差出人: OsI [osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2017年7月22日土曜日 22:11
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件名: 南九州旅行報告

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都城7/14-16
7/15に山田中学校の古希同窓会。参加63名。案内状250通に対して返事約140通。学年全体では約300名で
したので5人に一人が参加した事になります。各人のこの半世紀の人生行路は真に興味が尽きません。
7/16に庄内の願寺にて両親の一周忌。偶々永代供養の法事と重なり広い講堂が人で埋まりました。親戚も集ま
ってくれ一緒に昼食をしました。

鹿児島
7/17.先ず国道269を下って鹿屋市やねだん(柳谷)へ。此処は平地ですが過疎化に対応して行政に頼らず地域
住民が自発的に村興しをしている事で有名です。リーダの豊重さんが自ら案内して下さいました。奇しくも相模原
から移住した芸術家夫妻のアトリエにも連れて行って下さいました。やねだんはUターン者と他所からの移住者で
人口は増加に転じているそうです。
国道220を西進して櫻島へ。周囲55km,山の高さ約1000mの広大な地域です。海から直に屹立しているので
とても高く感じます。我が国有数の活火山なので火口の周囲1kmは立ち入り禁止です。桜島の噴火を避けて私の
郷里に移住した人々の町があります。また私が小学生の時授業中にドーンと音がしたので外に出たら遠くに櫻島の
噴煙が巨大な煙柱のように見えました。
夜鹿児島在住の高校の同窓生と一杯やり、「明日は知覧に行く」と言うと「あそこは涙無しには見られないよ」と言っ
ていました。

7/18
ひたすら南下して知覧へ。ずいぶん上った地(木佐貫原)にあります。平和記念館に着くと丁度語り部の話しが
始まったところでした。同級生の言ったように涙無しには聞けず、数々の展示も見学する事はできませんが、涙だけ
では尽くせないものが問われています。当時の軍国少年の一途な気持ち、作戦の愚劣、戦争の悲惨、帝国主義政
府の根本的な非人間性、そしてそれを未だに克服できていない現代の世界等々。
ここは見るもの、聞くものが多いので遂に三時になり夕方宮崎にて妹達との会食に間に合わせるためひたすら高速
道路を飛ばしてやっと夕方6時に宮崎に着き、燃料を満タンにしてレンタカーを返す事ができました。 

7/19
家内は飛行機で神奈川に帰り、私は足車で宮崎中を駆け回って父母の看護介護をしてくれたチームを訪れ県立
博物館で南極展を見てから宮崎在住の高校同級生と共に恩師宅の訪問をしました。同友が港まで車で送ってくれ
無事にFerry boatに乗る事ができました。 

7/20
朝神戸に着き、足車でのんびり三宮駅に到りJR電車にて西宮の妹を訪れ一周忌を報告、更に阪急電車で川西
に行き義兄を訪問してから新大阪から新幹線で新横浜へ。そこからJRで橋本へ。足車を飛ばして自宅に戻り、夕食
をして大島教室へ。子共達は明日から夏休み。

 福は身近にあり
旅をするとつくづく日本は恵まれていると感じます。全国どこも緑に覆われて不毛の土地はありません。古代人が付
けた我が国の名「豊葦原瑞穂の国」のとおりです。こんなに自然に恵まれた国に数々の不幸が起こるのはすべて人
災と言っても過言ではないと思います。
今回訪れたやねだん、宮崎の綾町、四国の上勝町、北海道の下川町など自発的な村起こしで知られた所は何れも
僻地で少子高齢化、過疎化がどこよりも進んでいた所です。問題が深刻なだけにそれに立ち向かう住民も真剣でし
た。そして彼らは身近にある物の価値に気づき、それを活かして問題の解決に成功しています。 

幸は己が中にあり
「組織的犯罪処罰法改正案」(「テロ等準備罪」法)の施工に伴い東京新聞が警察を監視する公的機関の設置を訴
えていました。私はそれは我々年金受給者が任意団体として作れば良いと思います。日本でも最大の人的資源は
年金受給者集団です。人数も多いがその中には警察OB,法律家、政治家、学者、労働者、自営業者など多種多
様な専門知識と長い人生経験を有する人材が豊富にいます。
インターネット時代の情報通信網を活用すれば種々の目的の任意団体の結成と運用は容易に可能だと思います。
教育についても同様です。安倍信三氏は憲法に高等教育の無償化を書き込めと自民党に指示しましたがこれ
財政的に全く実現不可能なのは明白です。憲法9条を変える目的の隠蔽工作だと思いますがもっと根本的な学問
と教育の区別を知らない無学の徒にも劣る貧困な思想の現われだと思います。
自分を振り返ると私は小学校時代が最も善良で中学、高校で人格がひん曲がったと感じています。中学で試験の
度に成績が職員室前に張り出されるのに驚きました。高校も同様。高校では数百人の先頭に自分の名がある事は
励みにならないとは言わないがそのために随分自分の性格がひん曲がった気がします。その表れが大学での無気
力です。両親が出稼ぎに出て妹達が進学を諦めて就職してくれた犠牲の事など忘れて無為に過ごした大学7年
間は私には後悔多しです。
そんな私が学問に対する情熱を回復したのは就職してからです。西潤一氏の言われる「長く学び過ぎる事の害」
をやっと脱した私は研究熱心なため有意義な職業人生を楽しみ、定年退職して10年になる今もますます疑問の深
まりと広がりに毎日学ぶ事を楽しみにしています。
中学、高校生で急に非行が増えるのは日本の教育の欠陥(生徒をそっちのけにして教員が自分の成績を上げるのに
躍起になっている、有名大学に入った人数を誇るなど)を示してはいないでしょうか。
安倍氏に対して私は学問と教育の違いを説き、教育ではなく学問立国を訴えたいと思います。

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* 市吉 修   Osamu Ichiyoshi                    
* 二十一世紀を楽しく生きよう会                    
* Human Network for Better 21 Century      
* http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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