室蘭旅行報告

 

To: 2022/08/21 13:55

 

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言葉は単なる符号にはあらず、言葉は人間が作りたる世界なり

人は以言伝心、乞う発信。そして返信、全員に返信して語りませう。

 

8/17-20室蘭に行って来ました。

 

研究会

今回の旅行の目的の第一は電子通信情報学会の宇宙航空関係研究会への参加です。分野としては電波探

(Radar), 電波伝搬、遠隔観測等、参加者は大学や企業の研究者、技術者等です。Programは下記URL.

https://ken.ieice.org/ken/program/index.php?tgs_regid=aba3bb8c9a2f877f442bed7a2c9794c8ad26cce850cea27e03725a5ecc8d12a9&tgid=IEICE-SANE

 

私の発表の演題は「宇宙空間における対象物体の自動捕獲法」です。

先日関東地方一円で火球が観測されたと報じられました。おそらく何処かに隕石が落ちたのだと思いま

す。宇宙から落下してくる物体が更に大きい場合は原子爆弾にも匹敵する大災害を生じる恐れがありま

す。自然物だけでなく今後は宇宙船の故障やあってはならない事ですが核弾頭が飛んで来ないとも限り

ません。平和国家の日本は他国に脅威を与える核兵器は持たないけれども核兵器を有する他国からの攻

撃には備えるべきです。

プーチンのロシアによるウクライナ侵略戦争を見ればそれは緊急課題ではないでしょうか。

 

室蘭は昨年有珠に旅行した時に通った町です。いつか来たいと思っていたので研究会の予定を見て参加

を決めました。以前に有珠には戊辰の役で逆賊とされた仙台藩の支藩亘理の、石狩当別には岩出山支藩

の武士団がそれぞれの元藩主を中心に結束して集団移住した事を報告しました。同じく室蘭には角田支

藩の人々が移住したのです。ただ事情により元藩主は移住できなかったので結束が弱くてその為困難が

大きかったようです。

 

研究会が行われた会場の生涯学習きらんには室蘭の地方史文献を集めた場所がありそこで遠く藤原氏に

つながる伊達一族の歴史を読みました。幕末の戊辰の役で逆賊とされ行き所を失った仙台藩の人々が明

治に入り、北海道に新天地を求め惨憺たる苦労の末に開拓に従事して新たな歴史を重ね、約150年後に

私達がそこに集うのを思いました。まさに現在は無数の過去の積み重ねの上にあります。

 

室蘭民族資料館

昨日はホテルをcheck out後東室蘭駅から洞爺湖温泉行きのbusに乗り民族資料館に行きました。幕末

に北からロシアが南下してくるのに備えて北辺の警備を急ぐ幕府の命により南部藩の番屋が置かれた所

です。バス停の名も番屋。資料館はバス停を降りて徒歩五分の所にあります。ここでは原始時代から今

日までの当地の歴史が陳列されています。勿論アイヌ文化も。噴火湾地方では英国人牧師夫妻の養女と

なったバチラー八重子がアイヌ人であったようにアイヌ人と和人の関係は割に良かったのではないかと

いう印象を私は持っています。明治の始めに当地を旅した女人旅行家イサペラ・バードも有珠善光寺の

鐘の音が天国の様に響いたと書いていました。和人とアイヌ人が和して住んでいたとしたらそれは布教

の効果かも知れませんね。

 

資料館からまたバスで東室蘭駅に戻りそこから高速バスで札幌に帰りました。三泊すればその地域があ

る程度分かります。来る時は見知らぬ町も去る時は故郷の如思わるるなり。

 

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+ 市吉

+ 二十一世紀を楽しく生きよう会

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