From: Osamu Ichiyoshi
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Sent: Monday, October 14, 2019 9:45 PM
Subject: 大災害に見る強い社会の在り方
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働き、生涯豊かに生きられる世界」を提案し研究する会です。研究しながら理想の二十一世紀世界を
実現しましょう。
今年は日本各地で台風による甚大な災害が出ました。台風ばかりでなく8年前の東日本大地震の災害
からの復興はまだ道半ばです。中でも東京電力福島原子力発電所の原子炉暴走と溶融事故の処理は
復興の道筋すら立っていません。非常電源のディーゼル発電機を地下室に設置するなど津波対策と
しては誠に愚かな設計が引きおこした人災の影響は計り知れません。
台風の暴風、豪雨は年々激しくなっており、1923年の関東大震災から一世紀近く経った今、自然災害に
強い社会の実現は喫緊の課題ではないでしょうか。
電力
台風15号に由る大規模な千葉県の停電は地域独占の電力システムの根本的な変革の必要性を示している
と思います。仮に各地の水力、風力、バイオマス資源を活用した地域分散型の発電システムであれば
被害は少なく復旧はもっと早かったのではないでしょうか。
究極の地域分散型発電システムは戸別、もしくは集落単位の燃料電池システムだと思います。地産地消
なので送電網も極めて簡単なもので済むでしょう。
風水害
地球温暖化の影響で今後台風による風水害は増々深刻になると思います。洪水の防止のためには河川の
拡幅と浚渫により流容量を増やすしかないと思います。
地震、津波
東日本大震災の被害のうち最も悲劇的な災害が大川小学校の災害でした。
NHK Web News
「大川小の津波訴訟 石巻市と宮城県の上告棄却 最高裁
2019年10月11日 17時00分
東日本大震災の津波で犠牲になった宮城県石巻市の大川小学校の児童23人の遺族が訴えた裁判で、最高
裁判所は石巻市と宮城県の上告を退ける決定をし、14億円余りの賠償を命じた判決が確定しました。
最高裁は、震災前の学校と行政の防災対策に過失があったと認めた判断を維持し、今後、全国の教育
現場の防災対策に影響を与えるとみられます。
宮城県石巻市にあった大川小学校では、74人の児童が津波の犠牲になり、このうち、児童23人の遺族
が石巻市と宮城県に対し、22億6000万円余りの賠償を求めました。
１審の仙台地方裁判所は、「広報車の避難の呼びかけを聞いた段階で、津波が来ることを予測できた。
教諭らの避難誘導に過失があった」として、市と県に賠償を命じました。
一方、２審の仙台高等裁判所は、「学校は事前に避難場所や経路などを定める義務を怠った」として、１
審よりもおよそ1000万円多い、14億3000万円余りの賠償を命じました。
以下省略」
校庭に全員が整列して無駄な時間を過ごしたのは何故でしょうか。生徒の間に裏山に逃げようという声
が上がったのに何故先生たちはそうしなかったのでしょうか。何しろ裏山は校庭のすぐそばにあるので
すから裏山に上がっていたら全員助かった筈です。
中央集権から地域分散、指示待ち姿勢から自律判断
上の電力システムの大災害、大川小学校の大悲劇に共通するのは中央集権的な社会システムとそれに適
応した指示待ち姿勢の自立性に乏しい人間の気質ではないでしょうか。
今後強い社会を作るには自立性に富んだ地域と人間が必要だと思います。
インターネットに学ぶ強い世界
その良いモデルがインターネットです。もともとインターネットは決して中断しない通信網の実現を
目指す所から生まれました。世界網としてインターネットは誰のものでもありません。極めて自律分
散的であると同時に高度に世界を一つに成しています。インターネットにつながれば世界の何処でも
世界の中心でありうるわけです。人は誰でも自分のいる所が世界の中心であるような世界を目指すべき
てはないでしょうか。
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+ 市吉 修
+ 二十一世紀を楽しく生きよう会
+ HP ; http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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