差出人: OsI
[osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]
送信
宛先: '
件名: インターネットの安全な活用
配信無用の方はお手数ですが返信願います。本MLは会員の紹介により加入する会員の自主研究会です。返信または全員へ返信により意見交換をお願いします。二十一世紀企業研究会とは「人が全国どこでも学び、生涯現役で働ける企業」を提案し研究する会です。研究しながら二十一世紀企業を始めましょう。
迷惑メール
どうやら先日の迷惑メールは名前を騙られた会員の処置でそれ以上の発生は無いようです。
通信網の安全性
[1] 認証(Authentication)
皆様が自宅のPCからInternetに接続する時には契約している通信業者(ISP)網との間でIDとPasswordによる認証が行われます。またメールを使う場合にもPC上のMailプログラムと皆様が契約しているMail serverとの間で認証が行われます。
[2] 暗号化(encryption)
認証は本人確認の動作ですが暗号化は通信本文の保護動作です。即ち第三者に盗まれても内容が分からないようにする動作です。正当な受取人は暗号を解読するための鍵を持っていますが、問題はこの鍵を通信に先立って如何に配送するかです。
閉じられたグループ内の通信は集まった時もしくは郵送、電話などで鍵を交換する事ができますが、インターネットは開かれた通信網ですので一般にはこの手が使えません。
そこで公開鍵暗号法が用いられています。ここでは暗号化の鍵eは公開されています。すなわちAなる人の暗号鍵eAは電話帳のように公開されていますのでAに通信したい人BはeAを用いて鍵kを暗号化してeA(k)を送ります。AさんはeAに対応した復号鍵dAによって受信文を解読してを鍵kを再現します。すなわちdA(eA(k)) = k. そこでAさんはBさんの公開鍵を用いた暗号文eB(k)をBさんに返信します。BさんはdB(eB(k)=kとして自分が送った鍵を再現することによりAさんの本人確認すなわち認証と暗号鍵の交換を同時に達成する事ができます。
上のシステムは暗号鍵eと復号鍵dの関係が当人のみに知られて他人には容易に突き止められない事に基づいています。これは大きな素数を用いたFermaの定理という整数論に基づいています。
ご興味があれば下記URLをご覧下さい。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/AbstractAlgebraAndApplications.pdf
[2] 対策
(1) 迷惑メールは削除して下さい。
(2) 添付Fileがある時は絶対に開けずメールごと削除して下さい。
認証によって第三者にIDとPasswordを盗まれない限り通信はまず安全です。
(3) すなわち迷惑メールに返事しない限り通信網は安全でしょう。
(4) 迷惑メールの発信者は何とか返事させようと躍起になっています。ずっと以前に迷惑メール
にあったURLをclickしたら早速8万円払えというメールが来ました。勿論完全に無視しました。
しつこくメールが来たり、いかにも重大な事のような文章にしたり、興味を引くような事を書い
て何とか返事させようとするのはいかにも釣り人が魚を引っ掛けるのに似ているのでFishingと
呼ばれます。Fishingに引っかからないためには削除が第一ですが万一引っかかったら無視す
る事です。
(5) 人がお金を払うのはあくまでも契約です。物を買う時は直接物とお金を交換しますし、大金を
払う時には契約書を交わして署名捺印を行います。E-CommerceではCredit番号を交換しま
すが、実際の支払いに当たってはcredit card会社から本人に確認を取る文書が郵送されて
来ます。
以上のようにインターネットは便利ですがそれだけでは成り立たないシステムです。インターネットはその限界を知って使えば極めて有用な道具です。
今回の選挙では各党の公約を各々のHPで十分チェックして投票しましょう。
************************************************************
市吉 修
Osamu Ichiyoshi
二十一世紀を楽しく生きよう会 Human Network for Better 21 Century
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
************************************************************