差出人:	Osamu Ichiyoshi <osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp>
送信日時:	2019年2月24日日曜日 12:29
宛先:	
件名:	国家と防衛、日本の行く道

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今日は沖縄県民投票です。
普天間基地を辺野古に移転しようとする政府の方針を問う沖縄県の住民投票が今日行われています。現地は軟弱
地質の補強に「想定外」の工事が必要になり最終的な総費用の見積もりも困難な状況です。現地の意志を無視し
て国策を押し付ける日本国政府の行動は北方領土の返還交渉でロシアの主張に有力な根拠を与えているのでは
ないでしょうか。米軍に頼る政策を続けるのであれば基地を沖縄以外の地で引き受ける事も必要だと思います。

自分の国は自分で守る
気概が必要だと思います。トランプ大統領の主張を聞けば、米国に対する金銭的負担を増やしながらもあくまでも
米国に頼るのか、全面的に自主防衛に切り替えるのか決める時になっているのではないでしょうか。初代の天皇に
神武号を付し、織田信長が天下布武の旗を掲げて天下統一に邁進し、剣道、柔道、空手道その他の豊かな武道
の伝統のある日本国が自国の防衛を全面的に米国に頼るのは本来の形ではないと思います。

帝国主義の卒業を宣言
する日本国憲法を活かした国造りが必要だと思います。国民主権、基本的人権、平和主義の三本柱に立つ日本国
憲法は日本が世界から尊敬されている所以です。米、露、英、仏等帝国主義を引きづった国々が戦後自国ばかり
でなく、他国の民に如何なる災厄をもたらしているかをよく考えるべきだと思います。その中で戦後70年余、平和
を保ってきた日本を守って来たのは日本国憲法です。米国に協力してベトナムに派兵した韓国は当のベトナム人に
も嫌われましたが、日本は平和憲法の故に派兵を免れました。

防衛技術の研究と装備
は必要だと思います。刀も鍬も同じ鉄器であるように防衛技術と民生技術は大半が重なっています。豊臣秀吉は軍
事は土木、物流及び人事である事を明確に理解していました。それは備中高松城の水攻め、そこから畿内に数日
で大軍を移動せた中国大返し、そして人たらしと言われた周到な人への配慮によく表れています。
以前に報告した私のミサイル防衛システム案も衛星部分は地球観測、レーダ部分は広域航空管制、ミサイル部分
は宇宙ロケットと技術的には重なっています。

戦争の愚
をよくよく反省すべきだと思います。井上他著「世界の未来兵器」学研、2018という本をBook offで買ってきて一読
しましたが、ここに記述されている多種多様な未来兵器の目的が殺人と破壊である事を思い、腹が立って来ました。
この愚挙にかけられている膨大な金が平和目的に使われたなら、世界の問題の大半は解決するだろうにと感じました
。その先頭を走る米国が自国の山火事の発見もできず、毎年我が国の四国にも匹敵する地域を焼き尽す火災と
人的被害を出しているのには憤りを覚えます。

日本の行く道
日本国憲法の平和主義に基づき戦争の放棄を世界に宣言し、その思想を世界に広める平和外交に徹する事が必
要だと思います。北朝鮮の国連安保宣言違反には声高に反対しつつ、米国の国連安保宣言違反(大使館のエル
サレム移転)には口をつぐむような卑怯な外交は辞めたいですね。
戦争放棄を確実にするには自国防衛は確りやるべきです。その一つの手本は永世中立国スイス連邦です。最盛期
のヒトラーもここには手出しできませんでした。
核ミサイルを発射した者には必ずそれが返ってくるシステムが完備すれば核戦争の脅威は無くなる筈です。日本の
場合は離島も多いのでその防衛も重要です。最良の防衛はそこに人が住む事でしょう。尖閣諸島も日本人が住み
続けていれば問題になる事はなかったと思います。
先週過ごした種子島は自然に恵まれた良い所でした。日本は国内にロケット打ち上げ基地を持てる数少ない国の
一つです。人が政府を頼って首都圏に集中し、日本国政府が自国防衛を米国に全面的に頼る体制は改めるべき
時だと思います。
種子島では「たんかん」という果物を満喫しました。皮は薄くて固いが中身はorangeに似た美味しいもので何より、
値段が安い、一個10円以下で売られていました。それに安納イモという唐イモもとてもおいしくて且つ安い。私も
田舎っぺですが、日本の地方には実に豊かな資源があります。
種子島は漂着ポルトガル人を救助して鉄砲を導入し、戦国時代の終息を速めた歴史のある所でもあります。歴史
上初めて中国を統一した秦は今のチベットから出た国でした。日本において武士が出現したのは辺境の坂東や奥
州の地でした。英国の産業革命もスコットランドの辺境の地から始まりました。私は真に画期的なものは辺境に発す
ると感じます。

国民主権、基本的人権こそ平和の基礎
これは自明の理です。戦争国の間でも国民同士の間には本来殺し合う理由は全くありません。国王や独裁者など
の支配者には戦争をする理由は多々あります。それは己が不当な支配を正当化するために必要不可欠です。国民
を騙し、抑圧する支配者の論理は江戸幕府の支配方針「知らしむべからず、依らしべし」、「百姓は殺さぬよう、か
さぬよう」、「徒党を組むものは死罪」に明確に表れています。

我々民草の行くべき道は上の支配の論理の逆、

確と学びて、確と考え
人を活かして豊かにし、
人が団結して人権ぞ守り
平和な世界を建設する

道を提案します。
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* 市吉 修   Osamu Ichiyoshi                    
* 二十一世紀を楽しく生きよう会                    
* Human Network for Better 21 Century      
*  http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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