にけり

空襲に 焼けにし街に 日は落ちて

闇に蛍が 乱れ舞いにけり

 

戦争の記録の保存と活用

が重要な段階に来ました。既に戦争の当事者達は大半鬼籍に入られました。正しい記録を保存して活用

する事が極めて重要です。平和を守るには戦争を正しく知る事が必要です。特に声の小さな弱者の事を。

皆様のお考えをお聞かせ下さい。

 

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+ 市吉

+ 二十一世紀を楽しく生きよう会

+ HP ;   http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/

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