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10/31-11/1

道北縄文遺跡を巡るtourに参加しました。北海道博物館の著名な学芸員も同行して専門的

な解説をして下さり、名寄市、枝幸町、浜頓別の博物館でも通常は見る事ができない収蔵

庫内の見学もできました。

 

この地域には約2万年前の旧石器時代から人が住んでおり約一万年前からは土器を伴う縄

文時代に入りました。縄文時代は約2500年前まで続き、本州では米作を伴う弥生時代に入

りましたが北海道は寒冷地のため米作が入らず、続縄文時代と呼ばれています。

この地域に特徴的なのはAD300-500頃にはオホーツク文化期と呼ばれる時代があった事で

す。偶々10/31NHK「ぶらたもり」の場所が網走でした。オホーツク期の墓地で遺体の

埋葬方向が千島列島の方向に揃っている場面がありましたが、オホーツク文化は千島列島

やサハリンと深いつながりがあった様です。

オホーツク期が過ぎると再び縄文文化の系統を引く擦文文化期に入り13世紀以降のアイヌ

文化へとつながっていきます。

 

時の流れとして見れば日本列島の歴史の大半は旧石器時代と縄文時代です。遺跡や遺物を

見ると今日私達が日常用いるあらゆる物の原型は既に原始時代に出揃っていたと感じます。

遺物から分かるのは原始時代の自給自足経済でも交易が広く行われていた事です。石器の

材料の黒曜石は産地が限られるのに遺物は広く分布している事がその証拠です。

遺物には残りませんが原始時代の最大の遺産は言葉ではないでしょうか。語源を辿ると祖

先の生活に触れる気がします。

 

日本人にとって縄文時代は故郷であり、今日の色々な問題を考える上でも一つの土台を与

えていると私は感じています。

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+      市吉 修 

+     二十一世紀を楽しく生きよう会

+     HP ;   http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/

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