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件名: 長野
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地域循環型バイオマス利用システム
昨日
ここで研究されているのは食物以外の植物資源からエチルアルコールを作る技術です。
このシステムの特長
原料
[1] 未利用バイオマス 農産物の非食用部(茎、葉), 規格外農産物(落下りんご等),きのこ廃培地、食品廃棄物
(モルト粕、おから等)、畦草、公園の刈り草
[2] 資源作物 ; 資源米、高粱、など
生産に必要なエネルギー源(主として蒸留に必要) ; バイオマス ; 籾殻、剪定枝、林地残材
装置 ; 簡易構造(非専門家でも操作可能)
地域完結
; エネルギーと物質の地産地消
装置を見学して稲ワラ、モミ、とうもろこしの茎葉、そば殻と茎葉、大豆の茎葉、資料用米などから作られたアルコールを手にして匂いを比べました。純度95%のアルコールでも5%の不純物で多少異なる匂いがします。
所感
[1] これは食物と競合しない点が第一の特長。
[2] あらゆる植物資源からエチルアルコールの生産が可能。籾殻からでもできる。
[3] 穀物や糖は酵母を加えるだけで発酵するが、セルロースは前処理が必要。
[4] 稲ワラなどは水蒸気爆発で一挙に前処理できる。熱を加えて高圧にし突然ふたを開いて爆発さる。米を膨
らます昔なつかしい方法と同じ。
[5] 装置も簡単で村の精米所程度の設備です。高山社長の構想では地域の住民が生ゴミを持ってきてアルコー
ルを受け取って帰るようになる。
[6] エチルアルコールの特長は常温で液体なので扱いやすいことです。ガソリンより熱量は小さい(約60%)
が車でも飛行機でも動かせる。ブラジルではアルコール100%でも自動車が普通に走っている。
日本のエネルギー構想
いままで調べたことを基にすると次の将来図が描けます。
<1> 山間地は森林資源で電気と熱を自給自足)(約1,000万世帯)、沿海地域は浮体風力発電で家庭と産業の
電気を賄う。
<2> 交通機関は自動車と航空機はアルコールを燃料として使う。鉄道は電気。
<3> 一般家庭用には電気と熱のCogenerationとして燃料電池が有望。
その他、太陽電池、小水力など身近な所にいくらでもエネルギー資源があります。
今後の計画
(1)
上のエネルギー構想の技術的裏づけ。
(2)
日本国内の事業化計画
(3)
日本国外の事業化計画
日本は大丈夫ですが、外国の大半は日本ほど恵まれていません。従って課題は世界のエネルギー問題に
如何に日本が寄与できるか。
今回の見学会は中小企業経済同友会の企画に家内と二人便乗させていただきました。私達は車で前日現地に入り、野尻湖ナウマン象博物館と当日の午前には一茶記念館を見学しました。野尻湖博物館では氷河期に既に人間がここに住んでいた事実とそれを明らかにした発掘が市民参加で何十年も続いている事に驚きました。立派な博物館に資料を保存するとともに一般にも公開している事業体制も見事です。
同じ事は一茶記念館についても言えます。私は俳諧のような一見単純なことにかくも多くの支援がある事に日本の際立った特長があると思います。辞世の句などは日本にしか無い文化でしょう。
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市吉 修
Osamu Ichiyoshi
二十一世紀を楽しく生きよう会 Human Network for
Better 21 Century
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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