差出人:	OsIPortable <osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp>
送信日時:	2018年9月10日月曜日 14:02
宛先:	
件名:	RE: 札幌より地震報告

森さん、

政治屋は常に蜘蛛の糸にかかった虫のようなものです。その蜘蛛とは支援者の群れです。トランプ大統領が長年の
米国大統領の慣例を破って、国連決議に違反して、米国大使館をエルサレムに移したのは大口支援者のユダヤ人
に一喝されての「決断」でした。米国に追随する国が殆ど無かった事は国際社会における米国の地位の凋落を示し
ていると思います。Make America Great again!というスローガンが空しく響きますね。

国民でも例えば公務員は内心では反対しても命ぜられた事をやらざるを得ない事があります。会社員も同様。何れ
も「食うために、背に腹は代えられない」ためです。良心の呵責に耐えかねて人は敢然とすべてを捨てる覚悟で内
心に従って行動する場合もありますが、多くの場合人は何か口実を探して無理にも自分を納得させるか、あるいは
現実を見ないようにします。他の動物に無くて人間のみにある特長は人間が「自分自分をも騙す」能力を有する事
ではないでしょうか。しかしこれも養うべき家族のある人の場合止むを得ないですね。
この点では我々年金生活者こそ自由人の立場を活かして社会全体のために働くべきだと考えています。少ないと
は言え保障された収入と長年の人生を通じた知識、経験、人脈があるのですから。

高層住宅で怖いのは火事です。今回の地震で孫宅に一泊しましたが、階下で火事が出たらどうしようと考えつつ寝
ました。一つの脱出路は非常階段、もう一つはベランダから一階ずつ梯子で下に降りる道ですが、孫を抱えて降り
るのは困難です。地上まで降りるには各階の梯子を下りて、ベランダの部屋別仕切板をけ破って更に下の階におり
るという動作を何回も繰り返さなくてはなりません。途中の階で炎が噴き出していたらこれも困難です。万一火事
に成ったら自分も孫達も風呂水につかってから非常階段を駆け下りようなどと考えていました。

週が改まった今日になってもまだ牛乳などの生鮮食品は殆ど入っていません。断水が続いている酪農家は絞った
牛乳を涙をこらえつつ廃棄しています。熱湯消毒ができないので製品化できないためです。トウモロコシ農家も輸
送手段が無いため出荷ができず、本来収穫の最盛期の今、頭を抱えています。

問題の根の一つは田舎の特性を殺して無理に都会化した事ではないでしょうか。もし酪農家が自家用の井戸を掘
ってその水を利用していたら今回の問題は無かった筈だと思います。トウモロコシ農家も加工場と連携できていたら
今回の問題は余程緩和されたと思います。所謂農業の六次産業化です。

上下水道率から見ると岩手県はまだまだ遅れているという意見を吐くある岩手県人会話を思い出していますが
、特定の様式を全国に当てはめるのには問題があると感じます。田舎は田舎に、都会は都会に適した環境こそ強
い国土になるのではないでしょうか。

市吉 修

From: Mori Etsuro [mailto:etsuromori@jasmine.ocn.ne.jp]  
Sent: Sunday, September 09, 2018 11:10 PM 
To: 'OsIPortable'; 'mhanaki'; '木村義雄'; Subject: RE: 札幌より地震報告

市吉さん

超高層住宅に住む人は十分な備蓄をしていると思います。停電になると冷蔵庫のものは食べられないのでレトルト
食品が良いと思い、我が家も買い増しをすることとしました。47都道府県には98の飛行場があり、税金の無駄遣い
の象徴と言われていますが、今にして思えば、M.9の地震が起きた時はに市吉さんが仰るように、風向きによっては
放射性物質の飛散により「日本列島に住めなくなる」可能性もあります、確率の問題ですが。このような場合に手近
な場所に飛行場があれば海外に避難することが容易になります。尚、安倍首相はじめ原発復活推進の自民党の先
生方は「蜘蛛の糸」の杜子春の如く政府専用機で先を争って逃亡するでありましょう。

森 悦郎

From: OsIPortable [mailto:osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]  
Sent: Sunday, September 9, 2018 9:25 PM 
To: Subject: RE: 札幌より地震報告

森さん、

ありがとうございます。

9階までの移動はまだ可能な範囲ですが、更に高層建築の住人が停電時にどう暮らせるのか想像もつきません。

福島原発事故のような事故が次々に起きたら日本列島に人が住めなくなる事もあり得ます。

今回の地震はM.7でしたが、今後予想される各地の大地震はM.8以上です。東日本大地震はM.9でしたが震源
地は陸から遠く離れた海底でした。M1の差は30倍ですのでその破壊力と被害の規模は考えても恐ろしいですね。

札幌は停電が解消して二日経ち、多くの店が再開しましたが、空のままの棚が多いですね。牛乳や生鮮食品は品
切れです。他方酪農家は水が来ないため牛乳の出荷ができず、折角絞った牛乳を廃棄しています。
明日からは物流も回復するものと期待しています。

地震や風水害からの産業の回復には長い時間がかかります。死亡した人は永遠に失われ、怪我を負った人は心
身に重荷を背負って生きる事を余儀なくされます。

つくづく自然を甘く見てはならないと痛感します。

市吉 修

From: Mori Etsuro [mailto:etsuromori@jasmine.ocn.ne.jp]  
Sent: Sunday, September 09, 2018 4:20 PM 
To: Subject: RE: 札幌より地震報告

市吉さん

ご家族ともどもケガもなく良かったですね。北海道は大きな地震は来ないものと何となく思っておりましたが、大阪地
震に続き北海道にも震度7の地震が来たことで、東京にいつ大地震が来ても不思議はありません。地震に襲われ
るのは確実でしょう。ただし、地震で命を落とすか生き延びるかは確率の問題です。

電気がない不便さを身をもって経験されたわけで、9階まで水道水を持って上がるのはさぞかし大変だったと思い
ます。50階のタワーマンションなどの住人の方々は随分苦労されたことでしょう。
私は2週間分の水と缶詰のごはん、パン、シーチキン等のおかず、果物を容易しており、小さなガスコンロとガス
ボンベも準備しています。都市ガスが無傷だったのは幸運でした。我が家の方は全てインフラが古いので、電気、
ガス、水道、道路舗装も全部破壊され、普及には最低でも1〜2か月かかるでしょう。

北電は泊原発を基幹電源としてきたので、原発推進派の評論家(元ウクライナ大使までもが!)が恥ずかし気もなく
原発復活論をぶち上げています。原発復活を唱えると余程お金がもらえるのでしょう。こういう人たちは豆腐の角に
頭をぶつけて死ぬ方が世のため人のためになります。

森 悦郎

From: OsIPortable [mailto:osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]  
Sent: Sunday, September 9, 2018 1:17 PM 
To: 
Subject: 札幌より地震報告

転送歓迎
配信無用の方はお手数ですが返信願います。本MLは会員の紹介により加入する会員の自主研究会です。返信
または全員へ返信により意見交換をお願いします。二十一世紀世界研究会とは「人が全国どこでも働き、生涯豊か
に生きられる世界」を提案し研究する会です。研究しながら理想の二十一世紀世界を実現しましょう。

九月六日(木)明け方に二回大きな揺れを感じました。しかし特に被害も無いので朝まで何時ものように眠りました。

朝起きて電気が止まっていると知り、驚きました。しかも北海道全体がBlack out停電しているとの事でした。私は数
時間で復旧するだろうと思いましたが、ラジオの報道を聞くうちにもしかすると停電が長引くかも知れないと心配に
なりました。

昼前に娘が孫の一人を連れて来て水汲みに行こうと誘ってくれました。電気が止まるとマンションは水も止まってし
まいます。水筒を持って近くの水道に行くと次々と人が来て水を汲んでいました。

停電で街はすべての店が閉店してしまいました。交通信号も機能しないので道の横断には気を使いました。
すすきの交差点から続く大きな道路だけは非常用電源で交通信号が機能していました。警官が交通整理に当たり
、警笛を鳴らして救急車が頻繁に往来して騒然としていました。

都市ガスは無傷でしたので家で湯を沸かしてカップラーメンを食べたり、コーヒーを入れたりしました。冷蔵庫も機能
しないので牛乳などはふたを開けたらなるべく早く消費しました。

夕方になり、孫宅に上がり、懐中電灯の灯かりの下で夕食をしました。孫宅は9階ですので真っ暗な非常階段を上
がるのは大変でしたが、自転車用に持っていた小さな懐中電灯が役に立ちました。

私はスマホの電源が切れて通信もできなくなりました。そのうちに無線基地局も非常用電源が切れて一般に通話が
できない事態にもなりました。
夕方には札幌市内でも北の方は電気が復旧し灯かりの灯った建物が遠望できました。全道約300万戸の内水力
発電を用いて約30万戸に電気の復旧ができたとの事でした。ただ火力発電所の再稼働の目途は未定なので停電
が長引けばどうなる事かと不安を抱きながら真っ暗な夜では何もできないので私達夫婦も孫宅の居間に早々に寝ま
した。

翌7日朝は6時に起きて体操をしながらラジオを聞くと既に100万kWを確保し4割の利用者に電気が復旧し当
日中に312万kWを確保して8割の利用者に復旧の見込みと聞いて希望が湧いてきました。

我が家に帰って朝食を済ませ、細心の注意で水を節約しつつ皿洗いをしていたら突然水道ががたがた音を立てま
した。電気が来たかとブレーカを入れるとありがたや電灯がつき、一変に部屋が明るくなりました。

電気が来て廊下も明るくなったけれどもまだエレベータが使えないので3階の自宅はそうでもないけれども9階の
孫宅に非常階段を上り下りするのはなかなか大変でした。幸いに夕方までにはエレベータも使えるようになり、一息
つきました。

今回の経験を以下に記します。
(1)	電気は現代社会の基盤
  停電すると航空、鉄道、地下鉄すべて止まり、移動困難になります。マンションでは水を上げられないため直ち
  に断水します。断水していない家でも給湯器が機能しないので入浴やシャワーを浴びる事もできません。
  設備が稼働しないためガソリンの給油も困難になり、バスの運行やゴミ収集などの機能も停滞します。物流が停
  止するため街の店はすべて閉鎖しました。食べ物の確保も困難になります。
  Internetも利用不可能になりTVも見る事ができないので、情報の受信も発信もできません。
(2)	断水すると水洗トイレも使えなくなります。我が家は幸いに風呂桶に洗濯用に水を溜めていたので水洗トイレ 
   を利用し続ける事ができました。
(3)	停電すると夜は真っ暗になります。高層マンションの住民は真っ暗な非常階段を自分の足で上り降りする
   のは大変です。普段から懐中電灯を使える状態にしておく事が必要です。
(4)	停電時の信頼できる情報入手の手段はラジオです。私達は二台のトランジスターラジオを普段から使って
   いますので地震時にはこれが威力を発揮しました。

震源地の惨状は電気が復旧してTVが見れるようになって初めて知りました。震源地が震度7,札幌でも震度6でし
たが、被害の程度が全く違います。直下型地震の脅威は恐るべしです。
1923年の関東大震災からほぼ一世紀、当時とは比較にならない程度に東京一極集中が進んだ現在、早急な対策
が必要です。

七年前の東日本大地震と今回の北海道胆振東大地震を経験して、日本に原発は危険だと改めて感じました。
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* 市吉 修   Osamu Ichiyoshi                    
* 二十一世紀を楽しく生きよう会                    
* Human Network for Better 21 Century      
* http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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