時の流れ
osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp
To: 2021/10/16 21:45
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ょう。
今週からまた札幌です。
相模原ではまだ暑かったのに札幌ではもう寒くて街路樹の紅葉も進んでいます。明日は初雪が予報され
ています。季節は時に急激に移り変わりますね。
時の流れ
世の中で最も不可思議な事は時の流れではないでしょうか。浦島太郎や眠り姫の物語は時の流れの不可
思議を示しています。即ち所によって時の流れは遅くもなり、止まってしまう事もあるという事です。
昔の人も時の流れに不可思議を感じていたのですね。
これに対してNewton力学では時は所によらず一定に流れるという絶対時間を採用しました。時間と空
間とは観測者の運動には関係せず速度の加法が成り立ちます。速度Vの車から速度vでボールを投げる
と地上の観測者から見るとボールの速度はV+vになります。車の上の観測者から見るとボールの速度は
vですので観測者の運動状態によってものの速度は変わります。Newton力学は機械の設計から天体の運
行まで日常的なあらゆる科学技術の基礎であり絶対時空は極めて自然な概念だと思います。
所が19世紀末に光の速度は観測者の運動状態に依らず一定である事が実験により確立されました。これ
は絶対時空間では説明できません。そこで光速不変の原理に基づいて確立されたのが特殊相対性理論で
す。ここでは時間と空間は独立ではなく観測者の運動状態により空間の距離と時間の流れが変わります。
地球上の双子A,Bの内Aは地上に残り、Bが宇宙旅行をして地球に帰還するとAはBより年を取ってい
ます。即ち静止系に対して移動系では時がゆっくり流れます。しかし双子が再会した時、それぞれが生
きた時間の長さが違うのだから人生の損得は無いとも言えます。浦島太郎の話は太郎が宇宙旅行をして
きたと思えば理にかなっています。もしBが光速で旅行して帰って来たとするとBの時間は止まってい
た事になります。先人の直観が現代物理理論にも合っていたのは何か不思議な気がします。
改めて時の流れとは何かと問うと私は跡が残る事だと思います。例えば地質時代の生物の化石とか古代
人の遺跡とか人間の記憶或いは文字に記した記録などです。人が時の流れを感じるのは過去の記憶があ
るからでしょう。過去を覚えているからその逆方向の未来も人は考えます。認知症などで過去の記憶が
失われると未来の事も分からなくなると思います。野生動物や鳥が季節の渡りをするのも単なる本能で
はなく記憶に基づく時の流れの感覚、未来の予想が有るのだと思います。その証拠に渡りを止めて特定
の地域に常在する鳥も中にはいます。
Newton力学の基礎は慣性の法則です。もしある物体に全く力が働かなければそれはその時の速度で等速
直線運動を続けます。今ある力が加わると速度、即ち運動の方向と速さが変わります。それ以降力が働
かなければ新しい速度で等速直線運動を続けます。これは要するに変化は永遠に残る、事物の運動は変
化の総和であるという常識的な結論に到ります。
変えよ、さらば世は変わらむ
時の流れとは変化が永遠に残る事であるなら日本女子ソフトボールteamの元監督、宇津木妙子さんの
「練習は裏切らない」は真実でしょう。変化を起こさなければ何も変わらない、変化を起こせば目的に
は至らないまでもその影響は残る。努力を続ければいつか目的に到る可能性がある、時の流れを活用し
ましょう。
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+ 市吉 修
+ 二十一世紀を楽しく生きよう会
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